織田信長や千利休など、日本の歴史を動かした武将や茶人たちが手にした国宝級の茶碗や茶道具。そんな「茶の湯」の世界のオールスターを一堂に集めた展覧会が東京・上野で開催されました。

各時代を象徴する名品が一堂に会する、奇跡の大「茶の湯」展

重要文化財 青磁輪花茶碗(せいじりんかちゃわん) 銘 馬蝗絆(ばこうはん)【中国・龍泉窯 南宋時代・12~13世紀】 東京国立博物館蔵
重要文化財 青磁輪花茶碗(せいじりんかちゃわん) 銘 馬蝗絆(ばこうはん)【中国・龍泉窯 南宋時代・12~13世紀】 東京国立博物館蔵

日本文化の象徴であり、真髄ともいうべき「茶の湯」。今回の展覧会では「創造」をキーワードに、室町時代の将軍家の「茶の湯」に始まり、千利休や古田織部、古典再興の礎を築いた小堀遠州を取り上げ、近代の茶の湯に至るまで大規模に展観されます。第一級の名品がそろい、国宝や重要文化財となっている貴重な名品の数々を見ることができます。

日本で焼かれた茶碗の最高峰と呼ばれる逸品も!

この志野茶碗「卯花墻(うのはながき)」は、日本で焼かれた「国焼(くにやき)」の茶碗のなかでも最高峰といわれる傑作で、国宝に指定されています。国焼の茶碗で国宝になっているお碗はふたつのみ、そのうちのひとつがこの茶碗です。

国宝 志野茶碗 (しのちゃわん)銘 卯花墻(うのはながき)【美濃 安土桃山時代・16~17世紀】 東京・三井記念美術館蔵
国宝 志野茶碗 (しのちゃわん)銘 卯花墻(うのはながき)【美濃 安土桃山時代・16~17世紀】 東京・三井記念美術館蔵

そんな歴史的なエピソードを持つ名品の数々は、茶道に興味がある人だけでなく、歴史好きや美術ファンも見ておきたいと思うものばかり。「茶の湯」を通じて、あたらめて日本の美学を堪能することができます。

さらに、東京国立博物館の「茶の湯」特設グッズ売場では、人気の和菓子屋「HIGASHIYA」の「茶の湯」展のための限定のお菓子「落雁」と「奉天」が登場しました! HIGASHIYAの各店舗での販売はなく、ここだけで手に入る限定商品なので、お土産にもぴったりです。

左から/落雁(らくがん)10個(特製棗入)¥1,404・奉天(ほうてん)50g(特製紙箱入)¥864(ともに税込)
左から/落雁(らくがん)10個(特製棗入)¥1,404・奉天(ほうてん)50g(特製紙箱入)¥864(ともに税込)

東京国立博物館に向かう道すがら、上野公園の桜を楽しんでも良し、青葉輝くゴールデンウィークのお出かけ先にも、おすすめしたい展覧会となっていました。

問い合わせ先

  • 特別展「茶の湯 
    会場/東京国立博物館 平成館(上野公園)
    会期/2017年4月11日(火)〜6月4日(日)※展覧会終了
    休館日/月曜日(ただし5月1日(月)は開館)
    開館時間/月〜木 9:30〜17:00、金・土 9:30〜21:00、日 9:30〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
    ※ゴールデンウィーク期間中の4月30日(日)、5月3日(水・祝)〜5月7日(日)は午後9時まで。
    TEL:03-5777-8600
    住所/東京都台東区上野公園13-9

この記事の執筆者
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