誰しも1着は持っているジャケット。その中でも着まわしが効く万能なジャケットはひとつ持っておくととても便利だ。ON・OFFどちらでも使えるし、幅広くコーディネートに対応してくれる。そんなジャケットだからこそきちんとした物を選ぶべき。日本ブランドのものなら、安心安全のクオリティだけでなくとても手頃な値段なのが嬉しい。今回は、着まわしの効く日本ブランドのジャケットを紹介する。

これさえ押さえておけばOK、買って損はない万能ジャケット

ニューヨーカーのブレザーなら、もうコートはいらない!?

ジャケット¥73,000(ダイドーフォワード〈ニューヨーカー〉)
ジャケット¥73,000(ダイドーフォワード〈ニューヨーカー〉)

アラシャン地方で取れるキャメルを100%使用したジャケット。シャルム起毛(水分を含ませたままの起毛)で仕上げることにより、まるでカシミヤのような滑らかでしっとりとした肌触りが特徴的だ。肉厚な生地がしっかりと身体を包み込んでくれるので、コートを着込まずとも充分温かい。深みのあるネイビーが大人らしいブレザーに仕上がっている。

見た目も着心地も温かなアルパカツイードジャケット

ジャケット¥59,000(ダイドーフォワード〈ニューヨーカー〉)
ジャケット¥59,000(ダイドーフォワード〈ニューヨーカー〉)

尾州でも獣毛素材を得意とするテキスタイルメーカー「イチテキ」との協業で、十数年振りに復活を遂げたアルパカツイードを使用したジャケットは、温かいだけではなく柔らかな着心地が嬉しい。共地のパンツもあり、セットアップとしても使用することが可能だ。落ち着いたブラウンは大人のための1着である。

この生地感がたまらなくクセになる!

ジャケット¥56,000(オンワード樫山 お客様相談室〈1992 バイ ゴタイリク〉)
ジャケット¥56,000(オンワード樫山 お客様相談室〈1992 バイ ゴタイリク〉)

見た目は重厚感があるが、太めのウール糸を使用しふわっとした柔らかさがクセになる1着。ナイロンを混紡させることで、伸縮性が高くなりストレスフリーな着心地が楽しめる。グレンチェック柄とチャコールグレーで落ち着きのある大人らしいジャケットだが、ボタンをよく見ると愛嬌のある革調ボタンがあしらわれている。さりげない遊び心が効いたジャケットだ。

美しい佇まいの「五大陸」最上位ライン「The STANDARD ARCHIVES」のジャケット

ジャケット¥110,000(オンワード樫山 お客様相談室〈五大陸〉)
ジャケット¥110,000(オンワード樫山 お客様相談室〈五大陸〉)

一見するとなんてことないシンプルなネイビージャケットに見えるが、生地にはイタリアの老舗服地メーカーSOLBIATI社のライトツイードを使用し、ミルド加工で生地表面を細かく毛羽立たせた落ち着きのある優しい表情のあるジャケットだ。ネイビーベースに多色をミックスし独特な光沢を表現した美しさは、大人にこそふさわしい。

コーディネートの引き立て役ならダーバンのチェックジャケット!

ジャケット¥89,000(レナウン プレスポート〈ダーバン〉)
ジャケット¥89,000(レナウン プレスポート〈ダーバン〉)

大柄なウインドウペーンのジャケットはシンプルなコーディネートの引き立て役に最適な1着だ。杢糸・ウールリング・染め糸の3種類の糸で7色を用意しミックスしてチェック柄に織り上げた色彩豊かなジャケットは、アンコン仕立てで着心地もとても軽やか。パッチポケットが適度なカジュアル感を演出してくれる。

無地のネイビージャケットは、1着はマストで持っておきたい!

ジャケット¥69,000(レナウン プレスポート〈ダーバン〉)
ジャケット¥69,000(レナウン プレスポート〈ダーバン〉)

ウールとシルクを混紡させた生地にバスケットメッシュを採用することで、ナチュラルな凸凹感のある表情豊かに仕上がった無地のネイビージャケットは、ONでもOFFでも使える着まわしの効く1着。織りあげた生地を仕上げる工程で、蒸絨(じょうじゅう)加工を施すことで素材本来のもつ滑り感のある光沢感が、通常のネイビージャケットにはない独特な味わい深さを出している。

以上、日本ブランドのジャケットを紹介した。シンプルながらも一つ一つにこだわりが詰まったジャケットは、日本ブランドの持つハイクオリティが成せる技。こんなこだわりの詰まった万能ジャケットだからこそ、長く愛用できるアイテムになり得るだろう。ぜひ1着はおさえていただきたい。

※価格はすべて税抜きです。

問い合わせ先

この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
Faceboook へのリンク
Twitter へのリンク
PHOTO :
島本一男
STYLIST :
河又雅俊
EDIT&WRITING :
河又雅俊