【目次】

おでんの日っていつ?なぜ2月22日?】

■「ふーふーふ」で2月22日!

2月22日を「ふーふーふー」と読ませた語呂合わせ。まだ厳しい寒さが残るこの時期に食べたくなる熱々のおでんを、「ふー、ふー、ふー」と息を吹きかけて冷ますことから、この日に制定されました。

■誰が、なぜ制定した?

おでんを新潟の名物にして、おでんで新潟をもっと元気にしようと活動している「越乃おでん会」が制定し、日本記念日協会に認定されています。「越乃おでん会」は、新潟のおでんをPRするとともに、オリジナルおでんの開発や普及を行っています。新潟のおでんは、焼きあご(飛魚)や煮干し、昆布などで取った黄金色の澄んだ出汁が特徴で、一般のおでんの具材に加え、甘えびの練りものやかまぼこ、車麩(くるまふ)が入るのが一般的です。

■10月10日も「おでんの日」!?

はんぺんやさつま揚げなど、おでんの種(具材)になる魚肉の練りもの商品を多く製造販売している紀文食品が、10月10日を「紀文・いいおでんの日」としてPR活動をしています。こちらは「1(いい)0(お)10(でん)」と読めるので10月10日に制定。寒くなってきて、温かいおでんが食べたくなるころでもありますね。 


【そもそも「おでん」って何?歴史と名前の由来】

■おでんの歴史

おでんのルーツはなんと450年以上前の室町時代までさかのぼります。拍子木型に切った豆腐に竹串を打って焼いた豆腐田楽(とうふでんがく)がもと。そもそも田楽とは、笛や太鼓のリズムに合わせて舞った田植え時の豊穣祈願の楽舞「田楽舞」からきた名前。拍子木型に切った豆腐に串を打った姿が、この田楽舞に似ていることからこう呼ばれるのだとか。

江戸時代にはファストフードとして庶民に愛された田楽ですが、やがて出汁と醤油で煮込む「煮込みおでん」へと進化。さらに屋台や居酒屋で食べるものから家庭で食べる料理へと広がり、おでんは家庭の定番料理となりました。

■なぜ「おでん」?

おでんの語源は「田楽の女房言葉」といわれています。女房言葉とは、宮中などに仕える女房(女官)が使用した隠語。田楽に「お」をつけて丁寧にし、「楽」を省略して「おでん」となったとか。

ちなみに…関西ではおでんのことを「関東煮(かんとだき)」と呼びました。江戸時代に関東で醤油づくりが盛んになったことで誕生した煮込みおでんが関西へ広まった際、味噌を付けて焼く田楽と区別するため「関東から来た煮もの」という意味で「関東煮」と呼んだそう。現在では全国チェーンのコンビニエンスストアでも冬の風物詩となったおでんですから、関西でも一般的に「おでん」と呼ばれることが多くなったようです。


【カロリー・栄養・太りにくい具材の選び方】

■おでんは高カロリー?

調理に油を使用しない煮込み料理なので、印象としてはヘルシーな気もしますが、種(具材)によってダイエット食にもカロリー爆弾食にも! さつま揚げやもち巾着などはカロリーは高めな一方、しらたきやこんにゃく。だいこんなどは低カロリーですね。意識して選べば、ダイエット食といえなくもなさそうです。

■おでんの栄養

おでんという料理は、「出汁が出るおでん種」と「出汁をしみ込ませるおでん種」、アクセントをつける「薬味」で構成されています。ベースになる出汁は、関東ではかつお節メインで昆布との合わせ出汁。関西は昆布メインでかつお節との合わせ出汁ですが、さらに牛筋や鶏肉、貝類などが使われることも(具材でもあり出汁の素でもあり)。

かつお節はイノシン酸、昆布はグルタミン酸という旨味成分を多く含み、肉や魚介類にはたんぱく質が豊富。つみれやはんぺん、卵なども、たんぱく質が多く脂質の少ない優秀な種です。カルシウムが豊富な豆腐、食物繊維たっぷりのがんもどき、大根やニンジンなどの野菜…と、さまざまな栄養素が摂れる優秀な料理といってもいいかもしれません。

■好みのおでん種のカロリーは?

昆布、こんにゃく、しらたき、大根といったところは低カロリー食材なので安心していただけますが、これだけではちょっと味気ない? つみれやちくわ、ゆで卵あたりはまだ安心ですが、さつま揚げをはじめとする揚げた練りもの全般と、がんもどきや厚揚げは高カロリーなので食べすぎにはご注意を。もち巾着も炭水化物+油揚げなので高カロリーです。関東人が好きなちくわぶもほぼ小麦粉なので、実は主食に近い高カロリー種。関西で好まれるたこは、高たんぱくで低カロリー、低脂質な優秀食材です。


【保存方法と日持ち|作り置きで気を付けること】

おでんは汁たっぷりの煮物。なので実は傷みやすい料理のひとつです。「何日も煮込んだおでん」が好きな人もいるでしょうけれど、保存方法には注意が必要です。気を付けるポイントをまとめてみましょう。

■正しい保存方法

翌日食べるためにつくったおでんや、食べ残しのおでんは、できるだけ早く冷やして冷蔵保存がおすすめです。煮込み料理で怖いのがウェルシュ菌という食中毒菌。この菌は40~50度で増えるため大量につくった煮込み料理がゆっくり冷めていく過程で発生しやすく、加熱してもなかなか死滅しない厄介者。とにかく発生させないことにつきます。つくってすぐに食べない場合は、鍋ごと氷水に漬けるとか、鍋から保存容器に移して粗熱を取るなどして、「ぬるくて食べやすい温度」の時間を短くして冷蔵庫で保存しましょう。

■日持ちは?

家庭内で消費するなら、冷蔵庫保存で3日を目安に。毎日、温め直してから冷やして保存するといいようです。その際は、種の芯までしっかり熱々にすることが推奨されています。


【おでんにまつわるFAQ】

■おでんは何日煮るのが正解?

「カレーは翌日がおいしい」とか、「煮込み料理は数回火入れを繰り返すとよりおいしい」などと言われることもありますが、おでんの場合はそうとも言い難いようです。おでんはベースの出汁が種に染み、種からも出汁が出て旨味が一体となる料理です。一度にさまざまな食材を煮込むので栄養面でもバランスの取れた料理だといえますね。しかし、練りものやたこ、貝類など、煮込みすぎると素材がもつ旨味が抜けてしまったり、食感が硬くなったり、ゴムのようだったりスカスカになったりということも。何日も煮込むより、味が染みたところで食べるのがいちばんおいしいようです。

■おいしく煮あがる順番と火加減は?

おでん種には煮えやすいものと煮えにくいものがあります。種を2~3回に分けて煮えにくいものから鍋に投入すると、味の染み具合が統一されておいしく仕上がります。おでん種でもおなじみの紀文食品が推奨している、45分で完成する定番のおでんのつくり方を紹介します。

1)ベースとなる出汁を鍋にたっぷり入れて火にかけます。沸いたら火を弱め、味が染み込みづらい大根、ゆで卵、こんにゃく、しらたき、ちくわぶ、結び昆布、牛すじなどから煮始めます。コトコトと出汁の表面が揺れる程度の弱火で30分。

2)煮えやすい練りもの類を加えます。ちくわやさつま揚げ、厚揚げ、つみれ、がんもどき、もち巾着などお好みで。ここから弱火のまま15分。煮すぎると旨味が抜けてしまいます。

3)はんぺんはいちばん最後に。煮あがった種の上に乗せ、熱々の出汁をかけて温める程度でOKです。はんぺんがふっくら膨らんだら完成です。

■出汁が濁るのはなぜ?

出汁が濁るのは、強火で煮立たせてしまうから。強火は出汁の濁りだけでなく、煮崩れや煮詰まりの原因に。おでんをおいしく煮るコツは「弱火でコトコト」です。蓋をして煮込む場合は、必ず少しずらすこと。また、煮詰まって味が濃くなってしまったら、お湯か出汁を足して調節を。

■味が染みない原因は?

種によって煮え方や味の染み方が異なるため、煮えにくい、味が染みにくい種には下茹でや隠し包丁などの下ごしらえを! 

・大根:厚めに皮を剥いて面取り、十字に隠し包丁、下茹で

・こんにゃく:格子状の隠し包丁、下茹で

・しらたき:下茹で

・あつあげ、がんも、さつま揚げ:湯通しして油抜き

・牛すじ:やわらかくなるまで下茹で

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味が染みた熱々のおでんはもちろん、最近は「冷やしおでん」も見かけることがありますね。おでん缶の自動販売機…見つけたらためしてみたいです。地方色もバラエティに富んでいるので、「ご当地おでん自慢」や「好きなおでん種」などの話題は、ビジネス雑談も盛り上がりそう!

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
参考資料:『デジタル大辞泉』(小学館)/『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)/越乃おでん会(https://oden222.com// )『日本食材百科事典』(講談社)/農林水産省( https://www.maff.go.jp/index.html )/紀文食品( https://www.kibun.co.jp/index.html )/紀文アカデミー( https://www.kibun.co.jp/knowledge/index.html ) :