東京自由が丘にある居酒屋「金田」。「金田」といえば、山口瞳と伊丹十三である。憧れの才幹が寛いだカウンター席で燗酒を飲むと心が緩むものだ。
清潔で、誠実で、旨くて適価。満員でも宴会状態にならない山の手人の遠慮。同じ菊正でも「金田」の 菊正はし不思議とうまく感じる。不思議な空間だ。
存在がパリ最上のパティスリー「ストーラー」のごとし「オーボンビュータン」
カウンターで1人の時間を過ごしたい

「金田」からさほど離れていない尾山台の洋菓子店「オーボンビュータン」はある。焼きたてさっくさくのクロワッサンとブリオッシュ・・・自由が丘でフランス朝食を食ることができる。地下の厨房からそこはかとなく上ってくる甘い暖気が、創造以上にパリっぽいのだ。
売り場の雰囲気もまた、よくできている。ピシッと伸びた店員さんの背筋、丁寧な言葉遣い。当たり前のことだが、それが実に気持ちいい。また来たくなるそう思うのがこの店でもある。パスポート不要のフランスに出かけてみてはどうだろうか。
※価格は税抜きです。※2011年春号取材時の情報です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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