【目次】
【「カレーの日」っていつ?どんな記念日?「由来」】
■1月22日は「カレーの日」!
昭和のころより「日本の国民食」といってもいいのが「カレー」です。子どもも大人も大好きですが、1月22日が「カレーの日」だって知っていましたか? これは全日本カレー工業協同組合(カレーを製造する事業者の全国団体)が制定したもの。カレーのいっそうの普及拡大により、健康で豊かな消費生活の実現に寄与するのが目的で制定されました。
■なぜ1月22日に決まったの?
1982(昭和57)年1月22日に、社団法人・全国学校栄養士協議会が、給食の統一メニューとしてカレーを提供するよう呼びかけたことにあります。この日、学校給食創立35周年を記念した学校給食試食会が実施され、全国の小中学校の児童約800万人にカレーライスの給食が出されたのだとか。
【カレーの魅力、再発見!種類・スパイスの効果など豆知識】
■カレーとは?
『世界大百科全書』(平凡社)によると、カレーは「混合香辛料、またはそれを調味料として使った料理」のこと。どうやら“数種類の香辛料を使用すること”が定義のようです。日本では肉や野菜などの具材がごろごろ入ったペースト状のカレーをご飯と食べる「カレーライス」のスタイルで定着しました。
国によって、地域によって、さまざまなご当地ものが存在するカレー。複数のスパイスを使用した料理をカレーと呼ぶのですから、その数は無限大ですね。
■カレーは古代インドで発祥
カレーの歴史は古代インドにまで遡ります。紀元前2500年ごろのインダス文明では、すでにターメリックやコショウなど、複数のスパイスを使用した煮込み料理が存在したのだとか。伝統的なインドのカレーは、複数のスパイスやハーブを使用し、北部はこってり、南部はあっさりなど、地域ごとの特徴が顕著です。
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16世紀のヨーロッパでは、食事は楽しみながら味わう“食文化”へと発展し、スパイスの需要も高くなっていました。カルダモンやナツメグ、シナモンなど豊かな香りをもつスパイスは、その香りが重要な意味をもつようにも。そんな時代に勃発したのが、一部の地域でしか生産されていなかったコショウやクローブ、ナツメグなどの争奪戦。いわゆる「スパイス戦争」です。17世紀になるとイギリス東インド会社が設立されたことによって、インドの多様なスパイスがヨーロッパにもたらされました。そして、19世紀にはイギリスに住むインド人によってカレーが伝わり、やがてイギリス式のカレーが誕生したのです。
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■日本のカレーはイギリス経由
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イギリスのカレーは、小麦粉でルウをつくったり、ヒンドゥー教徒にとって禁忌である牛肉を使ったりと、インドのカレーとは別もの。よく煮込んだコクのある味わいには、本場インドのカレーとは異なるおいしさがあります。
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さて。日本にカレーがもたらされたのは明治時代。日本海軍に伝わったイギリス式のカレーでした。「カレーの街」として有名な街のひとつである神奈川県・横須賀は“海軍カレー“があることで知られていますね。
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日本でカレーが広く親しまれるようになった背景には、白いご飯の存在があります。「カレー=カレーライス」と言ってもいいほど、カレーと白米は相性抜群の組み合わせです。市販のルウを使った昔ながらのカレーには、日本のお米がぴったり合いますよね。
近年はカレーの多様化に伴い、ターメリックライスや、香り高いバスマティライス、ジャスミンライス(いずれも長粒種のインディカ米)なども広く流通するようになりました。平成・令和の時代は、カレーの種類に合わせてご飯を選ぶ時代とも言えるでしょう。
■驚くべきスパイスの効果
カレーによく使われるスパイスには、さまざまな効果・効能があるといわれています。代表的なものを挙げてみましょう。
・カルダモン:爽やかで芳香のある香りが特徴のスパイス。消化を助けたり、抗炎症・抗酸化作用が期待されるとされ、伝統的に胃腸の調子を整えるために用いられてきました。香りによるリラックス効果や、消化促進などのはたらきがあるとされています。
・クローブ:甘くスパイシーな香りが特徴のスパイスで、料理だけでなくお菓子にも用いられます。主成分ユージノールには抗酸化や抗菌作用があるとされ、古くから民間療法でも利用されてきました。
・コリアンダー(種子):爽やかな柑橘系の香りをもつスパイスで、伝統的に消化促進や食欲増進に用いられてきました。パクチーとして知られる葉と異なり、種子は穏やかな香りが特徴です。
・クミン:ほのかに甘くスパイシーな香りで、カレーの風味付けに欠かせないスパイスのひとつ。消化を助ける効果が伝統的に信じられており、一部の研究では抗酸化や血糖値への影響も報告されています。
・シナモン:甘く温かみのある香りで、飲み物やデザートによく使われるスパイス。「スパイスの王様」とも呼ばれます。抗酸化作用があり、血糖値やコレステロール値に影響を与える可能性があるとする研究も。
・ブラックペッパー:ピリッとした辛みと強い香りをもつスパイス。消化を助けたり、抗酸化作用があるとされるほか、ターメリックと一緒に摂ることで有効成分の吸収を高めるはたらきも注目されています。
・チリペッパー:辛み成分カプサイシンを含むスパイスで、料理に刺激と風味を加えます。代謝を促進する作用があるとされ、血行や体温上昇にも関与する可能性が示されています。育毛や肥満防止といった効果も期待されていますが科学的には限定的です。
・フェンネル:ほのかに甘く爽やかな香りがあり、ハーブティーなどにも使われます。古くから消化を助けるはたらきがあるとされ、女性の体調ケアにも使われてきましたが、ホルモンへの影響などは個人差が大きく、過信せず適量を心がけることが大切です。
・ターメリック:ウコンの根茎を乾燥させたスパイスで、鮮やかな黄色と独特の香りが特徴。主成分クルクミンには抗酸化・抗炎症作用があるとされ、肝機能のサポートに役立つ可能性が指摘されています。ただし、通常の食事量での効果には個人差があります。
■各地でカレーフェスも!
各地でカレーイベントも花盛り! 一部をご紹介します。
・下北沢カレーフェスティバル:毎年10月に半月程度の日程で開催されます。カレー専門店だけでなくカフェやレストランなども参加し、イベント限定カレーや、“はしご食べ”ができるようにミニカレーなどを提供します。
・神田カレーグランプリ:カレーを提供する店が400店以上もあるカレーの聖地、神田界隈。予選を勝ち抜いた店舗のカレーのなかから一般投票によってグランプリが決まる、毎年秋に行われる恒例のイベントです。
・吉祥寺カレーフェスティバル:吉祥寺の飲食店をめぐりながら、フェス限定カレーを食べ歩くというイベント。カレー1食ごとにスタンプが1つ、7スタンプで限定品がもらええたりも。毎年9月に開催されています。
【カレーの日に食べたい!おすすめの有名店・レトルト】
専門店の味が気軽に楽めるレトルトカレーも百花絢爛の時代。ホテルのダイニングやファミリーレストランのレトルトも販売されています。あれこれ試して好みの味を見つけるのは楽しいものですね。ここではレトルトでも味わえる、老舗ホテルのカレーを紹介します。ビジネス雑談に役立てて!
・皇太子時代の上皇さまがおかわりした、箱根「富士屋ホテル」の「伝統のビーフカレー」
1964(昭和39)年、上皇(当時は皇太子)ご夫妻が神奈川県で開催された冬の国体に出席した際に宿泊されたのが富士屋ホテル。そのときに上皇さまが召し上がったのが、不動の人気を誇るホテル名物のビーフカレーでした。こだわり抜いてつくったコンソメをベースに何種類ものスパイスをブレンドし、手間をかけたその味を気に入り、おかわりを所望されたという話は有名です。その味を伝える「伝統のビーフカレー」は、ホテルのオンラインショップで購入できます。
・ジョン&ヨーコも食べた?軽井沢「万平ホテル」の「特製ビーフカレー<メインダイニングレシピ>」
万平ホテルは、三島由紀夫や堀辰雄、ジョン・レノン夫妻などが好んで滞在したことで有名な老舗ホテル。堀辰雄は小説『風立ちぬ』執筆のために長逗留し、万平ホテルは作中に登場するホテルのモデルのひとつといわれています。1970年代後半に、毎年夏の避暑地としてジョンとヨーコは万平ホテルを選択。カフェテラスがお気に入りで、アップルパイとミルクティーで過ごしていたことが知られています。彼らはメインダイニングでカレーは食べたのでしょうか?
多くの書名人に愛された万平ホテルの「特製ビーフカレー<メインダイニングレシピ>」は、オンラインショップで購入できます。
・100年前のレシピの復活、日光「金谷ホテル」の「百年カレー」
1904年(明治37)年に登場し、以降は昭和30年代ごろまでコース料理の一品としてカレーを提供することもあったという金谷ホテル。2003年の130周年時に、蔵に眠っていた大正時代のレシピを復刻、「百年カレー」として再び提供するようになりました。現在はランチメニューに登場、また夜間のルームサービスでも提供されています。レトルトは、金谷ホテルベーカリーのオンラインショップで購入可能。
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家庭のカレーから本格的なインドカレー、タイヤベトナムなどのエスニックカレー、欧風カレーにそば屋のカレー、鉄板焼きの〆のカレーやカレーパン…。日本人はどれだけカレー好きなんでしょう! 確かにパントリーや冷凍庫にカレーのストックがあると安心しますよね。こんなお話を読んだら、1月22日のカレーの日には「絶対カレーを食べる!」という気になってきませんか?
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- Precious.jp編集部
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)/『デジタル大辞泉』(小学館)/一般社団法人日本記念日協会( https://www.kinenbi.gr.jp )/ヱスビー食品( https://www.sbfoods.co.jp/ )/ハウス食品( https://housefoods.jp/index.html ) :

















