舌トレーニングで顔が変わる!?下アゴ固定で効果倍増
ほうれい線を深くする最大の要因のひとつは、口元を支える筋肉が衰え、皮膚を内側から支えきれなくなること。本来、舌は上あごに軽くつき、顔の中心部を内側から支える「柱」のような役割をしているのですが、舌が上あごに収まらず下に落ちた、いわゆる「落ちベロ」の状態になると、この支えがなくなり、口元まわりの筋肉が働きにくくなります。
特に口輪筋は、舌が正しい位置にあることで自然に引き上げられる構造になっているため、舌が落ちると常にゆるんだ状態に。結果として、口元のたるみが進み、ほうれい線が深まりやすくなってしまうのです。つまり舌の位置と筋力は、顔を内側から支える「見えない土台」であり、ほうれい線に直接影響を及ぼす重要な要素なのです。
そのため、舌の根本からしっかり動かすエクササイズは、このゆるみ切った内側の筋肉にダイレクトに刺激を送り、顔の中心部から立て直すアプローチ。表面的なケアでは届かない深層の筋肉を働かせ、リフトアップする作用が。そのため、ほうれい線だけでなく二重あごやむくみまでケアできる効果が!
けれども、よく知られている「舌で内側からぐるりと口周りをなぞるだけ」のセルフケアでは、実は効果が今ひとつ。というのもアゴが同時に揺れてしまい、舌の力が分散してしまうから。エイジングデザイナーの村木宏衣さんいわく、この逃げてしまう力こそが、ほうれい線改善の効果を弱めている原因なのだそう。
そこで教えてくれたのが「下アゴを手で固定する」というシンプルな一手。アゴの動きを止めることで、舌のエネルギーがまっすぐ口輪筋に入り、刺激が一点に集中します。いつでもどこでもできますし、外からでは届かない筋肉に、内側から圧をかけていくという方法なので、早い段階で成果が現れやすいですよ。
■舌で唇の上側をワイパーのように左右へ動かす
姿勢を正してあごを軽く引き、手で支えます。そして頰を少しだけ膨らませるようにしてから、舌先で上唇の内側に沿って口輪筋の上部を左右にゆっくり動かします。ワイパーのように、片端からもう片端まで約5秒かけてなぞるようにマッサージしてください。この左右の往復を1セットとして10回行いましょう。
【まとめ|ほうれい線対策に!口元のたるみ解消・舌トレメソッド4か条】
1)ほうれい線は、口元を支える内側の筋肉がゆるむことで進行。
2)舌の筋力が弱まると「落ちベロ」になり、口輪筋が働かず、たるみが加速。
3)下アゴを固定して行う舌トレは、舌の力を口輪筋に集中させ効率よく鍛えられる。
4)続けるほど口元のハリが戻り、ほうれい線や輪郭のもたつきが目立ちにくくなる。
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以上、「ほうれい線対策に!口元のたるみ解消・舌トレメソッド」を教えていただきました。
アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は12月20日の更新です。お楽しみに!


- PHOTO :
- 松原敬子
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子

















