3輪バイクといえば、後輪が2輪のトライクを思い浮かべるが、今回ご紹介するのは、前輪が2輪のタイプ。一般的なバイクと同じ乗り味を継承しながら、より安定感の高い走りが楽しめる。この分野においてはヤマハが長らく開発を続けていて、その技術を結集したのが高級ビッグバイクの「ナイケン」。独創的なメカニズムを生かしたスタイリッシュなデザインも魅力だ。

滑らかなコーナリング性能をあなたに!

新しさ満点の前2輪バイク「ナイケン」。ヤマハが長年培って来たLMWの技術を惜しみなく搭載した、注目モデルだ。
フロントカウルを外した状態。左右輪が深く傾いても同じ方向を向き、滑らかにコーナリングするための新ステアリング機構「LMW アッカーマン・ジオメトリ」を採用している。

 ヤマハは1970年代からLMW(Leaning Multi Wheel)と呼ばれる、前2輪・後1輪のバイクを開発してきた歴史がある。操舵を担う前輪をふたつ並べることで、水たまりや不整地でのスリップを防ぎ、強い横風を受けてもふらつきにくく、さらに急ブレーキでも安定して止まれることを目指してきたのだ。その集大成といえるのが、9月13日に発表された「ナイケン」(NIKEN)だ。

 特筆すべきは抜群のコーナリング性能。前2輪で約45度まで車体を傾けると、どうしても左右輪の方向性に差が生じる。「ナイケン」では新しいステアリング機構を取り入れることで、同心円を描く滑らかなコーナリングを可能にした。また、タンデムフォークと呼ばれる外側片持ちフロントサスペンション、幅広の410ミリトレッド、2軸ステアリング機構により、45度の深いバンク角で走ることができ、前後重量配分も約50:50の理想的なバランスに設計されている。

前2輪レイアウトを生かした先鋭的デザインと快適装備にも注目!

メディア向け発表会でのひとコマ。向かって右側の男性は、ヤマハの日高祥博(よしひろ)社長。
クローズドコースを走る「ナイケン」。ステアリングを握るのは日高社長。かっこいい!

 そして「ナイケン」のもうひとつの特徴が、デザイン。独特のレイアウトをメカニカルに、そしてレーシングバイクを想起させるスタイリングに仕上げ、新しさと優雅さを感じさせる。ロングツーリングで威力を発揮する装備も満載だ。845cc直列3気筒エンジンは3つの走行モードで楽しむことができ、シフト操作を支援するクイックシフトシステムやトラクションコントロール、クルーズコントロールも装備する。

 シニアライダーの事故が増加するなか、ハイテクと快適装備で安全かつスポーティなライディングを追求する「ナイケン」。優雅に峠を抜けていく快感は、紳士の週末をより濃密に彩ってくれる。

〈ヤマハ・ナイケン〉
全長×全幅×全高:2,150×885×1,250㎜
シート高:820㎜
タイヤサイズ:前120/70 R15、後190/55 R17
車両重量:263kg
排気量:845cc
エンジン:直列3気筒・水冷4ストロークDOHC4バルブ
最高出力:116PS/10,000rpm
最大トルク:87Nm/8,500rpm
トランスミッション:常時噛合式6速
価格:165万円(税抜き)

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