オレゴン州ポートランドで1994年に誕生したピンク・マティーニ。トーマス・ローダーデールを中心に、もともとはクインテットとしてスタートしたが、1年後には、当時ニューヨーク在住だったハーバード大学の旧友チャイナ・フォーブスに参加を依頼。魅力的な歌姫を迎えることになった。

懐かしさと温かさを、そして、ある瞬間には新鮮な感覚を‥‥‥。

時空を行き交うピンク・マティーニの素晴らしき世界

ある世代には懐かしさと暖かさ、若い世代には新鮮な感覚をもたらしてくれるピンク・マティーニの音楽の世界にようこそ! Photo by Chris Hornbecker
ある世代には懐かしさと暖かさ、若い世代には新鮮な感覚をもたらしてくれるピンク・マティーニの音楽の世界にようこそ! Photo by Chris Hornbecker

 1997年に現在のようなビッグバンドの編成となり、トーマスとチャイナが初めて一緒に曲作りをした「サンパティーク」をおさめた同名のデビュー・アルバムをリリース。これがフランスでセンセーションを巻き起こし、その存在が世界中に知られるようになった。

ピアニストでリーダーのトーマス・M・ローダーデール。Photo by Autumn de Wilde
ピアニストでリーダーのトーマス・M・ローダーデール。Photo by Autumn de Wilde

 その後もコンスタントに発表されていったアルバムは、発火点となったフランスをはじめ、カナダ、ギリシアなどでゴールド・ディスクを獲得。日本でも、2011年に発表された由紀さおりとの共演アルバム「1969」がプラチナ・ディスクに認定されている。

女性ヴォーカリストのチャイナ・フォーブスが、ショウを華やかに彩る。Photo by Autumn de Wilde
女性ヴォーカリストのチャイナ・フォーブスが、ショウを華やかに彩る。Photo by Autumn de Wilde

 世界各国で、交響楽団との共演をしたり、様々なアーティストとコラボレーションを重ねるなど、個性的でパワフルな活動を続けているピンク・マティーニの音楽とは、どんなものなのか。

「メンバーは全員、それぞれ違った言語を学び、世界中のいろんな地域を発祥とする様々なスタイルの音楽を学んできた。だから必然的に、僕らのレパートリーはものすごく多彩になっているんだ」と、トーマス語っている。

「だから、ある瞬間にはリオデジャネイロのサンバ・パレードの真ん中にいる気分になったかと思えば、次の瞬間には、1930年代のフランスのミュージックホールにいたり、はたまたナポリの宮殿にいたりする。音楽を通じて世界の都市を巡る、ちょっとした旅行記みたいなものだね」(ユニバーサルミュージック PINK  MARTINI のバイオグラフィーより)

 日本にも数多くいるピンク・マティーニのファンにとって、5年ぶりの来日は待望のもの。加えて、ブルーノート東京のステージには初登場というのだから、期待が高まる。多彩な音楽性とフレンドリーなパフォーマンスで連れ出してくれる魅惑の世界旅行。心ゆくまで楽しもう。

■スケジュール
2018年10月27日(土)、10月28日(日)、29日(月)
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この記事の執筆者
音楽情報誌や新聞の記事・編集を手がけるプロダクションを経てフリーに。アウトドア雑誌、週刊誌、婦人雑誌、ライフスタイル誌などの記者・インタビュアー・ライター、単行本の編集サポートなどにたずさわる。近年ではレストラン取材やエンターテイメントの情報発信の記事なども担当し、ジャンルを問わないマルチなライターを実践する。