【目次】
- 「小暑」とは? 意味・由来・2026年の日付を解説
- 「小暑」はいつからいつまで? 二十四節気をわかりやすく説明
- 「小暑」と「大暑」の違いとは?
- なぜ小暑から暑中見舞いを送る?
- 小暑のころの旬の食べ物一覧
- 「小暑」に行われる行事|七夕との関係も確認
- 小暑の季語・俳句|夏の言葉の美しさ
【「小暑」とは? 意味・由来・2026年の日付を解説】
■意味と由来
「小暑(しょうしょ)」は、二十四節気のひとつです。「小暑」の「小」は「わずかであること」を表し、本格的な夏の暑さが始まるころ、本格的な夏へ向かう時季を表しています。梅雨明けが近づき、蝉の声が聞こえ始める頃でもあり、昔の人々は「小暑」を季節の移り変わりの目安として暮らしに取り入れてきました。
また、天文学的には、太陽が黄道上の黄経105度の位置に達する瞬間を含む日を「小暑」と定義しています。
■いつ?
2026年の「小暑」は7月7日です。
【「小暑」はいつからいつまで? 二十四節気をわかりやすく説明】
■二十四節気とは?
二十四節気は日本や中国で伝統的に用いられてきた季節の目印で、太陽の位置によって定められています。この、太陽の位置を角度で表したものを「太陽黄経」といい、0度から360度で表されます。太陽黄経を15度ごとに区切って季節を表したものが、二十四節気なのです。「小暑」のほか、「立春」「夏至」「冬至」などもこれにあたります。
■「小暑」は「小暑に入る日」でもあり「期間」でもある
二十四節気では1年を24分割していますから、各節気の期間は、[365日÷24]で約15日。そのため、「小暑」という言葉には、「小暑」に入る日を指す場合と、次の節気である「大暑」の前日までの期間を指す場合があります。
■2026年の「小暑の期間」は?
太陽の動きに基づいて定められるため、「小暑」をはじめとした二十四節気の日付は毎年少しずつ変わります。日付は毎年、国立天文台暦計算室によって定められます。
2026年の「小暑」は7月7日。「大暑」は7月23日です。従って、2026年の「小暑」の期間は、7月7日から7月22日までとなります。
【「小暑」と「大暑」の違いとは?】
■二十四節気の「春夏秋冬」はそれぞれつずつ
二十四節気では1年を24分割していますから、春夏秋冬はそれぞれ6つずつ。そのうち「夏」にあたるのは、「立夏」(5月5日ごろ)に始まり「小満」「芒種」「夏至」「小暑」「大暑」と過ぎて、「立秋」(8月7日ごろ)の前日まで。つまり、暦のうえで「小暑」は夏の後半ということになります。
■「小暑」は暑さの始まり、「大暑」は暑さの盛り
「小暑」と「大暑」は、どちらも夏の暑さに関係する二十四節気です。「小暑」は本格的な暑さが始まる頃、「大暑」は一年でもっとも暑さが厳しくなる頃を指します。小暑から約15日後に大暑を迎えると、夏はいよいよ盛りを迎えます。
■実際の気候とは、ズレを感じることも
2026年の4月、気象庁は、最高気温40℃以上の日の名称を「酷暑日(こくしょび)」とすることを決定しました。35℃以上の「猛暑日」が連日続くこともある、近年の日本の夏。7月7日の「小暑」の頃でも、猛暑日になることはもはや珍しくありません。また、毎年8月7日あたりに迎える「立秋」は、暦の上では「秋の始まり」ですが、実感としては「夏真っ盛り」といった時期ですよね。
二十四節気は中国・黄河流域の気候をもとに成立した季節区分。そのため、もともと日本の気候とは若干ズレがあったうえに、近年の地球温暖化傾向などの影響で、ますます私たちの実感とはズレが大きくなっていくかもしれません。とはいえ、二十四節気は厳密な季節を示すものというより、あくまで季節の移り変わりを表す目安です。「夏支度」や「冬支度」の合図と捉えるのがちょうどいいかもしれません。
【なぜ小暑から暑中見舞いを送る?】
■暑中見舞いを送るのは「小暑」から
暑中見舞いは、暑さが厳しい時季に相手の健康を気遣い、近況を伝える季節の挨拶状のこと。二十四節気の「小暑」に入る7月7日ごろから「大暑」の期間中、言い換えれば「立秋」の前日(8月6日ごろ)までに送るものとされています。
「立秋」を迎えてから出すのは「暑中見舞い」ではなく、「残暑見舞い」となります。こちらは8月末ごろまで、遅くとも9月7日ごろの「白露」の前日までに届くようにします。
■暑さをいたわる日本の習慣
かつて冷房のない時代には、夏は命に関わるほど過酷な季節でした。そのため、「お変わりありませんか」「暑さに負けずお過ごしください」と、互いの無事を気遣う気持ちから生まれたのが「暑中見舞い」です。こうした背景を鑑みれば、暦のうえでの「夏」、しかも暑さが本格化する「小暑」から暑中見舞いを送るようになったのも、自然な流れだったと言えるのではないでしょうか。
【小暑のころの旬の食べ物一覧】
■夏野菜がおいしい季節
トマト、きゅうり、なす、ピーマン、オクラなどの夏野菜が旬を迎えます。水分やカリウムを多く含む野菜も多く、暑さで失われがちな水分やミネラルを補うのに役立つとされていますよ。
■魚介類ではアユやタコ、穴子など
初夏から夏にかけては、アユ、タコ、穴子、スズキなども旬を迎えます。特にアユは「香魚」とも呼ばれる爽やかな香りが特徴で、塩焼きは夏の風物詩として親しまれてきました。
■果物ではスイカや桃がお目見え
小暑のころには、スイカや桃、メロンなどの果物も店頭に並び始めます。みずみずしい果実は、夏の水分補給や涼を楽しむ食材として人気です。
【「小暑」に行われる行事|七夕との関係も確認】
■「小暑」のビッグイベントといえば「七夕」
小暑のころは例年七夕と重なることから、短冊に願い事を書いたり、笹飾りを楽しんだりする風景が各地で見られます。もともと日本の七夕は、中国から伝わった「乞巧奠(きっこうでん)」や日本に古くからある「棚機(たなばた)」という行事や伝説が、長い歴史のなかで入り交じり、現在に伝えられた行事だといわれています。五節句のひとつ「七夕の節句」として親しまれていますね。
■各地では「夏祭り」が始まる!
小暑のころは、梅雨明けを迎える地域も多く、各地で夏祭りや盆踊りの準備が始まる時期でもあります。京都の「祇園祭」は7月1日から1か月にわたって行われる日本を代表する祭礼で、東京の「入谷朝顔まつり」なども、この時季の風物詩として知られています。
■暑さを乗り切る「知恵」も受け継がれてきた
小暑のころには、風鈴を飾ったり、打ち水をしたりと、昔ながらの涼を呼ぶ工夫も行われてきました。本格的な夏を迎える前に、季節の行事を楽しみながら心身を整えることも、日本人が大切にしてきた夏の過ごし方のひとつです。
【小暑の季語・俳句|夏の言葉の美しさ】
■そもそも「季語」とは
季語とは、春、夏、秋、冬に「新年」を加えた5つの季節を象徴的に表す言葉です。さらにそれぞれの季節は、初春、仲春、晩春のように細分化され、天文、地理、生活、行事、動物、そして忌日など、さまざまなカテゴリーの季語で成り立っています。時代と共に、西洋の行事や動植物など多くの新たな季語が加わり、現代ではおよそ5000もの季語があるとされています。
日本の四季は、その変化に富んだ美しさで知られていますが、俳句はまさにその四季を詠むことで知られる文化。季語は単に季節を示すだけでなく、その時季ならではの風景や人々の暮らし、感情までも表現する役割を担っています。
■「小暑」は夏の季語
俳句では「小暑」は夏の季語として用いられます。暑さが本格化する頃を表す言葉として、古くから多くの俳人に親しまれてきました。「小暑」というわずかふた文字からも、人々は梅雨明けの気配や強まる日差し、夏本番を前にした高揚感など、さまざまな情景を思い浮かべてきたのです。また、「半夏生(はんげしょう)」「夕立」「風鈴」「打ち水」など、小暑のころの自然や暮らしを表す言葉も、夏の季語として知られています。
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「小暑」は、二十四節気のひとつであり、夏の季語でもあります。梅雨明けの気配や強まる日差し、夏本番を前にした高揚感など…たったふた文字の言葉から、さまざまな情景や想い、そして温度や匂いまでを連想させる言葉の力に、先人が残してくれた知恵と感性、そして美意識を改めて感じます。季節の移ろいをゆっくり味わう機会が少なくなった今だからこそ、こうした日本の美しい言葉を深く知っておきたいものですね。
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- Precious.jp編集部
- 参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『日本大百科全書 ニッポニカ』(小学館) /『世界大百科事典』(平凡社) /国立天文台「暦計算室」(https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/) /国土交通省「2025年の猛暑日・真夏日などの日数」(https://www.data.jma.go.jp/stats/stat/202515/tem_ctg_days_202515.html) /農林水産省「野菜を食べようプロジェクト」(https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/2ibent.html) /『手紙の美しい言葉づかい ひとこと文例集』(池田書店) :

















