連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変えるPrecious People
明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介する「Precious」連載【Tomorrow Will Be Precious!】では今回、N.Y. SoHoエリアの大規模プロジェクトに挑む若き建築家、ソフィア・ヘレロさんにインタビュー!
科学者の父と医師の母のもとに生まれ、当初は研究者となるつもりだったというソフィアさん。進路に迷った時、友人にかけられたある言葉がターニングポイントとなり、密かに興味を抱いていた建築分野に挑戦することを決意します。その後、10年の研鑽ののち独立を果たし、今ではニューヨークSoHoエリアの大規模プロジェクトに挑む若き建築家として注目されています。ソフィアさんにこれまでのキャリアについて、詳しくお話しをうかがいました。
【New York】フレッシュな感性でSoHoの大規模プロジェクトに挑む若き建築家
「何もかも忘れて、その仕事に没頭できる?」
ある友人からの問いかけに、ソフィアさんの心は大きく揺さぶられた。ワシントンD.C.で科学者の父と医師の母のもとに生まれ、「自分も両親のようにサイエンス系の仕事に就くのだろう」と考えるようになっていたからだ。大学も数学と科学を扱う学部に進み、研究者となる自分を漠然と思い描いてきた。進むべき方向性を見失い、新たなる未来を模索し始めたとき、心の奥でずっと興味を抱いていた建築分野に挑戦することを決意する。それは過去を捨て去るのではなく、これまで学んできたマス・サイエンス(数学的な手法を用いて科学的問題を解決する分野)を生かすことを決めたうえでの選択だった。
「バージニア工科大学大学院で建築を学び、建築家のライセンスを取得して、あてもなくN.Y.へ。全米一建築事務所が多いこの街なら、チャンスをつかめると確信していたんです」
言葉どおり大手建築事務所への就職を果たし、10年間の研鑽を積んで、ようやく昨年独立。すると早くもSoHoエリアの一棟すべてを使ったソーシャルクラブプロジェクトを任されることに。フレッシュな感性と確かな実力。それが評価されての大抜擢だった。
「100年以上の歴史をもつ5階建ての建物を、ルーフトップ付きの会員制クラブへとリノベーションします。内部は解体してすべて一からデザイン。2階はボールルーム、3・4階はラウンジやライブラリーを設ける予定。居心地のよさと機能性を大切にしながら、階層ごとに異なるコンセプトをもたせて、いつ訪れても新鮮で、かつ会員同士の交流が生まれるインタラクティブな空間にしたいんです」
大御所がひしめき、保守的といわれる建築業界で、独立直後につかんだビッグプロジェクト。今、ソフィアさんは武者震いをしている。
「冒頭の友人の問いが私を支えています。今はただ、この案件を成功させることに集中したい。何もかも忘れて没頭するのみです」
◇ソフィア・ヘレロさんに質問
Q 朝起きていちばんにやることは?
イタリア人の夫が淹れてくれた、おいしいコーヒーを飲んで一日をスタートします。
Q 人から言われてうれしいほめ言葉は?
「君は旅を一緒にするのに最高の人間、インスピレーションを与えてくれる」。夫と出会ったばかりのとき、こう言われたのがすごくうれしかった。
Q 急にお休みがとれたらどう過ごす?
美術館を巡って、N.Y.の街を歩き回りたい。
Q 仕事以外で新しく始めたいことは?
しばらくやめていた音楽に再び親しみたい。最近、ウクレレを練習しています。
Q 10年後の自分は何をやっている?
建築の仕事に邁進していると思う。
Q 自分を動物に例えると?
冒険心豊かなところはウサギに似ているかな。集中力があってすばやいところはチーターに似ているかも。
- PHOTO :
- Masahiro Noguchi
- EDIT&WRITING :
- 本庄真穂、喜多容子・木村 晶(Precious)
- 取材 :
- Junko Takaku

















