【目次】
【「みたらし団子の日」っていつ? 毎月3・4・5日が記念日に】
■「誰が」決めた?
「みたらし団子」を製造する山崎製パン株式会社が制定し、一般社団法人 日本記念日協会に認定・登録された記念日です。
■「目的」は?
スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで幅広く販売されている「みたらし団子」を、もっと手軽なおやつとして食べてもらうのが目的です。
■日付の「由来」は?
「み」(3日)たら「し」(4日)だん「ご」(5日)の語呂合わせから、毎月の3日、4日、5日となりました!
【「みたらし団子」の「由来」名前の意味と誕生の地】
■「団子」は和菓子の原点
縄文時代、まだ稲作が充分でなかったころには、木の実は多く食用とされていました。ところが、いちばん身近だった椚(くぬぎ)や楢(なら)の実はアクが強いため、そのまま食用にすることはできませんでした。そこで生まれたのが、実を粉にして水にさらし、アクを抜いてから、粥状や団子状にして加熱し食するという「粉食」の文化です。
時を経て、米を搗(つ)いて加工する日本最古の加工食品ともいうべき「餅」が誕生します。当初、餅は神さまが宿る食べ物として大切に扱われていました。現代においても、餅や団子は和生菓子に欠かせないもの。いわば和生菓子の原点であるといってよいのです。
■「みたらし団子」誕生の地は京都「下鴨神社」
「みたらし団子」を漢字にすると「御手洗団子」。発祥の地は京都市左京区にある下鴨神社(正式名称:賀茂御祖神社)だといわれています。
本来は神饌 (しんせん/神前に供える酒食) 菓子で、伝承によれば後醍醐天皇(1288―1339年)が賀茂御祖社の御手洗池で水をすくったところ、泡がひとつ浮き、やや間をおいて4つの泡が浮き上がってきました。その泡を団子に見立ててつくったのが「みたらし団子」の始まりとされています。
のちに氏子の家庭でつくられ、江戸時代には境内の茶店でも商われるようになったといわれています。御手洗池は、7月の土用になると池の周辺や川の底から清水が湧きでるところから、鴨の七不思議にかぞえられていますよ。
■「みたらし団子」は甘いもの?
「みたらし団子」の原型は、上新粉を蒸して小粒の団子をつくり、細い竹串に五個ずつ刺し、しょう油をつけて焼いた素朴な串団子です。前述の通り、もともとは神饌であり、最初のひとつは人の頭、残りの四つは手足をかたどったものとされ、それを家に持ち帰ってしょう油をつけて火にあぶって食べ、厄除けにしたともいわれています。そのため、1600年代には団子は串に5つ指すのが普通でした。
江戸時代が安定期に入った1700年代には、団子は庶民の間で大流行し、そのころ、「花より団子」という言葉も生まれたそうです。また、1760年代に公式貨幣として四当銭の貨幣が発行されると、それまでひとつ1銭で1串に団子5つで売られていたものが、採算の取れる4つになったという説もあります。
現在のように甘い団子になったのは大正のころ。加茂みたらし茶屋のご主人がしょう油と黒砂糖を使ったタレを考案し、子どもからお年寄りまで喜ばれたとか。関西では香ばしく焼いた団子に濃いめのタレを絡め、関東ではやや甘めでとろみのあるタレが主流ともいわれます。いずれにせよ、今や「みたらし団子」といえば、甘いものというのが共通認識ですね。
一方で、岐阜県高山市で有名なみたらし団子は、生しょう油のみで焼くため、甘くない団子です。地方によって味の違いはありますが、香ばしいしょう油の香りが食欲をそそりますね!
【お持たせにも使える!みたらし団子の老舗、人気店】
■加茂みたらし茶屋(京都・下鴨)
みたらし団子の発祥地として知られる人気の門前和菓子処。下鴨神社参拝のあとに訪れる人が多く、串に5つ刺した伝統的なみたらし団子が名物です。黒糖ベースの甘辛いタレで提供されます。
■亀屋大和(東京・馬喰町)
江戸時代中期から創業300年。馬喰町駅から約5分の場所にある「亀屋大和」は、300年変わらない手つくりの味を引き継ぐ老舗。定番の団子は、昔ながらの石臼と杵で毎朝つくられている人気メニューです。甘辛いタレがたっぷりと絡み、焦げ目の香ばしさが口いっぱいに広がる贅沢な味わい。生地に砂糖を練りこまない本格派のみたらしで、出来立ては特に絶品です。
■寛永堂 丸の内オアゾ店(東京・丸の内)
人気メニューの「まろのおみた」は、ひとくちタイプのみたらし餅。京風のみたらしタレを、ふんわりやわらかなお餅で包みこんでいます。口に入れると、お餅の中からとろりと甘味だれの美味しさが広がります。食べやすいから、オフィスへの差し入れにも喜ばれそう。アクセスは東京駅より徒歩3分。
■志ら井(東京・蒲田)
1848年(嘉永元年)創業の、知る人ぞ知る老舗和菓子店です。こちらのみたらし団子の特徴は、店でひいたコシヒカリの米粉を使っていること。つきたてのお餅をこんがりと焼き色がつくまで焼いたあと、味濃いタレをからめています。朝つくった分だけの売り切りスタイルで、お昼前にに売り切れてしまうことも多いので、午前中の訪問がおすすめ。アクセスは京急蒲田駅から徒歩1分。
■羽二重団子 本店(東京・日暮里)
200年以上の歴史を誇る老舗団子屋さん。開店当初は別の名前で営業していましたが、「まるで絹の羽二重のようにきめ細かい団子」と評判になったことで、「羽二重団子」という名前に変わったそうです。夏目漱石や正岡子規、司馬遼太郎など多くの文豪にも愛された名店としてもしられています。こちらの「羽二重団子」は、甘さのない生しょう油の深い旨みと、うるち米のほのかな甘みが独特な味わい。冷酒と一緒に味わうセットもあります。
■追分だんご本舗 新宿本店(東京・新宿)
「だんご本舗」と銘打つだけに、団子は定番メニューだけでも、みたらし、白あん、抹茶餡、こしあん、生しょう油、海苔巻きなど、10種類以上。人気の「大人のみたらし」は、特製のみたらしダレに、山椒と生七味などをブレンド。アクセントになった山椒の風味がやみつきになると評判です。生しょう油は、ごめ昆布を漬け込んだまろやかな醬油で焼きあげた1品。食べ比べしたい!
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香ばしい焼き団子に濃厚なタレがからんだみたらし団子は、心と体を和ませてくれる懐かしい味。和菓子の原点だったとは、納得です!そして、その背景には、神事や歴史が息づく、奥深い日本文化が隠れています。「みたらし団子の日」には、お団子を味わいながら、日本の食文化の奥行きを感じてみてはいかがでしょうか。おやつや手土産に選ぶとき、そっとこの由来を添えられるような、そんな粋な大人でありたいですね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『日本大百科全書 ニッポニカ』(小学館) /日本食糧新聞「5月3日。今日はみたらしだんごの日」(https://news.nissyoku.co.jp/today/641095) /下鴨神社「みたらし祭」(https://www.shimogamo-jinja.or.jp/saiji/mitarashi?utm_source=chatgpt.com) /理研ビタミン株式会社「みたらし団子は神社から生まれた甘辛だんご」(https://sozairyoku.jp/コラム:みたらし団子は神社から生まれた甘辛だ?utm_source=chatgpt.com) /みたらし本舗製造卸 茶月「だんごの歴史」(https://mitarashi.jp/mitarashi_history?utm_source=chatgpt.com) :

















