年齢を重ね、立場も上になった今、ビジネスマナーもアップデートする必要があるのではないでしょうか。自信にあふれ、洗練された、一目おかれるスタイル。女性らしい気配りができ、知的で、優雅なふるまい。そのためにおさえておくべき「ビジネスルール」をN.Y.在住の国際イメージ・コンサルタント、日野江都子さんに教わります。
20年以上にわたって、日米のトップエグゼクティブを指導してきた厳しくも愛情に満ちたその言葉で、プレシャスキャリアに向けて、真のエグゼクティブとなるための外せないポイントを、シリーズでお届けします。
第3回目は「イヤリングやピアス」の選び方。
「指輪は自分のために。イヤリングは、相手のために」
実は、イヤリングはビジネスにおいて重要な役割を果たすコミュニケーションツールです。常に目で確認することができる、指輪やネイルなどの自分のためのアイテムとは異なり、イヤリングやネックレスは、相手と会話しているとき、決して自分の目では確認できないもの。そのため、その日の予定に合わせて慎重に選ぶことが大切です。さりげなく知性を香らせるイヤリングは、あなたの魅力と評価のアップに繋がるはずですから。
「顔周りに光があることは、大きな武器になる」
若いときは肌も髪も艶々なので不要でしたが、成熟したプレシャスキャリアには、顔の両サイドからスポットライトを当てるように、イヤリングで表情に輝きをプラスしてあげましょう。若さでチヤホヤされていた時代の古いメークは、今やあなたの足かせに。それよりもたったふたつのイヤリングであなたの魅力と存在感は高められる…。今こそシンプルで上質なイヤリングを、手に入れましょう。
「イヤリングには、相手の視線の置き場をつくって、会話に集中させる効果がある」
仕事相手が女性ともなれば、男性は視線のやり場に困るという声が多く聞かれます。会話中に目線が散らばると、お互い居心地の悪い思いをし、良好なコミュニケーションは図れません。会話をスームズに進ませるためにも、相手の目線を、目と口の間の延長線上にあるイヤリングに引っぱってあげましょう。これなら相手の男性も気後れせず、自然に視線を合わせたり、外したりすることができるはず。キャリア女性ならではの心配りを忘れないで。
「瞳より小さいことが、ビジネスイヤリングの絶対条件」
瞳よりも小さいサイズをおすすめするのは、ビジネスにおいて、イヤリングがあなたより目立つ必要がないからです。大きいサイズや装飾の多いものは、夜の装いや遊びのもの。時折、部下や仕事相手から怖く見られたくないという理由で、ジュエリーにも甘さを加える方がいますが、それは、キャラクターがプリントされたステーショナリーを、仕事相手の目の前で使うのと同じこと好きなものはプライベートで存分に楽しんでください。
- TEXT :
- 日野江都子さん 国際イメージコンサルタント
- BY :
- 『Precious10月号別冊付録』小学館、2016年
公式サイト:Real Cosmopolitan Inc.
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- クレジット :
- 構成/兼信実加子