『Precious』本誌をはじめ、テレビや広告、ブランドとの取り組みなど、幅広く活躍する人気スタイリストの犬走比佐乃さん。ラグジュアリーブランドからプチプラファッションまで、ファッションセオリーと遊び心を柔軟に織り交ぜながら大人を素敵に見せるコーディネートが、Precious.jp読者からも大きな反響を呼んでいます。
そんな「マダム犬走」の美意識に、さまざまな角度から触れる連載。今回のテーマは、日本発のファッションブランド「ヴィズヴィム」のメンズシャツを使った着こなしです。普段から性別を区別することなく自由にショッピングしている犬走さん。ジェンダーレスなファッションが定着している今、犬走さんのスタイリングテクニックが気になります。

凝った染めのパターンに一目惚れしたオープンカラーシャツ
自身がプロデュースするブラックフォーマルのポップアップのために徳島を訪れた際に、出合ったという「ヴィズヴィム」のメンズシャツ。とろみ感のあるレーヨン素材の一着です。
「お仕事をしたのはウィメンズ専門のセレクトショップで、そこでいいなと思ったTシャツが『ヴィズヴィム』のものだったんです。それから、そのセレクトショップのオーナーの息子さんが近くでメンズのショップをやっているというので立ち寄ってみたところ、このシャツを見つけて『あ、同じブランドだ!」と。これまで『ヴィズヴィム』のアイテムを着たことはなかったのですが、私の好みに刺さる新たな出合いでした(笑)」
モチーフひとつひとつを丁寧に染めているのが伝わる繊細さで、ひと目見てそのこだわりを感じたのだそう。
「ちょっとしたグラデーションがあるなど、馬の色の入り方などがそれぞれ違うんです。馬の向きもランダムな配置で、面白さがありますよね。サイズ感は大きめにして体が泳ぐくらいで着るのが素敵だと思ったので、試着をしてみて結局Mサイズを選びました。黒ベースだから着回しやすいというのも、購入を決めた大きな理由です」
■1:ボーイッシュなスタイルをエレガントに魅せる大人の着こなし
ホワイトのカラーブロッキングが施された、チャコールグレーのデニムを合わせたスタイリング。こちらは、ヴィンテージデニムをリメイクするニューヨークのブランド「ビーサイド」のもので、サイドにあしらわれたホワイトの縦のラインによって細見えするデザインです。
「こだわりポイントは、ボタンを上まで留めることとフロントをボトムインにすること。ゆるっとしたメンズのオーバーサイズ感を程よく引き締め、すっきりとエレガントな表情が生まれます。足元もスニーカーではなく、ローファーにしてきれいめな印象にしました」
犬走さんの定番シューズともいえる「プラダ」のローファーは、ボリューム感とクリーンさのバランスが絶妙です。
■2:色を散らしながら全体をまとめるレイヤードテクニック
続いては、犬走さんが最近ヘビロテしているという、「エストネーション」のワンピースとのコーディネート。オープンカラーシャツを一枚で羽織るのではなく、昨年購入した「ロク(6)」の半袖シャツを重ね着して、ひねりを効かせています。
「『ロク』のシャツは柔らかくシアーな素材感で、『ヴィズヴィム』のレーヨン素材と好相性。袖口の裏がブラウンなので、折り返すとワンピースのボルドーとつながって、全体がまとまります。足元もブラウンのサボで同系色にしました」
さらに“つながる”ポイントは、シャツのブルーとターコイズのアクセサリー使いにも。
「ネックレスは、かなり昔に購入したネイティブアメリカンジュエリーです。インパクトがあるし重いのでなかなか出番がなかったのですが、今年はよく使っています。リングはターコイズ風の手頃な価格帯のもの。こちらは軽くて使いやすいのがいいですね(笑)」
過去にも紹介した『ロエベ』のかごバッグは、7、8年ほど愛用している夏のスタメンアイテム。カニのチャームも同じく『ロエベ』で、2021年に発売された余剰レザーを再利用するプロジェクトのものだそう。チャームにもクリスタルブルーが入っていて、アクセサリーやシャツとさりげなくリンクしています。
「マダム犬走」ことスタイリスト犬走比佐乃さんの連載。今回は、「ヴィズヴィム」のメンズシャツを軸にした2つのコーディネートをお届けしました。次回もぜひお楽しみに!
※私物に関するブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。
関連記事
- 鈴木保奈美さんのコーディネートに注目!ドラマ『一次元の挿し木』第5&6話をチェック【スタイリスト犬走比佐乃さん】
- 鈴木保奈美さんのコーディネートに注目!ドラマ『一次元の挿し木』第3&4話をチェック【スタイリスト犬走比佐乃さん】
- 鈴木保奈美さんのコーディネートに注目!ドラマ『一次元の挿し木』第1&2話をチェック【スタイリスト犬走比佐乃さん】
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 田中麻衣(小学館)
- WRITING :
- 河野未奈
- EDIT :
- 谷 花生(Precious.jp)

















