先日配信した「『カレーのご飯』は右手側?それとも左手側?正解を調査したら意外な事実が判明!」という記事では、一般の人々やお店でのカレーのご飯は右手前か、左手前かどちらが多いのか、という内容をご紹介しました。

そこで、さらに真相を探るべく、カレー総合研究所の所長、井上岳久さんに伺ってみました。

「右・左」ではなく「手前・奥」に分かれる!

「右・左」ではなく「手前・奥」に分かれる!

先日の記事では、ご飯の側は右・左と表現していましたが、さまざまな調査を行ってきた井上さんによると、カレーのご飯の盛り方は「手前」か「奥」かに分かれるのだそう。

結論から言えば、おおよそ次のことが分かっているそうです。

カレー好きな人…カレーが「手前」、ご飯が「奥」
ご飯好きな人…ご飯が「手前」、カレーが「奥」

どういうことなのか、解説してもらいましょう!

ご飯が手前か奥かということは、ご飯派・カレー派によって分かれる

「カレーライスのご飯は右手前がいいのか、左手前がいいのかという質問は、半年に1回くらいはいただく、よくある質問ですので、当研究所でも長年、さまざまな調査を行ってきました。その結果、どうやら右左ではなく、手前か奥かで分かれることが分かってきました。

カレーライスを食べるときに、カレーをメインに食べたい“カレー好きの人”は、カレーを手前にしてカレーを単体で食べたり、カレーを奥側のご飯にかけて食べたりする傾向があります。右か左かでいえば、だいたい右利きの人はカレーは左から右に向かって食べるものなので、左手前にカレーがくるようにして食べるかもしれません。いずれにしても、あくまで主役はカレーなのです。

一方、ご飯好きの人は、ご飯をメインに食べたいので、ご飯を手前にして、ご飯を中心に、そこにカレーをかけて食べる傾向があります。ですので、右利きであればご飯が左手前になるかもしません」

つまり、右か左かは右利き、左利きの関係もあり一概には言えないものの、ご飯が手前か奥かということは、ご飯派・カレー派によって分かれるというわけです。

お店のカレーは「奥にご飯」が必須だった!

お店のカレーは「奥にご飯」が必須だった!

また、前回の記事では、お店のカレーは「奥にご飯がくるように配置されていることが多い」とお伝えしました。これには明確な理由があるそうです。

「お店のカレーは、ご飯を手前にすると売れなくなります。カレーの量が少ないように見えてしまうためです。私も横濱カレーミュージアムの館長を務めていたときに経験しましたが、ご飯を手前に置いたメニュー写真を使うと、如実に売り上げが違いました」

カレー屋さんには、たいていカレーを食べたい人がやってくるので、「カレーを手前」にしてカレーをおいしそうに見せることは必須だったようですね!

カレー総研所長が最もおいしいと思うカレーの盛り方・食べ方

カレーをこよなく愛するカレー総研所長の井上さんが、最もおいしいと思うカレーの盛り方と食べ方を教えていただきました!

「今、若者を中心に流行っていますが、スパイスカレーやスリランカカレーのように、ワンプレートの上にご飯とカレー数種類、野菜を盛り付けていただく方法が気に入っています。

まず、ご飯をお皿の真ん中に置き、手前に2~3種類のカレーを盛り付けます。そしてご飯の奥側に、サラダや副菜などの野菜を配置。懐石料理やフランス料理のコース料理でも、一食で色んな味を楽しむかと思います。このカレーのワンプレートなら、一食でさまざまな味が楽しめます。カレー好きは、とにかくカレーを存分に楽しみたいので、一食でいろんなカレーの味を楽しみたいのです」

カレー総研所長が最もおいしいと思うカレーの盛り方・食べ方

この数種類のカレーや野菜が盛られたワンプレートは、どのようにいただくのでしょうか?

「カレーを中心にいただきます。ひとつのカレーを単体で食べ、その後、ご飯にかけて食べたり、野菜にかけて食べたり。そして次のカレーも同じように食べたり、複数のカレー同士を合わせて食べたりもします」

一食に複数のカレーを少しずつ食べる方式は、最近トレンドになっており、市販品でも少量パックなどが発売され始めているとか。このカレー好きが生み出した新しい食べ方は、なんだか上級な気がしますね。

あなたはカレー派? ご飯派? 自分の食べ方や食べる向きを振り返って、ぜひ一番おいしく楽しめる方法を見つけてみてくださいね。

井上岳久氏
井上岳久さん
カレー総合研究所 所長、カレー大學 学長
(いのうえ たかひさ)横濱カレーミュージアム元館長。カレー業界をけん引する、カレー研究の第一人者であり、カレーの文化・歴史・栄養学・地域的特色・レトルトカレーなど、カレー全般に精通。スープカレーやフレンチカレー、白カレー、湘南カレーなどのブームも巻き起こした張本人である。その他、各カレーメーカーの商品開発も多数手掛け、多くのヒット商品を生み出している。近著に『おとう飯カレー』など著書も多数ある。レトルトカレーの『IICAチキンコルマカレー』が楽天NO.1になるなど好評発売中。http://www.currysoken.jp/
この記事の執筆者
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WRITING :
石原亜香利