表参道ヒルズ スペース オーにて開催された「エルメスの手しごと展」“アトリエがやってきた”。なかなか目にすることができない、エルメスを支える熟練の手しごとを肌で感じられる大規模なイベントとあって、テレビやSNSでも話題となりました!

参考記事:ものづくりを愛する人必見!エルメスの手しごと展が東京初開催

「エルメスの手しごと展」“アトリエがやってきた”職人たち


観られなかった人やもう一度観たいという方のために、見どころや知っていると楽しいポイントをご紹介いたします!

まずは入口の撮影スペースで記念撮影

「エルメスの手しごと展」“アトリエがやってきた”入口フォトスペース

© Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Hermès Japon

一見、ランダムに並べられたように見える大小のフォントのオブジェ。ですが、ある1点から撮影すると、きちんと「エルメスの手しごと展」のロゴとして並ぶように!

ベスト撮影ポジションには、スマホ台が設置されているので、記念撮影もばっちり。フォントの間に入り込んでいるような、不思議な写真を撮ることができました。

「エルメスの手しごと展」“アトリエがやってきた”入口フォトスペース

(撮影してみました)

日によって違う工程が見られる「鞍職人」

「エルメスの手しごと展」“アトリエがやってきた”鞍職人

馬具工房からスタートしたエルメスにとって、馬具というのは特別な存在。乗り心地と信頼性を保証し、乗り手と馬の体型にぴったり寄り添う鞍づくり。会期中は1週間でひとつを仕上げるペースで作業していたので、訪問する日によって違う工程を観ることができたのも特徴。

ケリーを縫い上げるのに20~25時間「皮革職人」

「エルメスの手しごと展」“アトリエがやってきた”皮革職人

カットされた革のパーツを縫い合わせる皮革職人。グリフ(菱目打ち)という歯が並んだ道具で、革に縫い目の印をつけます。この印に沿って穴をあけて糸を通すと、ひと針ずつ糸を交差させる「サドルステッチ」が完成! 細かいパーツを縫い合わせ、ひとつのケリーバッグを制作するのに、この熟練した職人の作業だけで20~25時間かかるそう。

石を置くだけじゃない!「石留め職人」の緻密な手しごと

「エルメスの手しごと展」“アトリエがやってきた”石留め職人

© Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Hermès Japon

宝石を土台となる金属に固定するのが、石留め職人。石を置く箇所に空けられた穴に、土台の金属の個性や石ひとつひとつの個性を見極めて、セッティングします。最初は、てっきり「石を置く」工程かと思っていたのですが、目に見えないくらいの小さな爪を持ち上げて、ひとつひとつ留めているんです。確かに、石「留め」職人…!

「エルメスの手しごと展」“アトリエがやってきた”ジュエリー制作途中

この会期中に制作されていたのが、左のブレスレット。0.8~1.2mmの石を2300個留める必要があり、1時間に留められるのは約10個。果てしない作業です。右は原型から鋳造されたジュエリーのツリー。これをひとつずつ外して、磨く作業が行われます。

手描きの原画をデジタルで再現!「シルクスクリーン製版職人」

「エルメスの手しごと展」“アトリエがやってきた”カレの原画

この美しい原画から、シルクスクリーンプリントを行うために、デジタル化する必要があります。専用のツールを使い、スキャンした原画を忠実に再現し、色ごとに分ける繊細な工程です。

「エルメスの手しごと展」“アトリエがやってきた”シルクスクリーン製版職人

原画の線や塗りの雰囲気に合わせて、色やペン、ブラシを選択し、なぞっていきます。「もとのデザインをいかに忠実に再現できるか」が腕の見せどころなんだとか。このカレ(スカーフ)は44色使用しているため、製版作業におおよそ1600時間。通常の30色使いのカレの場合、600時間程度かかるそうです。

後半の記事→続いて、この製版したデータを使ってシルクスクリーン職人の登場

■エルメスの手しごと展“アトリエがやってきた”
表参道ヒルズ 本館B3F スペース オー
期間/2017年3月9日(木)~19日(日) ※終了
入場/無料
www.maisonhermes.jp

この記事の執筆者
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クレジット :
構成/安念美和子(LIVErary.tokyo)