ハワイ語で「メレ・カリキマカ」と言い交わすハワイでも、もちろんメリー・クリスマスの時期は到来する。煙突もなく、トナカイのソリが滑る雪もないハワイでは、サンタクロースは海からアウトリガーカヌーに乗ってやってくることに決められていた。12月下旬に滞在していたオアフ島で、赤い半袖のサンタがクヒオビーチの西側に上陸してくる恒例のイベントに遭遇したことがある。常夏のハワイであっても、この時期はプレゼントを渡さなければならないし、受け取らなければならないのである。
サンタクロースの赤い衣装と同じくらいギフト魂を刺激するのが、ティファニーのあの特徴的なブルーである。世界中のこの時期、白いリボンが結ばれたあの色のボックスがちらりとでも覗けたら、期待に胸が高鳴るだろう。小さな銀のチャームから腕時計、ハイジュエリーまで。ティファニーとそのギフトは様々に揃い、常にひとを喜ばせながら、小生たちの人生と並行して歩む。
そのティファニーで強く勧めたいのが「イースト ウエスト」である。そもそも、有名なティファニーの1940年代につくられたトラベルクロックからインスピレーションを得て考案された腕時計である。そのため誕生した長方形のフォルムを横向きに使うアイデアは、とびきりアイコニックな腕時計のデザインに昇華した。常識を覆すように非日常的であることは、この品の「ギフト度」を高めている。特別な品が特別なシーズンに送られてこそのギフトなのである。
ティファニーの本格的な機械式モデル「ティファニー イースト ウエスト オートマティック」
1940年代に作られたティファニーのトラベルクロック
しかも「イースト ウエスト」は、人をいっとき喜ばせるだけの品ではない。デザインの秀逸さはもちろんのこと、男性が最も好むだろう最大(ラージ)サイズのモデルには、スイス製の機械式ムーブメント搭載モデルがラインアップされている。ティファニーの有名な機械式時計「CT60」と伍す、本格機械式時計なのである。もしもらえるのならそれに越したことはないが、自分へのギフトにも奢りたい。もっとも、クォーツモデルも性能が高く、全シリーズを通して仕上げが優れているのは、さすがに世界的なジュエラーである。贈っても、贈られても誇らしい。ラージ・スタンダード・スモールの3サイズで、ダイヤモンドセッティングのモデルなどバリエーションも豊富なので、男性から女性への先手を取った贈り物やお返し、またはペアウォッチ・シェアウォッチの提案もしやすい。
世界に先駆けて日本で先行販売される新作「ティファニー イースト ウエスト ミニ」
シェアウォッチとしても最適な「ティファニー イースト ウエスト 2ハンド」
さらに今年は、ティファニーブルーとホワイトの2色でカラーブロックのデザインを施した「イースト ウエスト ミニ」の新作が、世界に先駆け11月から日本で先行発売される。色だけでもアイコニックな存在は、ティファニーを身につけることの満足感に直結する。ティファニー本店があるニューヨークではアイルランド系が多く、聖パトリックの日に緑色のものを身につけるのが常識である。同様にティファニーブルーは、特別な日を想わせる幸せの色なのである。
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- TEXT :
- 並木浩一 時計ジャーナリスト