【目次】

【仕事納めとは?意味と使われる場面】

■「意味」は

「仕事納め」は、「年末にその年の業務を終えること」や「仕事を終える日」を意味します。

■どんな「シーン」で使われる?

「仕事納め」は、日々のルーティーン終了とは異なり、「1年間の仕事をしっかりと締めくくる」といったニュアンスを含んだ言葉です。そのため、「本日は仕事納めですね。1年間お疲れさまでした」のように、一年を締めくくる挨拶のなかで使われることも多いですね。


【御用納めとは?意味と由来】

■「意味」は?

「各官公庁で、その年の執務を終わりにすること」や、「仕事を終えた当日」を指す言葉です。

■言葉の「由来」は?

時代劇では、「御用」と書かれた提灯を片手に「御用だ、御用だ!」と、盗賊などの犯罪者を追い詰めるシーンが出てきますね。「御用」は「用」に接頭語の「ご」がついた敬語ですが、この言葉の由来は江戸時代まで遡り、いくつかの意味をもっています。

1)ある人を敬って、その用事・入用などを丁寧に表す。「何か御用ですか?」などと使われます。
2) 宮中・政府などの公の用務・用命。「御用達(ごようたし)」などと使われます。
3) 捕り手が官命で犯人を捕らえること。また、そのときのかけ声。転じて、警察につかまること。
4) 権力のある者にへつらい、自主性のない者を軽蔑していう語。「御用学者」などと使われます。
5) 「御用聞き」の略。

江戸時代、幕府や宮中の公務は「御用」と呼ばれていました。この慣習は明治維新後も新政府の法令に引き継がれ、2)の「宮中・政府などの公の用務」の意味で使われています。つまり「御用納め」を簡単に言うと「公務員がその年の仕事を終わりにすること」または「公務員の仕事の年内最終日」ということになりますね!


【仕事納めと御用納めの違いを比較すると】

■「意味」や「使う人」の「違い」は?

「仕事納め」と「御用納め」は、どちらも「年内の仕事の最終日」を指す言葉です。意味に大きな違いはありませんが、民間企業では「仕事納め」が使われ、官公庁においては「御用納め」が使われているんですね! 「御用納め」は「官庁御用納め」とも言われ、「官公庁」、つまり「国と地方公共団体の役所」に対して使われる言葉です。

■「仕事納め」のほうが使われる幅は広い

元々は、民間企業では「仕事納め」を、官公庁では「御用納め」をと使い分けていましたが、現在では日常的に、公官庁であっても「仕事納め」が使われています。ただし、民間企業で「御用納め」という言葉は使いませんので、注意が必要です。


【2025年の仕事納め・御用納めはいつ?】

■官公庁の「御用納め」は法律に基づいて扱われています

1988(昭和63)年に制定された、行政機関の休日を定める法律「行政機関の休日に関する法律 第1条」により、行政機関の休日は「原則として日曜日、土曜日、国民の祝日及び休日、12月29日から翌年の1月3日までの日と定められています。さらにこの期間は、「行政機関の執務は、原則として行わないものとする」と明記されているため、その前日となる12月28日が「御用納め」となるのですね。ただし、12月28日が土日に当たる場合には、その前の平日金曜日が御用納めの日になります。

■2025年の「御用納め」は?

2025年の12月28日は日曜日です。そのため、2025年は直前の平日である 12月26日(金) が実質的な最終業務日(=御用納め)になります。

■「仕事納め」はいつ?

官公庁の「御用納め」に準じて、民間企業でも12月28日を「仕事納め」とするところは少なくありません。ただし、民間企業に法的なしばりはありませんので、会社ごとに「仕事納め」の日程は異なっているのが実情です。とはいえ、2025年は暦の関係で、12月26日が「仕事納め」の企業は多いのではないでしょうか。


【「仕事納め」「御用納め」を使った例文】

■メールや挨拶文、報道などで(やや改まった場面で)

・本日をもちまして、本年の仕事納め(御用納め)となります。

・本日、無事に仕事納め(御用納め)を迎えることができました。

・官公庁では、今年は例年より早い26日に御用納めを迎えました。

・多くの役所では、御用納めの日を前に大掃除が行われました。

■会話の中で(カジュアルな場面で)

・今日で仕事納め(御用納め)ですね。1年間ありがとうございました。

・私は今年は29日が仕事納めの予定です。

・今日締め切りの仕事が終わったので、これでやっと仕事納めです。

今日で仕事納めだから、終わったら打ち上げでもしようか。


【ビジネスシーンでの正しい使い分け・注意点まとめ】

■「御用納め」のほうが「仕事納め」より使われる場面は広い

「仕事納め」は、民間企業をはじめ、個人事業主やフリーランスなど、一般的な職場、職業で広く使われる言葉です。法的な拘束はありません。

■「御用納め」は国や地方自治体の官公庁など、公務員の職場において使われる

「御用納め」は「公的機関の年内最終業務日」を意味する言葉で、国の官庁だけでなく、地方公共団体(都道府県・市町村)も含まれます。

■「御用納め」という言葉の使用は自治体ごとにやや異なる

特に住民向けのお知らせ等では、難しい言葉を避けるケースも多く、「御用納め」を「年末の業務最終日」「年内最終開庁日」と言い換える自治体もあります。

■そのまま使える「仕事納め」の案内メール

メールの署名に「仕事納め:12月〇日予定」あるいは「【重要なお知らせ】年末年始休業:12/29〜1/3」などと入れておくのも効果的です。SNSであれば、12月中旬から下旬に投稿しておくとよいでしょう。メールの場合は以下のような文面が有効です。

平素より大変お世話になっております。
本年の業務は【12月◯日】をもって仕事納めとさせていただきます。
年始は【1月◯日】より再開予定です。
本年も格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。
どうぞよいお年をお迎えください。

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本年もあと少し… 計画的に仕事を勧め、穏やかな仕事納めを迎えたいものです。とはいえ、大掃除に年賀状、お正月の準備と、年末は気ぜわしいですね。体調管理に気を付けて、健やかな年末年始をお過ごしください。

この記事の執筆者
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参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『日本大百科全書 ニッポニカ』(小学館) /『世界大百科事典』(平凡社) :