「すべてのホテルの最高峰」と称され、130年以上にわたり世界の賓客を魅了してきたラグジュアリーホテルブランド「ウォルドーフ・アストリア」。

2025年4月、ついに日本初上陸を果たした「ウォルドーフ・アストリア大阪」が、このホリデーシーズンに特別なコラボレーションを実現しました。お相手は、1837年の創業以来、時を超えて愛される美しさを追求し続けるアイコニックなジュエリーブランド「ティファニー」です。

卓越したサービスへのこだわりと、エレガンスへの追求という共通の伝統を持つふたつのブランドが出会い、生まれたのが、この季節にぴったりのアフタヌーンティー「A Legacy of Elegance(ア・レガシー・オブ・エレガンス)」。マンハッタンの洗練と華やかさにインスピレーションを得た、優美な空間と美食体験は必見です。

Precious.jpライターが実際に体験した、その心躍るアフタヌーンティーの魅力をお届けいたします。

2025年4月日本初上陸の「ウォルドーフ・アストリア大阪」

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ウォルドーフ・アストリア大阪

ヒルトン創業者が「ホテルの最高峰」と称し、ラグジュアリーホスピタリティの代名詞として知られる「ウォルドーフ・アストリア」。1893年のニューヨークでの開業以来、全客室へのバスルームや電気の設置、24時間ルームサービスの提供など、現代のホテルの基準となる多くのサービスを生み出し、ホスピタリティの歴史を築いてきました。

日本初進出となる「ウォルドーフ・アストリア大阪」は、2025年4月に大阪・うめきた「グラングリーン大阪」に開業。世界的建築家のアンドレ・フー氏がデザインを手がけ、ブランドを象徴するアールデコの美学と日本文化の繊細な感性が融合した、居心地よい空間となっています。

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今回試泊した部屋。和と洋が自然に混じり合い、落ち着いた空間に。外には絶景が広がる
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スパやプールなどの設備も充実。ホテル内にいると梅田にいることを忘れてしまいそう

館内には、ラウンジ&バー「ピーコック・アレー」をはじめ、ミシュランの星を獲得したダイニングや、個性豊かな5つのレストラン・バーがずらり。宿泊客だけでなく、地元大阪の方々からも愛される、新たな美食と社交の場として既に人気を博しているのだそう。

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今回見学させていただいたペントハウス。広々とした空間でゆったりと過ごせる
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ペントハウスのベッドルームは角部屋。カーテンを開けると180度大阪の景色を楽しめる

また全252室の客室は、真心のこもったエレガントなサービスと唯一無二の体験を約束し、そのうち32室がスイートルームに。中でも、2室のみの「ペントハウス」(139平方メートル)は角部屋という空間を利用した絶景が楽しめ、最高級の「プレジデンシャルスイート」(193平方メートル)では、日本初進出となるウォルドーフ・アストリアの格と歴史を体現する、特別な空間となっています。

歴史を重ねるティファニーとウォルドーフ・アストリアのコラボレーション!「ア・レガシー・オブ・エレガンス」アフタヌーンティー

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「A Legacy of Elegance(ア・レガシー・オブ・エレガンス)」アフタヌーンティー 1名 ¥13,000~ 【追加オプション】特製メニュー(2品)+¥4,000 ※オリジナルのホリデーポストカード付き。12月23日〜12月25日は¥17,000(特別メニュー込み)での提供

今回ご紹介するのが、開業後初の優雅なホリデーシーズンに提供されている、ティファニーとの特別なコラボレーション「ア・レガシー・オブ・エレガンス」アフタヌーンティーです。

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至る所にティファニーの世界が散りばめられた空間
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大きなティファニーのギフトボックスも

このコラボレーションは、「卓越したサービスへのこだわり」と「時を超えて愛される美しさへの追求」という共通の精神を持つ両ブランドだからこそ実現した、まさに奇跡の邂逅。歴史とニューヨークの雰囲気を目で、舌で、楽しむことができます。

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ティファニーのツリーも登場。多くの人が写真におさめていた

メニューは、1837年のティファニー誕生から、1893年のウォルドーフ・アストリア開業、アールデコの華やぎ、ハリウッドの黄金時代、そして現代の“コラボレーション・エラ”まで、ふたつのブランドが歩んだ美とクラフトマンシップの歴史を時系列で辿るというもの。

メニューも2つのブランドの歴史を追体験できる、以下の構成となっています。

ティファニーが生まれた1837年をイメージした「1837- Tiffany & Co. is Born」
・ニューカレドニア産バニラビーンズのクッサン ベルガモットのアクセント
・香住蟹と南瓜のキッシュロワイヤル

ウォルドーフ・アストリアがオープンした1893年をテーマにした「1893 - Waldorf Astoria Opens」
・和紅茶と林檎のオペラ タルトタタン仕立て
・ロブスターロール 胡桃とレーズン風味 ~ウォルドーフ・アストリアNYのリニューアルを記念してシグネチャーへのオマージュ~

1920年代に流行したアールデコ様式の魅力を伝える「1920s - Art Deco Glamour」
・アマゾンカカオとプラリネ マルジョレーヌ風
・WAオシェトラキャビアとカルピスバターのフィナンシェサレ

1950年代のハリウッドの美意識を表現した「1950s - Hollywood & Elegance」
・蜜柑のクレームダンジュフレ
・忠源の和牛プレザオラとトリュフ風味のシフォンサレ

1980年代に追求されたモダンラグジュアリーをあらわす「1980s - Modern Luxury」
・和栗とコーヒーのモンブラン
・あんぽ柿とフォアグラのポンポンと山椒風味のサブレ

新しいエレガンスと文化が生まれる現代へ「2025-The Collaboration Era」
・レッドベルベットチーズケーキ
・聖護院カブラのコンソメと和芹のオイル

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夜はライトアップが美しい
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ツリーをよく見ると、かわいいモチーフが閉じ込められている

一皿一皿が、壮大な物語の章のようにスイーツとセイボリーで表現されており、華やかな歴史を象徴する美食の数々が並ぶのが特徴です。さらに「ピーコック・アレー」は煌めくティファニーのクリスマスツリーに彩られ、ニューヨークのホリデーシーズンの魔法に包まれた特別な空間に。

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点灯式には多くの人が詰めかけ、点灯の瞬間を見守った

訪れた際にはツリーの点灯式も行われ、華やかなホリデーシーズンの夜を彩りました。

時を超えてスイーツとセイボリーを味わう。アフタヌーンティー試食レポート

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ピーコック・アレーの窓からも絶景が広がる
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素敵なポストカード付き

時を超えたエレガンスが凝縮されたメニューの数々。アフタヌーンティーには、素敵な空間を閉じ込めたおしゃれなポストカードもついてきました。

スイーツなどのメニューについて、詳しくご紹介します。

■1:クリスマスオーナメントのような愛らしいスイーツ

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手前が「和栗とコーヒーのモンブラン」、赤いスイーツが「レッドベルベットチーズケーキ」

3段のお皿に盛られたスイーツ。最上段を飾るのは、このストーリーの起点となる現代を象徴するスイーツが登場します。

2025年、伝統と革新が融合し、新しいエレガンスと文化が生まれる現代、そして今回の特別なコラボレーションそのものを象徴するスイーツに選ばれたのが「レッドベルベットチーズケーキ」。クリスマスのオーナメントのような真っ赤なケーキは、ウォルドーフ・アストリア・ニューヨーク発祥のシグネチャースイーツ。今年のクリスマスケーキのラインナップにも登場しているので、ぜひチェックしてみてください。

赤いチョコレートの中には、滑らかなチョコレートとラズベリーソース。ラズベリーの酸味で、爽やかにいただくことができます。

1980年代は、経済的な発展とともに、より洗練された「モダンなラグジュアリー(Modern Luxury)」が追求された時代。秋冬スイーツの定番も、ウォルドーフ・アストリアの手にかかるとテーマにふさわしい洗練された一品に。「和栗とコーヒーのモンブラン」の濃厚な栗の風味は、コーヒーとあわせれば、ほっこりとした気持ちになります。

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黄色いスイーツが「ニューカレドニア産バニラビーンズのクッサン ベルガモットのアクセント」、ピンクのスイーツは「蜜柑のクレームダンジュフレ」

中段には、こちらもクリスマスオーナメントのようなキュートなカラーとデザインのスイーツ。

1950年代にハリウッドがもたらした、洗練され光り輝くような優雅な美意識を表現するのは「蜜柑のクレームダンジュフレ」。レアチーズとシュー生地、そしてみかんの甘くさっぱりとした風味が口の中に広がります。

ティファニーが誕生した1837年をイメージしたスイーツとして登場したのが、上品なイエロートーンのバニラムース「ニューカレドニア産バニラビーンズのクッサン ベルガモットのアクセント」。ベルガモットの香りが爽やかな一品です。

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赤いスイーツが「和紅茶と林檎のオペラ タルトタタン仕立て」、手前は「アマゾンカカオとプラリネ マルジョレーヌ風」

最下段は、キュートな中段とは対照的に大人っぽい色合いのスイーツが印象的。

1920年代に流行したアールデコ様式が持つ、幾何学的でモダンなデザインと、豪華な素材が織りなす華やかで洗練された魅力を表現するスイーツは「アマゾンカカオとプラリネ マルジョレーヌ風」。アールデコ時代を象徴するような、洗練されたドーム型のチョコレート。濃厚なカカオが楽しめます。

そして、ウォルドーフ・アストリアがニューヨークにオープンした1893年をテーマにしたスイーツには「和紅茶と林檎のオペラ タルトタタン仕立て」。りんごのシャキッとした食感がアクセントとなっていました。

■2:ボリューム感たっぷり。お酒と一緒に楽しみたくなるセイボリー

セイボリーもそれぞれの年代やテーマに合わせて作られています。

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聖護院カブラのコンソメと和芹のオイル

まずは現代からスタート。「2025 – The Collaboration Era」を表すセイボリーは、和洋のフレーバーを大胆に融合させたスープ「聖護院カブラのコンソメと和芹のオイル」。目の前で注いでもらえるこちらのスープは、コンソメに浮かぶオイルの香りが印象的でした。

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左から時計回りに「WAオシェトラキャビアとカルピスバターのフィナンシェサレ」「あんぽ柿とフォアグラのボンボンと山椒風味のサブレ」「忠源の和牛ブレザオラとトリュフ風味のシフォンサレ」「ロブスターロール 胡桃とレーズン風味」「香住蟹と南瓜のキッシュロワイヤル」

ほかのセイボリーもしっかりとしたボリューム感と味わいで、ティータイムだけでなく、夜の時間でも楽しめるラインナップです。

ティファニー誕生の地であるニューヨーク風に仕上げた「香住蟹と南瓜のキッシュロワイヤル」。カボチャのスープがボンボンになっており、口の中でカボチャの甘い味が弾けます。

ウォルドーフ・アストリアNYのリニューアルを記念し、シグネチャーへのオマージュとして「ロブスターロール 胡桃とレーズン風味 ~ウォルドーフ・アストリアNYのリニューアルを記念してシグネチャーへのオマージュ~」が登場。食べ応えもしっかりあります。

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この日アフタヌーンティーとあわせていただいたお酒はモエ・エ・シャンドン グラン ヴィンテージ
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セイボリーだけでなく、スイーツとの相性も抜群。アフタヌーンティーは19時まで提供されているので夕方からお酒と共に楽しむのもおすすめ

「WAオシェトラキャビアとカルピスバターのフィナンシェサレ」は見た目にも豪華なキャビアがふんだんにのった一品。1920年代当時の華麗な社交界を思わせる、贅沢な味を満喫できます。

パンペルデュ(フレンチトースト)の要素も取り入れられている「忠源の和牛プレザオラとトリュフ風味のシフォンサレ」は、肉の旨みと塩味がしっかりとしており、お酒が進む一品。1950年代の華やかさと豊かさを体現していました。

「あんぽ柿とフォアグラのポンポンと山椒風味のサブレ」は、バラのような見た目ですが、フォアグラと鴨のリエットと山椒、そしてあんぽ柿という変わった組み合わせ。味もデザインも、まさにモダンラグジュアリーというテーマ通りの一品でした。

■3:個性的なスコーン2種

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左から「苺とラズベリーのスコーン ハイビスカス風味」、「蜜香屋の焼き芋のスコーン 大学芋風」

アフタヌーンティーに欠かせないスコーンも、ウォルドーフ・アストリアは個性的。ジャムが別添ではなく、すでにスコーンの上に載っているスタイルです。

おいもの風味がしっかり感じられる「蜜香屋の焼き芋のスコーン 大学芋風」と酸味が爽やかな「苺とラズベリーのスコーン ハイビスカス風味」の2種類が登場。

どちらもひと口サイズなので、ほかのスイーツと合わせてペロリといただけますよ。

■4:ティファニーの世界観を感じる特別なカクテルも

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左から「ザ・バード」¥3,500、「ギフテッド ラップト」¥4,000

アフタヌーンティーとともに、ニューヨークのホリデーシーズンを思わせる特別なカクテル2種も提供されます。

「ギフテッド ラップト」はライチ、ジャスミンコーディアル、ココナッツ、テルモン シャンパーニュを使用した華やかな一杯です。ティファニーブルーの箱を開ける瞬間のワクワク感と、優雅で静かなきらめきを表現しています。ノンアルコール対応も可能です。

「ザ・バード」は、ザ・ポタニスト ジン、柿のアペリティフ、ベチバーコーディアル、ペイショーズビターズ、ソルト、卵白を使用。ピーコック・アレーのアイコンである孔雀が羽ばたくような高貴さと、光を纏うような艶やかさをイメージしており、余韻まで優雅に楽しめるカクテルです。

どちらも繊細なカラーリングで見た目にも美しさを堪能できます。あわせてチェックしてみてくださいね。


ウォルドーフ・アストリアとティファニーという、時を超えてエレガンスを追求してきたふたつのブランドのレガシーを五感で味わえる、極上のホリデーアフタヌーンティー。華やかな歴史を紐解く美食の数々と、煌めくティファニーのツリーが彩る優美な空間は、まさに忘れられないクリスマスの思い出となるはず。

卓越したサービスと美意識が融合した特別なひとときを過ごしに、ぜひ訪れてみてください。

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この記事の執筆者
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WRITING :
ミノシマタカコ
EDIT :
小林麻美