「織部」とは何?伝統工芸の語源、きちんとご存知ですか?
明日、2月28日は『織部の日』です。日本の伝統工芸・織部焼に関連した記念日ですが…。さっそく本日1問目のクイズです。
【問題1】「織部焼」ってなんと読む?
「織部焼」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:陶芸の美濃焼(みのやき)の一種である焼き物の名称です。
<使用例>
「美濃焼のなかでも、私は、織部焼の温かみとおもしろさがとても好きなの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 織部焼(おりべやき) です。
「美濃焼」はみなさま、聞いたことがありますよね。百貨店の陶器売り場や、陶器市などで必ず見かける、有名な焼き物です。「美濃」は古来の地名で、現在の岐阜県美濃市にその名が残っており、その昔は、岐阜県南部と愛知県のごく一部にかかる地域が美濃国(みののくに)と呼ばれていました。古くから作陶で有名な地域です。特に安土桃山時代に、茶の湯の流行の影響で多くの優れた陶器がつくられ、一大産地として確立し、「美濃焼」と呼ばれるようになりました。「美濃焼」の中にも意匠の系統の違いがあり、中でも代表的なものの一つが「織部焼」で、他にも「志野焼(しのやき)」「瀬戸焼(せとやき)」などが有名です。
これを踏まえて2問目にまいりましょう。
【問題2】「織部」の語源は?
「織部焼」の「織部」の語源としてただしいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:地名
2:人名
3:仏教用語
…さて、正解は?
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正解は… 2:人名 です。
「古田織部(ふるたおりべ)」は通称で、本名は古田重然(ふるたしげなり)、安土桃山時代の武将です。「織部」はこの人の官職名でしたが、当時はその呼び名といえば古田重然のこと、というくらい、茶人として高名な人でした。千利休の高弟で、茶の湯の流派・織部流を興し、それまで静寂・渋み・枯れ…といったイメージが好まれた茶の湯や茶器の世界に、動きを感じさせる大胆な造形美を取り入れた「織部好(おりべごの)み」を流行させました。この「織部好み」の茶器が、現在の「織部焼」につながるわけです。従来の均整美にとらわれない、大胆で個性的な造形と、多様な絵付けを特徴としています。
『織部の日』は、1599(慶長4)年、古田織部の茶会に、織部焼の祖となる茶器が登場したことが記録に残っていることから、織部焼の産地で制定された記念日です。
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本日は、2月28日『織部の日』にちなんで、
・織部焼(おりべやき)
の読み方や、語源となった人
・古田織部(ふるたおりべ)
についての知識などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/美濃焼伝統工芸協同組合ホームページ/土岐市観光協会ホームページ/甘木道ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)/photo ACホームページ
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱

















