長野県松本市に本拠地を置く泉精器製作所は、一昨年、シェーバー開発60周年を迎えた業界の老舗的存在だ。海外の有名ブランドのシェーバーのOEM生産も長く続けているが、自社ブランドが会社名から命名された「IZUMI」。
電気シェーバーのパイオニア、泉精器製作所の「IZUMI」
ロングセラーモデル「Vシリーズ シェーバー」
その代表モデルである「Vシリーズ シェーバー」は、2008年3月の発売から昨年9月までで、国内向け出荷累計が450万台を突破するというロング&ベストセラーシリーズ。2枚刄から4枚刄までヒゲの濃さ、肌質に合わせて選べる豊富なラインナップ、蓄積したものづくりの経験と技術を駆使し、シェーバー業界でナンバーワン、4週間もパワーが持続するスタミナシェーバーとして人気を博す。その「Vシリーズ シェーバー」が2017年リニューアルを遂げた。
シリーズ中、トップに位置するのがハイエンドシリーズ「Z-DRIVE」だ。外刄には従来機種の外刃に比べて10倍以上の摩耗耐久に優れた高耐久ステンレス刃を採用、いままで以上に切れ味を持続、高いシェービング機能を実現した。毎分10,000ストロークに達する音波振動により、これまでにない高速シェービングを実現した。
ダイキャスト刃枠の採用で上質でパワフルな剃り味が、シェービングという紳士に欠かせない行いを、さらなる高みへと導くモデルだ。
「IZUMI」ではほかにも米国国防総省の調達基準、通称ミルスペックの13項目に準拠した防水、防湿などに優れたグルーミングシリーズの「A-DROVE」。スリムでスタイリッシュなデザインで評判のソリッドシリーズの「S-DRIVE」などを揃える。知名度はそれほど高くはないが、ベストセラーのモデルを数多く持っているのは、その性能を誰もが認めている証だ。メイド・イン・ジャパンの隠れた名品ではないか。
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- 小暮昌弘 エディター