【目次】
【「ドイツワインの日」とは?意味・由来を簡潔に解説】
■「いつ」?
「ドイツワインの日」は4月28日です。
■「意味」
「ドイツワインの日」は、ドイツワインのクオリティの高さと、さまざまな食事との相性のよさを、より多くの人に知ってもらうことが目的。人気の主流である辛口白ワインや、環境に配慮したワイン造りなど、ドイツワインの「いま」を楽しむ日でもあります。
■「由来」は?
日付は、[German Wine(ジャーマン・ワイン)]と[Golden Week(ゴールデンウィーク)]の頭文字「GW」が同じであることから、「ゴールデンウィークにはドイツワインを飲もう」という願いを込めて、ゴールデンウィーク前日の4月28日が選ばれました。
■「誰が」決めた?
制定したのは「日本ドイツワイン協会連合会」です。同連合会は複数のドイツワイン協会の連携機関で、日ごろからドイツワイン愛好家の育成と愛好団体の支援、ドイツワインの普及啓発、ドイツ文化の発展への寄与などの活動を行っています。
【ドイツワインとは?特徴と主な品種をわかりやすく解説】
■多彩な個性
フランスやイタリアなどと同様に、ドイツはワイン造りの歴史が長く、主要なワイン伝統国のひとつです。全国に13の生産地域があるとされ、さまざまな土壌やぶどう品種、地域ごとの明確な気候の違いのために、多彩な個性が楽しめます。また、ドイツワインの特徴は、爽やかでいきいきとした酸味と豊かな果実味。ヨーロッパで最も涼しいワイン生産地域のひとつであるという特性が、バランスの取れた味わいを生み出しています。
■主なドイツワインの種類
ドイツワインは、圧倒的に白ワインの生産量が多いことも特徴のひとつです。
ヴァイスヴァイン[WEISSWEIN]
白ワイン。リースリングなど白ぶどう品種で造られる非発泡性ワイン。
ロートヴァイン[ROTWEIN]
赤ワイン。シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)などの黒ぶどうで造られる非発泡性ワイン。
ロートリング[ROTLING]
白ぶどうと黒ぶどう、または各ぶどうを破砕した混合物を圧搾し造られる非発泡性ワイン。
ゼクト[SEKT]
発泡性ワイン。アルコール度数10%以上、炭酸ガス圧3.5バール以上などの要件があります。実はドイツは世界有数のスパークリングワインの消費地なんです。ご存じでしたか?
パールヴァイン[PERLWEIN]
一般的に炭酸ガスを注入した発泡性ワイン。炭酸ガス圧は1.0〜2.5バールで「セッコ(Secco)」とも呼ばれています。
ヴァイスヘルプスト[WEISSHERBST]
赤ワイン用のぶどう1種類からつくられるロゼワインの一種。ロゼワインと異なり色に規定がなく、白ワインのような色合いのものもあり、少なくとも95%は白ワインの要領で圧搾した果汁を使用します。同一品種の赤ワインを最大5%ブレンドし、色をつけることが認められています。
ブラン・ド・ノワール[BLANC DE NOIR]
黒ぶどうからつくられる白色や淡いピンク色のワイン。ヴァイスヘルプストがこう呼ばれることが多くなっています。発泡・非発泡性いずれもあります。
■世界を魅了する主要なぶどう品種
ドイツには多くのぶどう品種が存在しますが、まずは代表的な3つの品種を押さえておきましょう。
白ワインの女王「リースリング」
ドイツを代表する最高品種です。モーゼルやラインガウを聖地とし、繊細な辛口から極上の甘口、スパークリングまで、驚くほど多彩な種類のワインが生産されています。最大の特徴は、甘口でも辛口でも、そして若いワインであっても熟成させたものでも、凛とした酸を備えていること。果実味やミネラル感のバランスがよく、華やかな香りや味わいのエレガントさは秀逸です。
赤ワインの雄「シュペートブルグンダー」
フランスで言うピノ・ノワールのことで、ドイツは世界第3位の栽培面積を誇ります。アールやバーデンといった産地から生まれるこの赤ワインは、近年、世界中の愛好家が熱視線を送るほどエレガントで高品質な進化を遂げています。
親しみやすい「ミュラー・トゥルガウ」
フルーティーで柔らかな酸をもち、日常の食卓に寄り添う親しみやすさが魅力です。ラインヘッセンやバーデンなどで広く栽培されています。
【ドイツワインの魅力〜甘口だけではない多彩な味わい】
1970年代から1980年代にかけて、日本でドイツの白ワイン「マドンナ(リープフラウミルヒ)」が大流行したように、ひと昔前まで、ドイツワインの代名詞といえば「甘口」でした。というのも、かつてのドイツでは「収穫時の果汁の糖度」による格付けが主流だったため、白ワイン品種の「リースリング」も、甘口ワインに仕立てられていたのです。
しかし、世界的な辛口嗜好を受け、1990年代後半から高品質な辛口のリースリングワインが増産されるようになり、2010年代後半以降は、全体の約7割が辛口(トロッケン)や中辛口(ハルプトロッケン)のワインになっています。
■VDP(ドイツ・プレディカーツヴァイン生産者協会)による新たな格付け
現在、ドイツワインの品質を語るうえで欠かせないのが、ドイツ高品質ワイン醸造家協会(VDP)が提唱し、2021年の法改正でも取り入れられた「畑の格付け」という考え方です。収穫時の果汁の糖度ではなく、フランスのブルゴーニュのように「どの畑で収穫されたか」を重視し、産地を「広域」から「単一畑」へと絞り込むほど、より高品質で希少なワインとみなされます。
VDPは独自の栽培・醸造基準により、層からなるぶどう畑の等級付けを行っています。
・グローセ・ラーゲ(Grosse Lage、特級畑)
・エアステ・ラーゲ(Erste Lage、級畑)
・オルツヴァイン(Ortswein、村名ワイン)
・グーツヴァイン(Gutswein、エステートワイン)
2021年1月にドイツワイン法が改正・施行されました。新しいワイン法では、品質基準が従来の「収穫時の果汁の糖度」から「地理的呼称範囲」に変更され、2026年のヴィンテージから適応されています。
■最高峰の辛口「グローセス・ゲヴェックス(GG)」
ドイツワインのラベルに「GG」という文字を見つけたら、それはドイツワインにおける最高級の辛口ワインの証しです。「グローセス・ゲヴェックス」とは、「グローセ・ラーゲ(特級畑)」で収穫された最高品質のぶどうのみで造られる辛口ワイン。とりわけ、「リースリング」から造られたGGは、鋭い知性を感じさせるような酸と、地層の奥深さを思わせるミネラル感が凝縮されています。
■味わいによる「分類」は?
現在、ドイツで生産されるワインの約7割は辛口(中辛口を含む)。辛口から中辛口をセレクトしたい場合は、こちらの表記をご参考になさってください。
・TROCKEN(トロッケン)…辛口
・HALBTROCKEN(ハルプトロッケン)…中辛口
・LIEBLICH(リープリッヒ) …甘口
・Süß(ズース)…甘口
■泡の芸術「ゼクト(Sekt)」
ドイツのスパークリングワイン「ゼクト(Sekt)」の消費は世界第1位です。生産も、イタリア、フランスに次ぐ第3位なのですが、ドイツ人があまりにも「泡が好き」過ぎて、大部分は国内で消費されてしまうのです! この「ゼクト」にもいくつかの分類があり、なかでも「ドイチャー・ゼクト(Deutscher Sekt)」は、ドイツ産のぶどうほぼ100%から造られており、単一の生産者が手がけるものは、シャンパンにも引けを取らないきめ細やかな泡立ちと、ドイツワインらしい清廉な果実味を楽しむことができます。
【ドイツワインを日常で楽しむためのヒント】
ドイツワイン最大の魅力は、味わいの繊細さと多様性により、和食をはじめとする日常の食事に無理なく寄り添い、料理の持ち味を引き立ててくれる点にあります。
■辛口の「リースリング」は和食とも好相性!
ドイツは「リースリング」の世界最大の産地です。それもそのはず、「リースリング」はドイツのラインガウ地方を原産とする白ぶどう品種で、キリッとした酸味と柔らかな果実味、そして豊かなミネラル感が特徴。
なかでも辛口のリースリングワインは、香りが強すぎないのに、果実味がしっかりあることから、各国の料理と合わせやすいとされ、世界中で親しまれています。実はこの個性が和食の基本である「うま味」や「発酵調味料」とも見事に調和し、しょう油やみりんといった日本の食卓でよく使う調味料や、家庭料理との相性が抜群と評判です!
たとえば、お寿司や天ぷらには「リースリング」の清々しい酸が、魚の脂をさっぱりと流し、素材の甘みを引き立てます。特に出汁の効いたお吸い物や、貝類の酒蒸しなどとも相性抜群です。もちろん、和食以外にも、ポトフやアスパラの生ハム巻きフライ、ポークソテーなど、ソーセージやベーコンなどで香りと塩味を効かせた豚肉料理に辛口の「リースリング」はおすすめです。
■タレの焼き鳥や肉料理には「シュペートブルグンダー」
しょう油やみりんの甘辛い風味には、ドイツのエレガントな赤ワインがよく合います。大根おろしでいただく和風ハンバーグも、「シュペートブルグンダー」の軽やかな渋みがぴったり。
■ドイツワインをおいしくいただく「温度」は?
白ワインやロゼ、ゼクト
目安は「8〜10℃」くらい。 冷蔵庫で3時間ほど冷やすのが目安です。キリッとした酸が立ち、リフレッシュさが引き立ちます。
赤ワイン
目安は「14〜16℃」。 冷やしすぎず、少し冷たいと感じるくらいの温度なら、本来の香りの広がりが楽しめます。
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4月も後半。日に日に日差しが強まり気温が上がってくると、キリッとよく冷えた白ワインが、とりわけおいしく感じられますね! 4月28日は「ドイツワインの日」。ドイツワインといえばやはり「リースリング」。特に辛口の「リースリング」は各国の料理と合わせやすいこともあり、今や世界中で人気です。「泡好き」には、スパークリングワインの「ゼクト」がおすすめ。「辛口=トロッケン」など、単語をいくつか覚えておくと、ワインショップでの買い物がますます充実したものになるのでは⁉
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:一般社団法人日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp) /一般社団法人 日本ドイツワイン協会連合会(https://germanwine.jp) /ワインタイムズ「Wines of Germany 日本オフィス」(https://winetimes.jp/tag/wines-of-germany-日本オフィス/) /PRTIMES「ドイツワインの無限大のおいしさをお届けするドイツワインキャンペーン「German Wine Weeks 2025」開催」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000044357.html) /アカデミー・デュ・ヴァン ブログ「」(https://www.adv.gr.jp/blog/kaisetsu-german-wine_01/) /ENOTECA online「Meet Germany!ドイツワインと出会おう」(https://www.enoteca.co.jp/feature/german_wine_weeks) /ドイツニューズダイジェスト「ワインと食の合わせ方8 日本の洋食にもドイツワイン」(http://www.newsdigest.de/newsde/gourmet/wine-navi/9191-1071/) /柴田屋酒店「日本のおうちごはんとドイツワインペアリング」(https://www.sake-ya.jp/blogs/article_wine/wineofgermanyienomi?srsltid=AfmBOoptNE_gmWaucneR5Crs_fpHVVcFnqMxO1rbk_94hFoY00T22L09) /はせがわ酒店通信「可能性無限大!日本料理とドイツワイン」(https://www.hasegawasaketen.com/blog/feature/german-wine/) :

















