【目次】

【「宝くじの日」とは? 9月2日に制定された由来と目的】

9月2日は「宝くじの日」。時効当選金ゼロを目指し、昭和42(1967)年に発売元と受託銀行によって制定されました。2026年で59年を迎えます。「第60回の宝くじの日」というわけですね。日付は「9(く)」「2(じ)」の語呂合わせによって決められました。

■「宝くじの日」にはテレビ特番も!

「宝くじの日」制定以来、毎年各種の記念行事が行われてきました。なかでも昭和58(1983)年から平成22(2010)年にかけてテレビ放映された特番では、「宝くじの日記念 お楽しみ抽選」(宝くじ敗者復活戦)の実況中継を中心に、宝くじに関するエピソードや情報などを伝えるべく、バラエティー形式で盛り上がったのですが記憶にあるでしょうか。当選金の時効防止を呼びかけるという「宝くじの日」の目的は、このようにして宝くじファンのみならず一般にも定着するよう努力されてきました。


【「宝くじの日 お楽しみ抽選」とは? ハズレ券がもう一度チャンスに】

宝くじの発売元(全国の都道府県及び20指定都市)では、「宝くじの日」を記念して「宝くじの日 お楽しみ抽選」を行っています。これは、手元にある宝くじ券が当選しているか否か、再確認を呼びかけるものです。

■ハズレ券で再抽選!

「宝くじの日 お楽しみ抽選」は、過去の「ハズレ券」を対象に抽選を行う、いわば、宝くじの敗者復活戦。「東京 宝くじドリーム館」での抽選で下4ケタの当せん者を決定、その当選番号の宝くじ券に賞品が当たるというものです。昭和48(1973)年に始まりました。

■2026年の「宝くじの日 お楽しみ抽選」は…

令和7(2025)年9月1日から令和8(2026)年8月31日までの1年間に抽選が行われた、宝くじのハズレ券が対象です(数字選択式宝くじは除く)。スクラッチは、宝くじ券の裏面を確認してくださいね。


【宝くじはいつから始まった? 日本における歴史をたどる】

■昭和20年、宝くじは戦争中にはじまった

宝くじ元年は昭和20(1945)年です。戦争中だったため、勝利の祈りをこめて「勝札(かちふだ)」として7月に発売されました。ところが8月25日の抽選を待たず終戦となってしまったため、皮肉にも「負札(まけふだ)」の異名をとることに。

装いも新たに名称を変えて「宝籤(たからくじ)」が登場したのは同年10月。戦後の混乱もなんのその、ですね。これはなんと偽物が出るほどの人気に! 1枚10円で、1等は賞金10万円、副賞に木綿の生地50ヤール(約45メートル)が。さらにハズレ券4枚でたばこ10本がもらえました。12月には、たばこと引き換えの「スピード籤」が誕生し、こちらも爆発的人気を博しました。

■昭和21年、「雑くじ」が大ヒット

昭和21(1946)年5月の政府第3回宝籤抽選会で、風車式の抽選器が登場。6月に「野球籤」、9月に「三角籤」、10月に「競馬籤」と「クローバー籤」、11月には「劇場籤」「相撲籤」「宝券」などが発売されました。地方宝くじ第1号となる「福井県復興宝籤」、通称「ふくふく籤」が誕生したのも昭和21年です。また、12月には1枚50円で特等賞金100万円という高額宝くじが登場し、この年の10大ニュースに取り上げられました。

その翌年には現在の「東京都宝くじ」の先駆けとなる「第1回東京都復興宝籤」や、「三色籤」「七福籤」「鳩くじ」など、趣向を凝らしたくじが続々誕生。月刊紙「宝ニュース」も創刊され、好評を博したとか。

宝くじの年間販売実績額は、昭和20年度の3億円から、昭和21年度には16億円に!  世をあげての「雑くじ時代」に突入したというわけです。

以降、販売実績は倍々どころか…の上昇を見せ、のちの最盛期には1兆円を超えました。

■昭和29年、「全国自治宝くじ」発足

昭和28(1953)年に100回目を迎えた政府宝くじは、翌昭和29(1954)年3月に廃止されました。同年12月には、全国都道府県と五大市の合同による「全国自治宝くじ」が発足しました。

■昭和39年、「オリンピック記念宝くじ」発売

宝くじ発売20周年のこの年、「ミス宝くじ」の選出や、宝くじ調査研究と普及広報にあたる財団法人日本宝くじ協会が発足するなど、記念的な年に。また、オリンピック東京大会を記念した「オリンピック記念宝くじ」は、5等でも100万円と豪華でした。

■昭和42年、9月2日を「宝くじの日」に制定

■昭和44年、すべての日本国民が1枚購入!?

宝くじの年間販売実績額が118億円と、ついに100億円台に。枚数にすると1億2千万枚で、当時の人口と同数となりました。

■昭和48年、「宝くじの日」の記念行事として、敗者復活戦登場

■昭和59年、インスタントくじ登場

買ったその場で全等級の当たりとはずれがわかる、インスタントくじ「ラッキー7(セブン)」を発売(11月)、爆発的人気を呼びました。

■昭和62年、宝くじ自動販売機が全国10か所の売り場に登場

■平成6年、数字を自分で選択できる宝くじ「ナンバーズ」を地域限定で発売

■平成7年、「ナンバーズ」の抽選日が週2回になり、全国発売開始

■平成11年、「ナンバーズ」に続く数字選択式宝くじ「ミニロト」発売

4月の登場時は地域限定でしたが、10月には全国発売開始に。

■平成13年、新しいインスタントくじ「スクラッチ」登場

■平成18年、「スクラッチ」を毎日販売

■平成26年、宝くじのインターネット販売開始

宝くじファンから待ち望まれていたインターネット販売、この年の1月から「ナンバーズ」で開始。平成28年には各種「ロト」で、そして平成30年には「ジャンボ宝くじ」などの普通くじを含むインターネット販売が始まりました。


【宝くじにはどんな種類がある? ジャンボやロト、スクラッチなどを紹介】

■普通くじ

組や番号などがあらかじめ決められている宝くじで、抽選で決定した当選者と一致すると、当選金を受け取ることができます。発売額やエリアによって「ジャンボ宝くじ」「全国通常宝くじ」「ブロック宝くじ」の3種類あり。

■スクラッチ

削ったその場で当落がわかる宝くじ。「トリプルマッチ」「ラッキー3(さん)」「ハッピーカウント」「トライアングルチャンス」「タテ・ヨコ・ナナメ」など、さまざまなゲームがあります。インターネット販売はありません。

■ロト

自分で数字を選ぶ数字選択式宝くじ。1から37の数字から異なる7つの数字を選ぶ「ロト7」、1~43の数字から異なる6個の数字を選ぶ「ロト6」、1~31の数字から異なる5個の数字を選ぶ「ミニロト」の3種類。

■ビンゴ5

自分で数字を選ぶ数字選択式宝くじ。タテ・ヨコ3マスずつ、計9つのマス目のうち、中央(FREE/フリー)を除いた8つのマス目に記載された5つの数字のなかからひとつずつ、計8個の数字を選びます。

■ナンバーズ

自分で数字を選ぶ数字選択式宝くじ。好きな4ケタの数字などを選ぶ「ナンバーズ4」、好きな3ケタの数字などを選ぶ「ナンバーズ3」の2種類。

■クイックワン

ゲームにチャレンジするとその場で当たりがわかる、インターネット専用くじ。回号によってチャレンジできるゲームは異なり、対象ゲームのなかから自由に選ぶことができます。


【宝くじが当たったらどうする? 当選金の受け取り方法と期限】

■当落の確認

購入した宝くじの抽選が行われたあとの当選番号確認には、大きくふたつの方法があります。

1)宝くじ売り場で調べてもらう

宝くじ券を売り場に持参し、照会してもらいます。当選金が少額の場合はその場で支払い完了。ハズレ券は捨てずに保管しておくと、「宝くじの日 お楽しみ抽選」で再チャンスも!

2)インターネットで調べる

宝くじ公式サイトの「当選番号のご案内」から、みずほ銀行が提供する当せん結果を確認できます。最新の結果は、原則として普通くじ(ジャンボ宝くじを含む)は抽選日の17時すぎ、数字選択式宝くじは抽選日の20時30分すぎに照会できます。

■宝くじ売り場やコンビニエンスストアで購入して当選したら…

支払い開始日から1年以内に宝くじ売り場で当選金を受け取ること。スクラッチは、券面に記載の支払期限までに。いずれも期間を過ぎると無効になります。コンビニエンスストアでは当選金の換金は行っていません。宝くじ売り場での換金は、当選金額によって受取方法が異なります。

・1当選金または1口あたり5万円以下の場合

宝くじ売り場か、みずほ銀行本支店(一部を除く)で受け取れます。ただし一部の宝くじ売り場では、1当選金または1口あたり1万円以下のみ取り扱いの場合があります。また、数字選択式宝くじの当選金は、専用の端末機がある数字選択式宝くじ取扱売り場でのみ受け取れます。

・1当選金または1口あたり5万円を超える当選金を含む場合

みずほ銀行本支店(一部を除く)で受け取れます。なお、「10万円マーク」のある宝くじ売り場では、1当選金または1口あたり10万円以下のみの場合は受け取れます。

・1当選金または1口あたり100万円を超える当選金を含む場合

印鑑持参でみずほ銀行本支店(一部を除く)へ。200万円を超える当選金を含む場合は印鑑に加え、本人確認ができる書類も必要です。当選金の受け取りには1週間程度かかります。

■インターネットなどで購入して当選したら…

宝くじ公式サイトで購入した場合は、登録した当選金受取口座または「お預かり当選金」に自動で振り込まれます。金融機関の販売サイトやATM宝くじサービスで購入した場合は、購入時に利用した口座へ自動的に振り込まれます。


【「宝くじの日」に知っておきたい豆知識|当選金に税金はかかる?】

■当選金に税金はかかる?

宝くじの当選金に所得税はかかりません。

■宝くじの年間販売実績額1位は…

宝くじの年間販売実績額は、平成17(2005)年度の1兆1,047億円が過去最高です。

■日本のくじの起源は寺院での富くじ

日本のくじの起源は、江戸時代初期の寛永元(1624)年ごろ。摂津国(せっつのくに、現在の大阪府)の箕面山瀧安寺(みのおさんりゅうあんじ)で、正月の元旦から7日までに参詣した善男善女(仏法に帰依した男女)が、自分の名前を書いた木札を唐びつの中に入れ、7日に寺僧がキリで3回突いて3名の当選者を選んだのが興りといわれています。当選者には「福運のお守り」を授けたのだとか。

※さらにさかのぼって天正3(1575)年という説もあります。

■富くじ人気で幕府から禁止令が!

箕面山瀧安寺ではお守りの授与だけでしたが、次第に金銭(当選金)と結びついた「富くじ」が町に氾濫し、元禄5(1692)年には徳川幕府によって禁令が出されたほどの人気になりました。しかし幕府は寺社にだけは修復費用調達のひとつの方法として富くじの発売を許可。これを天下御免の富くじ「御免富(ごめんとみ)」と呼びます。

ところが幕府公認の御免富も、庶民のさまざまなお楽しみが規制された天保の改革では禁止に…。明治の太政官布告でも厳しく禁じられ、天保13(1842)年に御免富が禁止されてから、昭和20(1945)年に「勝札」が発売されるまで、当せん金を伴う富くじは約100年間、公には発売されませんでした。

■富くじ復活は軍事費調達が目的だった!

100年以上も当選金を伴う富くじを販売していませんでしたが、太平洋戦争最中の昭和20年に「勝札」として発売されたのが元祖宝くじだという説明はしましたね。戦時中の昭和20(1945)年7月には、戦費調達を目的として1枚10円で1等10万円が当たる「富くじ」を販売。同年10月、戦後の激しいインフレ防止として浮動購買力吸収の必要性が大きくなったので、さらに「政府第1回宝籤」を発売しました。

また、戦災によって荒廃した地方自治体の復興資金調達をはかるため、各都道府県が独自の宝くじの発売も可能に。

■宝くじの収益金はどう使われている?

令和6年度の宝くじ販売実績額は7,598億円。このうち、46.5%にあたる3,529億円が当せん金として当せん者に支払われました。36.2%にあたる2,750億円は、収益金として発売元である全国の都道府県と20指定都市に納められ、公共事業などに活用されています。さらに、16.0%の1,218億円が印刷経費や売りさばき手数料などに、1.3%の101億円が社会貢献広報費に充てられました。

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宝くじは夢を見させてくれるもの。「1億円当たったら何する?」「3億円あったら残りの人生遊んで暮らせる?」「100万円でいいからいますぐ欲しい!」など、宝くじの当選金の使い道は雑談テーマの鉄板です。「宝くじの日」ならなおさらですね! インターネットで手軽に買える時代ですが、売り場の人に「当たりますように」と言ってもらえるので宝くじ売り場で購入する、という人もいるようですよ。

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
参考資料:『デジタル大辞泉プラス』(小学館)/『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)/宝くじ公式サイト( https://www.takarakuji-official.jp/ ) :