美しいひとの美しい部屋 秋スペシャル【自由なインテリアが楽しい!「パリの一軒家」への招待状】
アパルトマン(集合住宅)が主流のパリ市内では、一軒家は珍しい存在。そこで今回は、一軒家で暮らすプレシャスキャリアのお宅を訪問! 庭やテラス、豊かな緑やたくさんの大きな窓…。一軒家ならではのこだわりをお届けします。
今回は、マダガスカルのラフィア素材のカゴバッグを中心に展開する小物ブランド「a.point etc」を立ち上げた経営者でブランドディレクター・デザイナーの碓井敦子さんが暮らす「緑と光が美しい家」をご紹介します。
「a.point etc」経営者、ブランドディレクター・デザイナー 碓井敦子さんの「緑と光が美しい家」
「どの窓からも緑が見えるコクーン(繭)のようなこの家に帰ってくると、心からほっとします」碓井敦子さん
30歳を目前に渡仏。17区の屋根裏部屋で暮らしたのち、15区のワンルームへ。パリ中心部レ・アールのワンルームを経て2区に初めての2ルームアパートを購入。売却後、同エリアにアパルトマンを購入。
「長女が中学生になったのを機に広さを求めて10区へ。2019年にムードンの一軒家を購入しました。仕事スペースと住居空間を同じにしたくて郊外の一軒家を探し始めたんですが、コロナ禍と重なり、自然に触れる暮らしもいいなと思って。内見時、咲き誇る藤棚の美しさと、どの窓からも緑が見える景色に感動して決めました」と碓井さん。
パリ西部に位置するムードンは、王室の離宮や広大な公園、芸術と歴史の博物館などを有する緑豊かな地。
「パリからも近く仕事にも便利。高台の環境も気に入りました。庭に芝を植え、ジャスミンやりんご、さくらんぼ、いちじく、オリーブなどを植樹。イングリッシュガーデン風に、自然なワイルドさを目指しました」
「住む場所や住む箱は人生に多大な影響を与えると思います」
「この家は20世紀に入ってから建てられたものですが、あまりアンティークに寄らないようにモダンなテイストも取り入れてバランスをとるべく、色とディテールにはこだわりました。緑で囲まれている家なので、外と中がつながるようにグリーンやマスタードなどナチュラルカラーを選んで軽やかに。また、電気のスイッチやドアノブなど小さなパーツはあえてアンティークに。昔のものはつくりが丁寧で美しい。歴史を感じるし、使ってきた人たちに想いを馳せることは文化を知ることだから」
ものが溢れて簡単に手に入る時代だからこそ、 つくり手の思いやストーリーがあるものを選んで取り入れると心が豊かになる、と碓井さん。
「目に見える場所にたくさんものを置きたくないので、必然的にものを増やさないことを習慣にしています。反対にあえて見せることもひとつの収納テクニック。例えばコレクションしているアンティークの“サンルイ”のグラス、本当なら食器棚に収めたいけれど気に入ったものに出合えず一角に飾って、“見せて” います」
また、バスタイムは癒やしの時間だからこそ細部にまでこだわったとか。
「猫脚のバスタブは『bon coin』というフランスのネットショップで、夫がアンティークを見つけ、ブロンズ加工に色を塗りました。床は大理石のモザイク、蛇口や取手もアールデコデザイン、さらに白のレザーソファを造り付けてお風呂上がりのリラックススペースに。カラートーンはモノクロに、レザーや大理石、ウッドなど本物をチョイスしたことでクラスアップが叶いました」
家はくつろぎ、安心できる場所であり、仕事場であり、家族の居場所。
「パリでの仕事を終えて家に帰ってくるとコクーンのような安らぎを感じます。住む箱や環境は人生に多大な影響を与えます。 ここムードンは、子供の頃住んでいた神戸の環境と似ているのもあるのかしら。自分らしくいられる、この家が大好きです」
<碓井さんのHouse DATA>
●場所…ムードン
●間取り…2階建て/ダイニング、キッチン、サロン、主寝室、子供部屋、ゲストルーム、バスルーム×2、トイレ×2、仕事部屋
●家族構成…夫とふたり
●住んで何年?…4年
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- PHOTO :
- 篠あゆみ
- EDIT :
- 田中美保
- 取材 :
- 鈴木ひろこ

















