「目迎」ってなんと読む?「めむかえ」ではありません!
明日、12月13日は、日本古来『正月事始め』の日とされております。文字通り、新年に向けた準備を始める日、ということで、神棚や仏壇の煤(すす)を払って大掃除の始まりとする「煤(すす)払い」や、門松を立てるための素材を採取に向かう「松迎え」などを行う日、とされております。現代では、そろそろ大掃除や、お正月用品のご準備の計画を始めるとよいでしょう。
ということで、本日は「払」「迎」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「掻払」ってなんと読む?
「掻払」という日本語の正しい意味をお答えください。
ヒント:「人の油断やすきをねらって品物を盗み去ること。また、それをする人」を言う言葉です。「掻払い」とも表記します。
<使用例>
「昨夜、あの通りで、バイクでの掻払があったんですって」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 掻払(かっぱらい) です。
「掻」は「ひっかく」という意味ですので、他人の持ち物をひっかき払うように持ち逃げする行為を「掻払」と書くわけです。年末年始は犯罪件数が増えるいう統計もありますので、防犯対策もしっかりなさってくださいね。
さて、二問目は「迎」という字の入ったクイズです。
【問題2】「目迎」ってなんと読む?
「目迎」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「目で迎えること」です。
<使用例>
「皆さま、年末パーティで会長が壇上に立たれる際には、目迎目送を意識してください」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 目迎(もくげい) です。
「目迎(もくげい)」は「迎える気持ちを表して見ること」を言います。わかりやすく解説するために、例文に使った四字熟語「目迎目送(もくげいもくそう)」について触れましょう。「目迎目送」は「対称が目に入った時点から、送り出すまで視線で注目し、敬意の表現とする」ことを言います。対称となる人や物を重要だと意識していれば、注視するものですよね?
こうした「敬意を表した注視」について、対称を迎え入れる際は「目迎(もくげい)」、対称を見送る際は「目送」と言います。「目は口ほどに物を言う」と言いますから、年末年始、目上の方と同席する機会には、こうした言葉を知っておくと、ふるまいに細やかな心遣いができそうですね。
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本日は、12月13日『正月事始め』の日にちなんで、「払」「迎」という字の入った日本語から、
・掻払(かっぱらい)
・目迎(もくげい)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本防犯カメラセンターホームページ/パナソニック保健サービスホームページ/ウェザーニュースホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱

















