今回は私のイタリア出張で印象に残ったことを、ざっくり書き連ねたいと思います。

まずは・・・

アジアンパワー炸裂!

韓国や中国からピッティウォモに訪れる業界人はどんどん増えていますが、

彼らが年を追うごとにお洒落に、格好良くなってます。

特に韓国ではクラシコイタリア熱が高まっているようでして、 ここでは書けないような噂もちらほら・・・。

  その代表格が彼ら。 「アンブロージ」というナポリの オーダー専門パンツファクトリーを買収、 韓国・日本など世界各国でビジネスを展開しています。 左はアンブロージチームのショーン・ファン さん。 彼は「レトロスペックス」というアイウエア セレクトショップの オーナーも務めています。 このスーツは確かリベラーノだったような。若い!そして精悍です! 右から2番目がサルトのサルヴァトーレ・アンブロージさん。 そして右のお方が、盛り上がるコリアンファッション界のキーパーソン ハン・リーさんです! 彼は自身でブログを運営するとともに、 韓国ファッション業界とイタリアのマエストロたちを 結びつける役目を果たしています。 彼のブログIl Gusto del Signore 今後ファッション業界人必見のサイトになるでしょう。 ちなみに私も出ていますが、ハングルが読めないため意味がさっぱり・・・。 ちなみにアンブロージのパンツはか~なりいいです!注目ですね。   続いて注目なのはこの方。

  ファッションスナップブログ STREET FSN を運営している、ナム・ハン氏です! スナップブログというと「サルトリアリスト」のイメージが強いですが、 彼のスナップは、これとはまた違う新境地を開拓しています。 そして写真のクオリティは高い! 基本横位置写真、そして靴やバッグなどの 部分アップが多いのが特徴。 彼のスナップ手法はすごいですよ。 自然な部分カットを撮るために、被写体には一切声をかけずに カメラを持ってとにかくピョンピョコ走りまわる! まさに体育会系スナップアスリートです。 もちろん、トレンドのアイテムを捉える審美眼も素晴らしい。 汗をかきかき、頭が下がりますね。 もちろん、中国圏も負けてはいません! 香港唯一のクラシコ系セレクトショップ The Armouryチーム 名サルト・リベラーノ&リベラーノの皆さんです!

一番右がリベラーノ氏、左から3番目が彼の右腕の大崎さん、 そのお隣の超美女! が大崎さんの奥様。 で、左から2番目がオーナーのマークさん!   なんと、まだ30歳くらいにしてこの風格。 正直「人として負けた・・・」という印象です。 彼もリベラーノさんのジャケット&パンツをシックに着こなしていますね。 香港というと真っ黒モード系スタイルの印象が強いですが、 こんな素敵にクラシックな人たちもいるんだな~。 このお店、リベラーノ&リベラーノなどの高級クラシックウエアを ガンガン売りまくっているらしいですよ! ちなみに日本が誇る名ファクトリーリングヂャケット も扱っているとか。誇らしい!

  僕も負けじと2着めのスーツをリベラーノさんにオーダー。

う~ん、こうなってくると・・・

日本のファッション業界・・・ヤバいんじゃないかなぁ~?

なんて思ってしまったりもするのですが・・・

心配は御無用!

日本のブランド、そしてファッション業界人はとにかく注目の的です。

そのいち!

 

ユナイテッドアローズの鴨志田康人さんは

韓国ファッション界の

一大カリスマだった!

そうなんです。雑誌「ブルータス」などでも既報されていますが、

韓国クラシコ業界における鴨志田さんへの憧れは、 半ば崇拝の域へと達しているほどです。 (本当にジェントルな方ですから、納得です)   後ろの女性は韓国の通訳さん。先述のハン・リーさんの ブログにも登場しますが、  彼女も超美人です、ハイ。(写真を見たい方は各自調査) 。

そのに!

 

ア・ワークルーム岡田さん、

ピッティで激賞される!

ハイ。これも本当です。"エキサイティングテーラー"にして

私の「服飾変態同盟」岡田亮二さんがピッティ挑戦3回めにして

かなりの高評価を獲得しました。

日本では「オーダー」での展開になるア・ワークルームですが、

海外では既製服としての挑戦になるわけで、

かなりハードルは高くなるのです。

どうやらイタリアでも著名なファッションジャーナリストが

めちゃくちゃ彼の服を気に入ったようです。

 

今後が本当に楽しみですね!

 そのさん! 僕も大好きなハバーザック

イタリアにて大人気!

日本ブランドのピッティ出展としては先駆け的存在となる

ハバーザックの人気は、もはや定番化しています。

現地セレクトショップでの展開もかなり多い様子で、

あまり大きな声では言えませんが・・・

ハバーザックテイストをパクるブランドも続出! 有名なアソコとか、こことか・・・!

私がここのジャケットを着ていると、

著名ブランドの方に脱がされて、

ひっくり返して調べられたりします(今回2件あり)。

日本では比較的安価ですが、海外ではメゾンブランドと

競合する価格帯になるわけで・・・・。

この活躍っぷりは本当に誇らしいことです!

あのジョン・マルコビッチ

ハバーザックのファンだそうですよ!

そのほかにもエンジニアドガーメンツ、ts、ナナミカ、

バブアーのビーコンラインなどなど、日本のファッションクリエイターの

執拗なモノ作り、そして編集力は海外では高く評価されています。

ピッティウォモのオーガナイズを務め、メンプレ夏号にも

登場している伊達男、アルベルト・スカッチョーニさんも

日本のブランドが大好きだそうですよ!

そう、日本ファッションはまだ元気だぞ!ということで。

 

私もがんばります! ン?

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
TAGS: