東京メトロ神谷町駅直結のラグジュアリーライフスタイルホテル「東京エディション虎ノ門」。毎年注目のフェスティブツリーですが、2025年はアートディレクターの吉田ユニ氏と、デザインブランド「130(OneThirty)」によるコラボレーションが実現しました。

「ホテルの中にある、もうひとつのホテル」をテーマにしたユニークなツリーと、その世界観をそのままスイーツに落とし込んだアフタヌーンティー。プレス向けイベントで語られた制作の裏側とともに、その魅力をお届けします。

吉田ユニ×130(OneThirty)が手掛ける「DREAMLIGHT HOTEL」ツリー

ホテル_1,東京_1,レストラン_1
「DREAMLIGHT HOTEL FESTIVE TREE BY YUNI YOSHIDA & 130 ONE THIRTY」

今年のツリーのタイトルは「DREAMLIGHT HOTEL(ドリームライト ホテル)」。家々を積み重ねてツリーの形を構成し、窓からこぼれる光がクリスマスのイルミネーションのように浮かび上がるデザインです。

吉田氏は「クリスマスの時期にいらっしゃるお客様は、すごく温かい思い出を作って帰られる方が多いのではないかな、と思って。だから『ホテルの中にある、もうひとつのホテル』みたいなテーマで、光の温かさで楽しく過ごせるようなイメージで作れたらいいなと思いました」と語ります。

制作を技術面で支えたのは、デザインブランド「130(OneThirty)」の加藤大直氏。吉田氏の手書きラフスケッチを元に、3Dデータ化して詳細を設計したのだそう。素材には100%再生可能なPETG、再生PET、樹脂を使用し、特殊な技術で「連続格子」として立体化。

ホテル_2,東京_2,レストラン_2
窓を覗くと猫がチラリ

加藤氏は吉田氏との対談の中で、「デジタルで基礎形態を作っているんですが、最終的なニュアンスやフィニッシュアップには、やはり手仕事が絶対必要だなと思っています 」とコメント。外装の木や瓦屋根のテクスチャーは3Dソフトで彫刻しつつ、細部は手作業で調整されており、まさに産業レベルの技術と手仕事の融合によって生まれた作品です。

展示後は粉砕してリサイクルできるという、エディションらしいサステナビリティへの配慮も徹底されています。

ホテル_3,東京_3,銀座_1
東京エディション銀座のツリー
ホテル_4,東京_4,銀座_2
虎ノ門とは違う姿の猫を見つけて

実はこのツリー、東京エディション銀座にも同時に登場しています。それぞれ細部のデザインが少しずつ異なり、猫や雪だるま、プレゼントボックスなどの配置が違う「間違い探し」のような遊び心も隠されているとのこと。両方のホテルを巡って、違いを見つけるのも楽しみのひとつです。

ドールハウスに迷い込んだような「ドリームライト ホテル アフタヌーンティー」

ホテル_5,スイーツ_1,レストラン_3,東京_5
「ドリームライト ホテル アフタヌーンティー」ファインティーセレクション 平日 ¥9,000、土日祝 ¥9,500、グラスシャンパン付き ¥14,000(いずれも税・サービス料込み)

ツリーのお披露目と同時にスタートしたのが、吉田氏監修の「ドリームライト ホテル アフタヌーンティー」。「ホテルの中にある、もうひとつのホテル」の中を覗き込むように、誰かがくつろぐ温かな部屋をイメージしてデザインされています。

ホテル_6,絶景_1,スイーツ_2,レストラン_4,東京_6
「ドリームライト ホテル アフタヌーンティー」窓のある2段目にはしごがかかるという遊び心あるデザイン

3段のスタンドはまるでドールハウスのよう。上段は部屋の中の家具、中段は窓、下段はクリスマスらしい装飾と、段ごとにストーリーが感じられる構成です。

今回は、Precious.jpライターがアフタヌーンティーを実食。その内容をご紹介します。

■1:まるで本物の家具!愛らしい「TREAT」

ホテル_7,スイーツ_3,東京_7,絶景_2,レストラン_5
上段の「TREAT」/左「レモンケーキのソファ」、中央「バニラムースのベッド」、手前「ヘーゼルナッツサブレのテーブル」、右「ストロベリーガナッシュのランプ」

上段の「TREAT」プレートには、部屋の中の家具を模したスイーツが並びます。

まず目を引くのは「レモンケーキのソファ」。ホワイトチョコレートとレモンマシュマロでできており、ふんわりとした座り心地まで想像させるようなフォルムが魅力です。口に入れるとレモンの爽やかな酸味が広がります。吉田氏も特にお気に入りのアイテムのひとつとのこと。

「バニラムースのベッド」は、アーモンドビスキュイを土台にラズベリージュレとバニラムースを重ねた一品。柔らかなムースと甘酸っぱいジュレのハーモニーが絶妙です。

「ヘーゼルナッツサブレのテーブル」は、ヘーゼルナッツクッキーとクリームに、キャラメルチョコレートパフと花をあしらった繊細な作り。

「ストロベリーガナッシュのランプ」は、スイートチョコレートとクラッカーにストロベリーガナッシュを合わせ、灯りがともっているかのような温かみを感じさせます。伸びるコードもお皿に描かれていて、とてもキュート!

ホテル_8,東京_8,スイーツ_4,レストラン_6,絶景_3
どのように配置しようかと悩んでしまうほど。まるでお人形遊びを彷彿とさせる楽しさ

手元のお皿に並べ直すだけでも、子どもの頃に遊んだお人形遊びを彷彿とさせ、とても楽しい気分になりました。

■2:ツリーと連動したデザインの「SWEET」

ホテル_9,東京_9,スイーツ_5,レストラン_7,絶景_4
中段の「SWEET」/左「ジンジャークッキーの窓」、右「チョコレートケーキの窓」、手前「トンカメレンゲの装飾」

中段の「SWEET」プレートは、ツリーの特徴である「窓」がモチーフ。「ジンジャークッキーの窓」にはアイシングとアラザンが施され、雪の日の窓辺を思わせます。

「チョコレートケーキの窓」は、濃厚なチョコレートケーキに紅茶クリームを合わせ、ゴールドのアラザンと花で華やかに。ツリーの外観とリンクしたデザインで、食べるのがもったいないほどの美しさです。添えられた「トンカメレンゲの装飾」は、トンカ豆の香りがふわりと香る上品なメレンゲでした。

■3:クリスマス気分が高まる「SAVORY」

ホテル_10,東京_10,スイーツ_6,レストラン_8,絶景_5
下段の「SAVORY」/奥「ボルシチ仕立てのトルティーヤキャンドル」、右「バジルムースのクリスマスツリー」、左「パストラミサンドイッチのギフトボックス」、手前「サーモンサンドイッチのギフトボックス」

下段の「SAVORY」プレートは、フェスティブなムードを盛り上げるラインナップ。すべてセイボリーなのですが、スイーツに負けない見た目の愛らしさにもテンションが上がります。

「バジルムースのクリスマスツリー」は、抹茶とブラータチーズ、セミドライトマトを使用し、バジルの香りが爽やかな一品。サクサクとした食感も楽しめます。

2種類のサンドイッチは、ギフトボックスに見立てたデザイン。「サーモンサンドイッチのギフトボックス」はディルときゅうり、クリームチーズを、「パストラミサンドイッチのギフトボックス」は醤油麹とフリルレタス、玉ねぎを合わせ、味わいの違いを楽しめます。サーモンもお肉も肉厚で、食べ応えも十分です。

キャンドルの形をした「ボルシチ仕立てのトルティーヤキャンドル」は、ビーツと和牛コンビーフ、サワークリームを使用。見た目の可愛らしさとは裏腹に、本格的なボルシチの味わいが凝縮されていました。

■4:香り高いスコーンと特別なホリデーカード

ホテル_11,東京_11,絶景_6,レストラン_9,スイーツ_7
クロテッドクリームとストロベリージャムはほかのスイーツにつけて楽しめるほど、たっぷりの量。手前「プレーンスコーン」、奥「トリュフとヘーゼルナッツのスコーン」

アフタヌーンティーに欠かせないスコーンは、「トリュフとヘーゼルナッツのスコーン」と「プレーンスコーン」の2種類。クロテッドクリームとストロベリージャムをたっぷりつけていただきます。トリュフの芳醇な香りが広がるスコーンは、シャンパンとも好相性です。

ホテル_12,東京_12,レストラン_10,スイーツ_8,絶景_7
吉田ユニ氏デザインのスペシャルホリデーカード(数量限定)

また、アフタヌーンティーを注文すると、吉田氏デザインのスペシャルホリデーカードが数量限定でプレゼントされます。ホテルの鍵がいくつもリングにぶら下がったデザインで、メニューの鍵穴とリンクする粋な仕掛けになっています。すでに予約でいっぱいとのことで、出会えるかどうかは運次第とのことでした。

吉田氏も「見た目のかわいさだけでなく、味のバランスも追求した」と語る自信作。まさに「ホテルの中にある、もうひとつのホテル」でくつろぐような、心温まるティータイムが叶いますよ。


「ドリームライト ホテル アフタヌーンティー」の提供期間は、2026年1月20日(火)まで。 また、ツリーの展示は、東京エディション虎ノ門では2026年1月4日(日)まで、東京エディション銀座では2025年12月25日(木)までとなっています。

この冬は、エディションが贈る特別な「DREAMLIGHT HOTEL」へチェックインしてみてはいかがでしょうか。

問い合わせ先

関連記事

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
ミノシマタカコ
EDIT :
小林麻美