この秋誕生したラグジュアリーなコスメブランド「Amplitude(アンプリチュード)」。ブランドに込めた想いを、クリエイティブ ディレクターRUMIKOさんに直撃インタビュー!
2018年9月1日にデビューを飾ったハイプレステージなコスメブランド「Amplitude(アンプリチュード)」、みなさんもうチェックはお済みでしょうか?
「アンプリチュード」のディレクターを務めるのは、あのRUMIKOさん。
メイクアップアーティストとしてN.Y.で成功を果たし、1997年に日本で化粧品ブランドをプロデュース。パウダリーファンデーションが主流だった日本のベースメイクに「リキッドファンデーション」を提案し、新しいベースメイク文化の風を吹き込み、日本女性に正しいナチュラルメイクの在り方を教えてくれた、あの方です!
2013年に前ブランドとの契約を終了してから5年の月日が流れた今、RUMIKOさんが何に心を馳せ、新ブランドを立ち上げたのか? さっそくインタビューをしてきました。
Q1:どのような想いがあって、新ブランドを立ち上げたのでしょうか?
RUMIKOさん「美しさと若さを追い求めることを第一章とするならば、人間としての美しさ、生き方、考え方を追い求めることが第二章であると考えます。このブランドは、もっと内面の美しさに焦点を当てていきたい。
30歳を過ぎると、仕事でご活躍されていたり、育児や家事で忙しくされていたり…と、いろいろな方がいらっしゃると思いますが、そういう大人の女性たちをブランドを通して応援していきたいと思っています。
人間としての美しさと、社会性をもつ真の大人の女性を後押しできるブランドにしていきたいですし、ブランドを通してそういうことを積極的に発信していきたいですね」
RUMIKOさんがこの第二章で、新たに提案するのは「かっこいい大人美」。
それは、社会性があって自分の生き方をもっている人、愛ある人であること。精神的な成熟なしには宿すことができないもの。そんな大人の女性に、まず肌から変わってほしい…。
そんな願いが込められて誕生した「アンプリチュード」。そのデビューアイテムが洗練度の高い肌に導く、ベースメイクからスタートしたのも納得です。
Q2:商品開発時のエピソードは?
「ベースメイクアイテムに関しては、どういうものをつくりたいかというビジョンが明確に決まっていたので、すぐに開発に取りかかりました。昨年の春から試作がはじまって、納得いくクオリティの処方が決定したのですが、生産の場をラボから工場に移すと、まるっきり違う使用感になってしまった…。先行きが見えず、心が折れそうになったことも…。試行錯誤の末、ようやく完成したのが発表会の直前のことでした」
苦労の末に完成したベースアイテムは、凹凸や毛穴やシワなど、大人の肌の欠点を見事にカバーしながらも、粉っぽさや厚ぼったさを感じることなく、“透き通る感”のある洗練された仕上がりを実現。大人の女性の「本当のナチュラルメイク」がどういうものであるのかを、アンプリチュードは教えてくれるのです。
Q3:RUMIKOさんが考える「真のナチュラルメイク」とは…?
「もちろん、いろいろな考え方があっていいと思うのですが、私が思うナチュラルメイクというのは、お化粧っけがないってことではなくて、その人の個性を自然に引き出すことができるメイクだと思っています。
ファンデーションを塗って終わりっていうのではなくて、自分なりのアイメイクを施したり、チークやリップスティックの色をのせるなどして、明るさや華やかさを添える…、そんな仕上がりを、アンプリチュードは提案していきたいと思います」
また、ベースメイクアイテムと一緒に限定で発売された、ハートが詰まったアイシャドウとチークパレットの「アンプルラブ フォーアイズ」と「アンプルラブ フォーチークス」には、“あらゆる意味での愛にあふれた人こそが美しい”というRUMIKOさんからのメッセージが込められているのです。
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そして、ここでうれしいニュースが…! 2019年1月には全アイテムが投入され、春カラーも発売されるそうです。
やりたいことを貫く“覚悟”をもつことこそが「人生の壁」を乗り越える鍵
こうして、第二章をスタートさせたRUMIKOさん。40代・50代の女性は、さまざまな人生の壁に直面し、これからの人生−——、つまりは人生の第二章をどのように過ごしていくべきかを考える時期だと感じている方も多いと思います。そんな女性たちに、RUMIKOさんからこんなアドバイスをいただきました。
「だれしも壁にぶち当たることもあると思います。それでも自分が本当にやりたいことがあるのなら、もう一度がんばってみることが大切。自分のやりたいことを成し遂げるというのは、決して生易しいものではなくて、貫き通すには“覚悟”が必要です。もう一度じっくり考えてみて、その上で覚悟をもてるのであれば諦めないほうがいいと思うし、もてないのであれば、諦めるというのもひとつの選択。
ただ一度っきりの人生、私は諦めてしまったら後悔すると思うので、諦めない道を選びます。頑張れば成功できると思っていますから。実際に私は諦めずにここまでやってきました」。
1980年に渡米後、「AMERICAN VOGUE」でデビューを飾り、瞬く間に世界での成功を収めたRUMIKOさんですが、その道は決して平坦なものではなかったそう。
「まず言葉の違いが大きな壁でした。とくに’80年代は、いろいろな国から成功しようと思ってニューヨークに来ている優秀な人たちが多かったので、同じ能力なら、英語でコミュニケーションが取れる人が抜擢される。英語を話せるようにならないと、仕事ができないと思ったから、覚悟を決めて一年間は日本人とは一切つき合わず、英語だけを話す環境で過ごしました。
その甲斐あって、少しは英語がうまくなったんじゃないでしょうか。…日本語はよく聞かないとわからなくなってしまったんですけど(笑)。私は、壁は多ければ多いほど、高ければ高いほどいいと思っています。だってそのぶん、越えたときの喜びが多いとわかっているから。神様が壁を用意してくれているんだなって思えるんです。
だから、逆に壁がないと不安になってしまうんです。だから、このベースもファンデーションも…、この子たちを作るのは本当に大変だったけど、おかげさまでとてもいい商品になったと自負しています」
そう言って微笑むRUMIKOさん。「かっこいい大人美」がいったいどういうものであるか、少しだけ理解できたような気がします。
「Amplitude」全商品紹介…RUMIKOさんが語るプロダクトの特徴
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- 新田晃与