一見さんにも心地いい、昭和のスナックそのままの店

目黒区中目黒。駅前をはじめ、新しい店がどんどん生まれる一方で、昔ながらの大衆居酒屋なども愛され続けるこの地で1、2を争うほど古くからあるスナックが『マンダム』だ。3年後に開店50周年を迎えるこの店は、“THE 昭和のスナック”そのもの。

実に居心地のいいマンダムの店内

暗い店内をほの明るく照らすミラーボールの下には、8つのボックス席に2名ほど座れるカウンター、カラオケ。さながら“スナックの様式美”という言葉がぴたりと当てはまる店は、初めて訪れても長く通っている錯覚に陥るほど抜群に居心地がいい。

いかにも昭和のスナックらしいおつまみ。不思議と無性に食べたくなる。

カクテルメニューも充実

腰を落ち着けられる理由は、内装だけでなく、弘美ママや次期マスターになる拓美さんの人柄によるところが大きいだろう。

現在バーテンダーの修行をしている弘美ママの息子さんである拓美さん

 生まれも育ちも中目黒という弘美ママはランドセルを背負っていた頃から『マンダム』の前をよく通っており、20代前半でアルバイトとしてこの店へ。チーママからママへと立場を変えながらも、30年以上もこの店とともにすごしている。気さくなママの人柄のおかげか、ママや店とともに年齢を重ねたご近所さんに加え、芸能や出版、ファッション業界にも常連が多い。

弘美ママの息子さんである拓美さんは、さっぱりとした気性のママとはまた違う穏やかな好青年。現在バーテンダーとして修行をしており、今も積極的にカウンターに立つ。

口当たりがスッキリとした『ジンソニック』(¥1,000)

取材した日は酷暑が続いていた真夏。そんな日にさっぱりと飲めるものをオーダーしたところ、出してくれたのが『ジンソニック』(¥1,000)だ。

ソーダとカットライムの爽快感が、乾いた喉を潤す。ぐいぐいと飲めて、次の1杯へ弾みがつく、そんなカクテルだ。

『ジンソニック』の奥からカットライムが姿を現した頃、今宵を一緒にすごす美女が到着したようだ。

気づいたら友人も店の常連に

数多くのブランドのPRを手がけるリエート代表の熊倉麻美さん

アパレルをはじめとするブランドのPRを中心に手がける会社の代表を務める熊倉麻美さんは、行きつけが4〜5軒はあるほどのスナック好き。知人に連れられ、初めて『マンダム』に訪れたのは7〜8年前。以来、多い時は週に2〜3回ものペースで通うほどの顔なじみだ。

「いつ遊びに来てもアットホームな雰囲気で迎え入れてくれます。だからいろいろな友人をよく連れてきます。そうしたら、その友人も常連になったり(笑)」

そう笑いながら話す彼女が本当にこの店を気に入っている、と思わせるエピソードも話してくれた。

熊倉さんのボトルキープ

「ボトルキープをしていると安心して飲めるじゃないですか。だからバーボンをキープをしているのですが、知らない間に友人が飲んでいることも(笑)。でもそれがうれしいんです、友人がこの店を気に入ってくれた証みたいで」

ボトルキープしているバーボンで作ったハイボールを傾けながら、後編では彼女がスナックを好きな理由を尋ねよう。

【マンダム】

マンダムの看板

問い合わせ先

  • マンダム TEL:03-3715-7897
    住所:東京都目黒区上目黒3-7-3
  • 営業時間:21:00~深夜
    定休日:日曜日
    席料:ショットの場合のみ1,000円
    メニュー:ビール小瓶1,000円、ハイボール900円、セット料金3,000円(ソーダを注文の場合は別途1本200円)
    カラオケは1組1,000円で歌い放題

後編は9月8日に公開します

この記事の執筆者
フリーランスのライター・エディターとして10年以上に渡って女性誌を中心に活躍。MEN'S Preciousでは女性ならではの視点で現代紳士に必要なライフスタイルや、アイテムを提案する。
PHOTO :
中田浩資