10月2日(金)に全国公開される映画『キリコのタクト〜YELL〜』で、主演を務めた鈴木京香さん。クセの強い音楽教師役は、これまでの京香さんのイメージと違う、新しい一面を見ることができます。全3回のインタビューのVol.2では、撮影中のエピソードや、個人的な音楽やアートへの想いについて、深掘りしました。

【俳優・鈴木京香さんインタビューVol.1】自分とは真逆のキャラクター“キリコ”に憧れてを読む

鈴木京香さん
俳優
(すずき きょうか)1968年5⽉31⽇⽣まれ、宮城県出⾝。⾼校時代にスカウトされてモデル活動をはじめ、森⽥芳光監督作『愛と平成の⾊男』(89)で⼥優デビュー。NHK連続テレビ⼩説『君の名は』(91)ではヒロイン役に抜擢され、お茶の間の注⽬を集める。以降も映画やTVドラマなどで活躍を続け、『119』(94)で⽇本アカデミー賞優秀助演⼥優賞、『⾎と⾻』(04)では⽇本アカデミー賞最優秀主演⼥優賞に輝いた。その後も『清須会議』(13)、『おかあさんの⽊』(15)、『グランメゾン・パリ』(24)、『栄光のバックホーム』(25)など多数の注⽬作品に出演。
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ニット¥594,000・スカート¥913,000・ブーツ¥422,400/参考商品/すべて予定価格(ブルネロ クチネリ ジャパン)、イヤーカフ[右耳]¥78,100・[左耳]¥151,800(Hirotaka 表参道ヒルズ)、その他/スタイリスト私物

「若い世代の俳優さんも、皆同じプロフェッショナルなんです」

──今回の作品で、特に印象に残っていたり、思い出深かったシーンはどこでしょうか。

「広い公園で、生徒と合唱の練習をするシーンですね。キリコが映画の『サウンド・オブ・ミュージック』のファンだから、野外で歌おうとするところ。ああいう自然の美しさのもとで練習するのは、素敵だなと思いました。ただ撮影自体はものすごく暑い中で、しかもドローン撮影だったので、近くにテントや傘があってはいけなかったんです。ミスがないようみんなで集中した、そのときの生徒役たちの頑張りも含めて、いい思い出ですね」

──オール厚木ロケだそうですが、あんなにきれいな場所があるのは、知りませんでした。春の桜のシーンも素敵でしたし、とても自然が豊かな街なんですね。

「はい、そうでしたね」

──今お話に出てきた、生徒役の俳優さんとの共演はいかがでしたか?

「世代こそ若いですが、彼らはもう、完璧にプロフェッショナルの役者さんたちだから、私からアドバイスをすることはありませんでした。みんなそれぞれに、自分の役を理解して現場に来ていたのはすばらしかったですね。だから私も、同世代や、いつも一緒に仕事をする人たちと同じ感覚で接しました。彼らは合唱の練習にしょっちゅう来て、エキストラの方や合唱団として参加してくれている方たちと、熱心にチームワークを整えていましたよ。本当にしっかりしています」

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若いキャストのみなさんには、同世代や、いつも一緒に仕事をする人たちと同じ感覚で接しました(京香さん)

 ──世代の異なる人たちとのお仕事は、刺激になりそうですが。

「そうですね。でも実際は、世代とか年代ではないですね。それぞれの考え方といった、新鮮な刺激みたいなものは、やっぱり世代ではなくて、個人のもつ力ですね。現場ではみな、彼らなりの個性をちゃんと発揮して、周囲を魅了していたのではないでしょうか」

「小学生のころは、YMOが大好きでした」

──ところでPreciousでは、いつもアートや建築のお話をしていただいていますが、本作のテーマは音楽でした。京香さんは、音楽はお好きですか?

「どちらかというと、音楽は聴くほうが好きでした。小学校の上級生くらいになって、現代的な流行りの音楽を聴いていました」

──当時ですと、いわゆる「ザ・ベストテン」といった音楽番組でしょうか。

「小学生のときはYMOが大好きだったんです。そのあとは、ブリティッシュロックを聴くようになって。日本でもMTVの番組が放送され始めた時代でもありましたから、とても流行っていました」

──音楽が人生にもたらすものは、アートや建築のそれと似ていると思います。

「コンサートやオペラを観に行くのは、今も好きなんです。音楽であってもアートであっても、芸術が入り込んだ暮らしができるのは、幸せなことだと思いますね。以前何度か、長野県の松本へ、セイジ・オザワ 松本フェスティバルを訪れたことがあって。演奏者の方たちが、宿泊先から自転車でコンサート会場に入ってくるんです。街の中に音楽が満ちているその雰囲気は、クラシック音楽に全然詳しくない私でも、楽しい気持ちになりました。

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音楽であってもアートであっても、芸術が入り込んだ暮らしができるのは、幸せなことだと思います(京香さん)

アートフェアでヨーロッパに行くと、街中にアート好きの人たちが集まっていて、レストランが賑わっているんです。そんな街で時間を過ごしていると幸せだなと思うから、東京もそうなってほしいです。東京はやはりとても広いですから、ちょっと歩いたらアートに触れられるとか、ちょっと歩いたら素敵な音楽が聞こえてくるようなことは、なかなかないけれど、芸術を愛する人たちはいっぱい住んでいる。芸術と切り離されずに暮らしていける幸せを実感します。

だから音楽でなくても、何かに思いきり打ち込める時間がある幸せや喜びを、この映画を通して、少しずつでも伝わっていくといいですね。私が学生のときは、映画が好きだったから、よく映画館に行っていましたけど、授業の一環で、視聴覚室に集まって映画を観ることもありました。その時間はとてもうれしかったから、この『キリコのタクト』も、学校で生徒の方に観てもらえたらいいなという気持ちもあります」


Vol.3では、京香さんが現在、どのように仕事を向き合われているかについてのお話を。さらには知られざる子供時代の失敗談についても、こっそり教えていただきました。

『キリコのタクト〜YELL〜』10⽉2⽇(⾦)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー

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原作:「キリコのタクト〜YELL〜」
監督・脚本・原作:雑賀俊朗
キャスト:鈴⽊京⾹ 藤原⼤祐 井頭愛海 ⽥辺桃⼦ ⻄垣 匠 榊原郁恵 ⼩⻄博之 ⼤島さと⼦ 四⽅堂 亘 ⼩泉今⽇⼦ 宅⿇ 伸 名取裕⼦
配給:KeyHolder Pictures
公式サイト:http://surf-entertainment.com/kiriko.html
公式 X:https://x.com/kirikoyell
(C)映画「キリコのタクト〜YELL〜」製作委員会

問い合わせ先

  • ブルネロ クチネリ ジャパン TEL:03-5276-8300
  • Hirotaka 表参道ヒルズ TEL:03-3478-1830

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PHOTO :
三宮幹史(TRIVAL.)
STYLIST :
藤井享子
WRITING :
湯口かおり
EDIT :
福本絵里香(Precious.jp)