日本人にとってなじみのあるサヴィル・ロウのテーラーといえば、白洲次郎氏が愛した「ヘンリー・ プール」や英国陸海軍の制服を仕立てる「ギーヴス&ホークス」あたりだろう。実はサヴィル・ロウには、それぞれに個性のある、新旧のテーラーがあふれているのだ。
細かいこだわりが輝く三者三様のサヴィル・ロウのテーラーたち
アンダーソン&シェパード
まずは、「アンダーソン&シェパード」。サヴィル・ロウのなかでも、とりわけ、やわらかいスーツづくりが得意。「イングリッシュ・ ドレープ」と呼ばれるくびれたウエストラインは、幾多の伊達男たちを魅了したスタイルだ。1990年前後、ナポリのスーツブランドは、「アンダーソン&シェパー ド」のスーツを研究していたほど、サヴィル・ロウにあって独特なやわらかさを貫いている。
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ファーラン&ハーヴィー
サヴィル・ロウから道を1本隔てた場所に居を構える「ファーラン&ハーヴィー」は、通好みのテーラー。顧客の好みに応じて、ポケットなどに趣味性の強いディテールも手がける。スーツは、オーソドックスなスタイルなものの、カッティングの美しさは、サヴィル・ロウの名店からも評価が高い。
※2011年夏号取材時の情報です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2011年夏号より
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