都会で威力を発揮するSUV
大きなボディにラグジュアリーな装備を満載したSUVは、実に居心地がいい。サルーンの後席も悪くないが、目線が高いSUVならではの開放感を味わってしまうと、特に渋滞の多い都市部では圧倒的に快適だ。ただし、大きいゆえの取り回しのしづらさが、時として仇となる。最近の大柄なクルマにはバックモニターが付いているものが多いとはいえ、死角が多いと運転に気を使うし、それがストレスとなって乗る回数が減ってしまうことすらある。でも、ご安心あれ。アウディの新型Q7なら、そんな心配は無用。毎日でも乗りたくなること請け合いだ。

 

10年ぶりの刷新で軽快感が増した
 2016年3月から日本に導入された新型Q7は2代目で、実に10年ぶりのモデルチェンジ。このクラスでは唯一の3列シートを備え、全長は5mを超える巨体の初代から、利便性はそのままに先代よりも全長で35㎜、幅も15㎜コンパクトになった。併せてフロントマスクの表情は丸みを帯びた柔らかいものとなり、威圧感が薄らいでいる。ジェントリィな佇まいだ。サイズが小さくなっただけではない。アルミを多用したボディをはじめ、主要パーツの軽量化を図り、先代よりも100kg以上ダイエットしているのだ。その効果はてきめんで、高効率の2リッター直列4気筒エンジン搭載グレードでも加速のもたつき感はなく、しっとりと力強く駆け抜けていく。

都会の紳士に最適なふたつのオプション
ボディサイズを抑えながらもキャビンの比率を高めることで居住性は先代よりも増し、仕立ても洗練されている。操作系はタッチパッド付きのダイヤル式コントローラーに集約し、少なくなったボタンやスイッチ類にも、すべてアルミのトリミングが施されている。パネルやパッド類のコンビネーションも抜群。また、メーターパネルはデジタル化され、ナビ画面に切り替えることもできる。スマートで上品。アウディが築いてきたデザインと機能の融合は、最新のQ7で極まった感がある。ボディを小さくしただけでなく、操作や視認性の向上に務め、さらにはサラウンドビューカメラや運転支援システムを標準装備した新型Q7は、あらゆるストレスからドライバーを解放する。それは豊富なオプションのなかから好みの装備を追加することで、いっそう際立つことだろう。特におすすめは、より小回りが利く4輪操舵システム「オールホイールステアリング」と、23個ものスピーカーをあしらったバング&オルフセンのオーディオシステム。いずれも都会のジェントルマンには最高の装備だ。

 

〈アウディ・Q7 2.0TFSI クワトロ〉
全長×全幅×全高:5070×1970×1735㎜
車両重量:2000~2020kg
排気量:1994cc
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
最高出力:252PS/5000~6000rpm
最大トルク:370Nm/1600~4500rpm
駆動方式:4WD
トランスミッション:8AT
価格:804万円(税込)
(問)アウディ・コミュニケーションセンター ☎0120-598-106

この記事の執筆者
TEXT :
櫻井 香 記者
2018.2.11 更新
男性情報誌の編集を経て、フリーランスに。心を揺さぶる名車の本質に迫るべく、日夜さまざまなクルマを見て、触っている。映画に登場した車種 にも詳しい。自動車文化を育てた、カーガイたちに憧れ、自らも洒脱に乗りこなせる男になりたいと願う。