緊急座談会!「撮られる日」の正解メイクを考える
歓迎会、パーティ、会食、人の集まる機会が多い春。写真や動画を撮って共有はもはや文化です。でも、送られてきた写真はたいてい納得できないものばかり…。そんなイベントシーンの写真・動画事故は、ヘア&メイクのアイディアと撮られ方で解決可能です。
撮った写真を見てビックリ、送られてきた写真を見てガッカリ。顔だけが白浮きしている…、急いでメイク直しをしたのに「すっぴん」のよう…そんな大人の写真&動画事故を防ぐイベントメイクアップの極意とは?
ヘア&メイクのプロと写真のプロ、さらに「Precious」美容企画担当歴30年以上の記者による緊急座談会をお届けします。
すべての元凶は厚塗りベース!? 気合いの入れすぎが仇に…
K:大人の写真・動画は事故りやすいですよね。
青柳:今は加工された画像を見慣れているから、無加工ではどんな写真も盛れていないと感じてしまうかも…。
K:加工は “優しさ” ですよね。
広瀬:撮影者がさりげなく美肌アプリを使ってくれたらうれしいですね。
青柳:でも、ちょっとでもやりすぎるとイタくなりますからね…。
K:しっかりメイクしたのに薄味顔になってしまうのはなぜでしょう?
広瀬:ベースが全体に厚塗りだと、顔全体が白飛びしてしまいます。肌が白飛びしていると、パーツが埋もれて小粒見えしてしまいますね。
K:盛れない理由は厚塗りですね。
広瀬:厚塗りは写真では盛れない場合が多いです。リアルで見てもマズイですしね。パーティなどでは人と近い距離で会話を楽しみますから、リアルな肌の美しさも大切です。
K:確かにリアルは大事。
広瀬:あるパーティで印象に残ったのは、お洋服のスタイリストさんでしたが、ソバカスが透けて見えるほど抜け感のある肌に、渋みのある赤のリップが映えていて、お衣装とも相まって、それはお洒落でした。
K:ベースは抜け感を追求して、パーツは効かせるのが正解ですね。
広瀬:写真になるとパーツが小粒見えすることを計算してメイクを盛っておくことですね。
K:小顔効果も狙いたいです。
広瀬:顔の余白を削るシェーディングはマストです。面積が縮小されることでパーツの存在感が高まり、顔全体が盛れます。ハイライトをプラスすればさらに映えるはずです。
K:撮られるときのポーズとか立ち位置で事故を未然に防げますか?
青柳:撮られるときは基本の姿勢がとても大事です。小顔に見えるポーズは、おなかに力を入れて、肩を下げて、首を長く、肩と顔をできるだけ離すこと。人によって右肩前か左肩前かで細見え加減が変わりますから、自分はどっちなのかふだんから確認しておくといいですよ。
K:モデルさんのポージングですね。
青柳:立ち位置でいうと、大勢で撮るときはなるべく中心に近いポジションをとるのがおすすめ。端に行くほど、カメラの特性で歪みが生じ、顔が大きく見えてしまいます。
【7:00 in the morning】撮られる日の朝仕込み
【やるべきこと】
1.ローションパックで潤い満タン肌に
2.ベースは最小限の肌ノイズをキャンセル
3.パーツに影を仕込み最大限に拡張する
肌に吸わせた水が小さな影を消す
K:イベントの日は朝のメイクをどれだけキープできるかですよね。
広瀬:化粧崩れを最小限に抑えるには朝の潤い仕込みがものをいいます。とにかく保湿をしっかりと。肌がたっぷり水分を抱え込むと、表面がパンッと張ったようになり、カバーすべき小さな影が消えます。毛穴もキュッと締まります。実際にファンデーションとコンシーラーの使用量が減るほどです。私は化粧水などの水分補給が大事だと考えているので、撮影のときはモデルさんに保湿化粧水でローションパックをします。朝は時間がないとは思いますが、イベントの日の朝だけでも早起きしてやってみてほしいです。
K:潤い満タン肌だと化粧ののりだけでなくもちもよくなりますよね。
広瀬:下地やファンデーションは使えば使うほど化粧崩れしやすくなりますからね。
◇広瀬さん流7枚貼りローションパック
むくみ、くすみは頭皮から捨てる
K:そういえば、朝のむくみもひどいです。むくむと顔が大きくなるし、パーツも埋もれて盛れないです。
広瀬:むくみが気になるときは、頭皮マッサージがおすすめです。頭皮がほぐれるとむくみが引くのが早いですし、血色もよくなってくすみ抜けもします。特に、耳の周りを揉んでください。耳周りの筋肉は頬を引き上げる筋肉と連動していますから、中顔面が短縮されるように、頬が上がって若々しい印象になります。頭皮のマッサージなら仕事中にもできますね。
◇耳周り揉みで中顔面短縮
K:疲れているときや飲んだ次の日はまぶたが重くて目が開かないです。
広瀬:目の体操がおすすめです。目頭と目尻をグッと押さえて目を開けたり閉じたりするだけ。すぐに目が開きますよ。夕方の疲れ目にも効果的なので試してほしいです。
◇パンパンまぶたも一撃でスッキリ
指一本分の肌ノイズを消去せよ!
K:スキンケアのあとはベースづくり。
広瀬:ベースメイクではしっかりカバーする部分とほとんど塗らない部分の差をつけることが大切です。顔の中でしっかりカバーすべき部分をビューティゾーンと呼ぶことがありますが、少し前までは目の下の逆三角ゾーンとされていました。けれど、今は目の下のクマの溝、小鼻ヨコの赤み、ほうれい線の付け根の溝、この3つの肌ノイズを消す、指一本分の逆三角とされています。
K:エッ。ビューティゾーンがいつの間にそんなに小さく!?
広瀬:ここまでミニマムだと全体に厚塗りしようがないですよね。この指一本分のビューティゾーンの肌ノイズが消去されるだけでも美肌度が上がります。口周りや目周りなどはほとんど塗らないレベルに薄くてOKです。逆に、パーツ周りにファンデーションがしっかり塗られていると厚塗り感が強くなります。
青柳:ここで注意喚起ですが、白浮き事故が多発するのは、宴もたけなわの頃(笑)。お酒が入ると顔が熱くなって汗や皮脂が噴き出して、顔がテカってくることがあります。そんなときに写真を撮られるとビックリするくらい顔が白浮きしているから注意です。
K:思い当たる節がありすぎる…。
広瀬:私もです…。
◇消したいのはクマ・小鼻・ほうれい線
パーツは拡張して小粒見え阻止!
K:写真になると目が小粒見えする問題はどうしたらいいでしょう?
広瀬:まずは、アイシャドウをいつもより大きく広めに塗る意識をもってほしいです。上まぶたは目尻側にも大きく広げて、涙袋にもしっかりと塗ります。目を拡張するような塗り方は、今のメイクのトレンドでもあります。シアーな発色のアイシャドウなら自然に目元と一体化しますよ。カラーは毎日使っているベージュ系でOKです。マスカラも根元から塗って、まつげを立ち上げて目を見開かせます。さらに、涙袋の下のやや目頭寄りに小さな影のラインを仕込むと目がぷっくり見えてきます。
K:大流行中の涙袋メイクをちょっとだけ取り入れてみるわけですね。
広瀬:リップも上下の中央部分をオーバー気味にボリュームアップさせるのがトレンド。カラーはイベントシーンなら渋みレッドなども華やかです。唇の上下にも小さな影のラインを仕込めば、口元がふっくら立ち上がって盛れますよ。こうした影のラインをつけるときはブラウンのリキッドアイブロウが便利です。
K:アイブロウ!? 確かに、どんな細い線も描けて、しかも落ちにくいですね。
◇パーツは拡張して影を仕込む
◇細い影のラインにはアイブロウが使える
◇広瀬さん愛用の崩れにくい “ツヤ美肌” ファンデーション
夏までは潤いとツヤのある仕上がりで化粧崩れしにくいタイプがおすすめ。
1.「コスメデコルテ」ゼン ウェア グロウ:「キメや毛穴が消えるツヤ薄膜」と広瀬さん愛用。
2. 「パルファム ジバンシイ」プリズム・リーブル・グロウ・セラム・ファンデーション:「リッチなツヤ肌で崩れない」と広瀬さん。
3.カネボウインターナショナルDiv.「KANEBO」ライブリースキン ウェア II: 「ツヤが小顔を演出」と広瀬さん絶賛。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
問い合わせ先
- カネボウインターナショナルDiv. TEL:0120-518-520
- コスメデコルテ TEL:0120-763-325
- パルファム ジバンシイ〈LVMHフレグランスブランズ〉 TEL:03-3264-3941
- ILLUSTRATION :
- 網中いづる、きくちりえ
- EDIT&WRITING :
- 木更容子、佐藤友貴絵(Precious)

















