発売するとすぐに売り切れてしまうLOEWE(ロエベ)の大ヒット「かごバッグ」。スタイリストの犬走 比佐乃さんも愛用しているひとりですが、大人の所作として、中身が剥き出さないように、ちょっとしたアレンジをしていると言います。
キャリア女性に向けてファッションをもっと楽しむコツやヒントをお伝えする連載企画、第12回目では、その玄人テクニックを教えていただきます。
スタイリスト・犬走 比佐乃さん流!「ロエベのかごバッグ」をもっとエレガントに楽しむ玄人テクニックを公開
太陽が眩い季節が到来すると、コーディネートの必需品となるかごバッグ。なかでもロエベのバッグは、タンカラーの上質レザーのあしらいが目を引く、大人の女性が身にまとうべきエレガントな逸品。ナチュラルでありながらカジュアルになり過ぎず、装いにリッチなアクセントを加えてくれます。
荷物がたっぷり入る機能性も抜群で、荷物が多い日のオンでもオフでも大活躍してくれそうです。ただ、出し入れする口の部分は開いたままの状態なので、お財布や化粧品ポーチなどの中身が丸見えなのが気になる...というキャリア女性も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、このようなお悩みをスッキリとスマートに解決する、犬走さんの目からウロコのアイディアです。
インナーバッグを縫い付けるだけ。中身が丸見えにならないのが大人として知っておきたい作法
こちらは数年前に、犬走さんがハワイで購入したというロエベのかごバッグ。飽きのこないタイムレスな佇まいに、ロエベならではの職人技が感じられるディテールと上質なレザー使いが気に入ったポイントだそうです。しかし、中身がむき出しなのが気になった犬走さんは、なんと、自分でインナーバッグを縫い付けてしまったそう!
「部屋の整理をしていたら、ちょうどこのかごバッグに色もサイズもぴったりと合う布の袋を見つけたんです。ステイホーム中で時間があったのもあり、思い立ったら即行動で、インナーバッグとして縫い付けてしまいました。中身が見えてしまうと落ち着きませんし、美しくないようにも思います。エレガントに年を重ねるためのファッションテクニックとして、取り入れてみるのはいかがでしょうか」(犬走さん)。
布の袋をかごバッグに、手縫いで一周ぐるっと縫い付けるだけの簡単テクニック。これなら裁縫が得意でなくても難なくできそうです。きちんと縫い付けることで、インナーバッグがかごの底に落ちて潰れてしまって中に入れたものを取り出しにくいということもありません。
インナーバッグを敷くことでかごバッグの素材がむき出しにならないので、出し入れの時に肌が素材に当たるのも全く気にならなくなります。さらに、夏は冷房対策のシルクのストールをバッグに入れることが多いという女性も、これなら引っ掛けて傷やほつれを起こすこともないので安心ですね。
お気に入りのレザーバッグにも応用可能
犬走さんは、このテクニックをありとあらゆる大きめバッグに活用中。10年ほど前に購入した、BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)のレザーバッグにも、常にインナーバッグを入れて使用しているそうです。
「サイズがぴったり合うので、バッグを購入した際に付いてくる布製の保存袋をそのままインナーバッグとして使うことが多いですね」(犬走さん)。
「このバッグは夏にかごバッグの代わりに普段使いすることもありますし、紬の着物にも合うので重宝しています」(犬走さん)。
夏には特に出番が多いようですが、10年を経ても色褪せずに愛用できるのは、上質なレザーであることに加えてインナーバッグを入れて大切に使っていることも影響しているのかもしれません!
スタイリスト・犬走比佐乃さんが、ファッションをより楽しむコツやヒントを教えてくださる連載。第12回目では、ロエベのかごバッグを例に、インナーバッグを取り入れてバッグをもっとエレガントに大切に使うワザを伝授しました。大人のおしゃれのマナーとして、心がけてみるのはいかがでしょうか。
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- PHOTO :
- 田中麻以(小学館)
- EDIT :
- 石原あや乃
- EDIT&WRITING :
- 高橋京子