「仕立ての良いテーラードジャケットに合わせるジーンズ」をコンセプトに掲げ、いまなおイタリアデニムの頂点に君臨しているデニムブランド「ヤコブ コーエン」。そのつくりはデニムでありながらドレスパンツのような仕立てであり、履いた時のシルエットは他を圧倒しているのだ。イタリアデニムの頂点に立つ「ヤコブ コーエン」がなぜこれほどまでに人気があるのか、その魅力に迫る。

「ヤコブ コーエン」人気の秘密は素材と仕立てにあり!

「ヤコブ コーエン」を代表するモデル「J622」

パンツ¥87,000(ヤコブ コーエン GINZA SIX)*写真はリミテッドエディションモデル。
パンツ¥87,000(ヤコブ コーエン GINZA SIX)*写真はリミテッドエディションモデル。

「J622」は同ブランドの中でもスリムなタイトシルエットとなっており、股上は浅く、膝から裾にかけてはテーパードがかかっている。窮屈そうに見えるが穿いてみると苦しく感じないのである。その秘密は伸縮性の高いストレッチにある。自分の足にピタッと吸い付くようなフィット感は、腿の内側に余分なシワやたるみが入らず、自然と脚長効果を生み出してくれる。またデニムの生地は、世界でも評価の高い岡山県からも輸入をし、イタリアの工場で職人によりハンドメイドで仕立てているそうだ。

見えないところにもこだわるのがイタリア流

ボタンやリベット(補強を目的としたポケットの端などに打ち付けられた金属の鋲)は、イタリア国内のジュエリー職人に発注したもの。イタリアを意味する3色のステッチや、デニムのモデルを表すモデルナンバー、開いてみるとこんな箇所にセルビッジ(旧式の織機で織られたデニム生地の端)があり、見た目にもわからない細かな装飾が随所に施されてるのがいかにもイタリア人らしいつくりだ。
ボタンやリベット(補強を目的としたポケットの端などに打ち付けられた金属の鋲)は、イタリア国内のジュエリー職人に発注したもの。イタリアを意味する3色のステッチや、デニムのモデルを表すモデルナンバー、開いてみるとこんな箇所にセルビッジ(旧式の織機で織られたデニム生地の端)があり、見た目にもわからない細かな装飾が随所に施されてるのがいかにもイタリア人らしいつくりだ。
ポケットにはバンダナが付属で入っている。よく見てみると、右ポケット上にもセルビッジ、そして花の刺繍が施されている。「ヤコブ コーエン」を表す何重にも重なったステッチが独創的だ。
ポケットにはバンダナが付属で入っている。よく見てみると、右ポケット上にもセルビッジ、そして花の刺繍が施されている。「ヤコブ コーエン」を表す何重にも重なったステッチが独創的だ。

2018年秋冬新登場のモデル「J676」

パンツ¥37,000(ヤコブ コーエン GINZA SIX)
パンツ¥37,000(ヤコブ コーエン GINZA SIX)

ネイビーのチノパンのようにも見えるが、「ヤコブ コーエン」2018年秋冬の新作モデルだ。ヒップ回りや腿周りはゆったりしていて、股上はほどよく深く、裾が細めのキャロットパンツにも似たようなシルエットが特徴だ。ストレッチが効いていてストレスフリーな穿き心地である。

以上、「ヤコブ コーエン」の定番デニムを紹介した。日本の技術とイタリアの技術が合わさった1本であればこの価格も納得できるだろう。それだけ1本のパンツに込められた情熱が違うのだ。素材、シルエットとすべてに隙がない「ヤコブ コーエン」のデニムパンツであればどんなジャケットに合わせても難なく取り入れることができるだろう。まずはここで紹介した定番モデルでその魅力を知っていただきたい。

※価格は全て税抜きです。

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PHOTO :
島本一男
STYLIST :
河又雅俊
EDIT&WRITING :
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