「総嘗め」ってなんと読む?「そうほめ」ではないですよ!

明日、3月11日で、東日本大震災の発生後15年目の節目を迎えます。2011(平成23)年のこの日、戦後最大の自然災害といわれる巨大地震が発生しました。マグニチュード9.0は日本の観測史上最大の規模であり、世界的にも1960(昭和35)年のチリ地震や2004(平成16)年のインドネシア・スマトラ島沖地震等に次ぐ、1900年以降4番目の大地震となりました。未曾有の甚大な被害がもたらされ、被害額は阪神淡路大震災の1.7倍以上、約16.9兆円。人的被害も、死者19747人と推計されます。

この東日本大震災の翌年には「津波防災地域づくりに関する法律」が新設され、最大クラスの津波が発生した場合においても「なんとしても人名を守る」という考え方による整備が、今に続き推進されております。みなさまもぜひあの日に思いをはせ、被災者の皆さまを御悼みするとともに、なにげない日常の大切さ、隣人との助け合い、防災への備えなど、教訓として再確認する日となさってはいかがでしょうか?

本日はまず「未曾有」の類語から日本語クイズをお送りします。

【問題1】「嘗て無い」ってなんと読む?

「嘗て無い」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「過去に前例がない」という意味で使われる言葉です。

<使用例>

「嘗て無いスケールのお話なので、今すぐお答えするのはためらわれます」

「○○て○い」。
「○○て○い」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 嘗て無い(かつ-て-な-い) です。

「嘗て(かつ-て)」、読めましたか?
「嘗て(かつ-て)」、読めましたか?

「嘗」は「新嘗祭(にいなめさい/宮中や全国の神社で毎年11月23日に行われる催事。収穫に感謝し、翌年の豊作と国家安泰を祈願する)」に使われる字で、単体では「なめる。味わう」「試みる」「新しく採れた穀物を神に供える祭り」「過去の経験を表す助字。かつて」などの意味がございます。難しい字ですが、「嘗(かつ)て」のように、使用頻度・認知度の高い言葉の漢字表記になっている例が多いので取り上げてみました。

2問目もこの「嘗」という字の入った言葉のクイズです。

【問題2】「総嘗め」ってなんと読む?

「総嘗め」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「災害などが、全体に及ぶこと」「全部を負かすこと。また、賞などをすべて獲得すると」などの意味をもつ言葉です。

<使用例>

「津波は、この地域を総嘗めにしました」

「○○○-め」。
「○○○め」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 総嘗め(そうな-め) です。

こちらもよく使われる表現ですね。

「総なめ」「総ナメ」などと書かれることも多いですが、漢字表記は「総嘗め」です。「嘗(かつ)て」同様、読めるとスマートです。

***

本日は、3月11日、東日本大震災の発生から15年目、という話題をお送りしながら、

・嘗て無い(かつ-て-な-い)

・総嘗め(そうな-め)

の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。

この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
BY :
参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/内閣府ホームページ/国土交通省ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
ILLUSTRATION :
小出 真朱