特筆すべきはその精密なデザインだろう。ムーブメントの地板を兼ねたダイアルの上にセットされた輪列受けは、わずかに傾斜すると同時にスケルトン化され、エッジ部分が丁寧に磨き上げられている。6個のブルーカラーのネジはデザイン上のアクセントになっており、機能性と同時に優れたデザイン性も兼ね備え、「機能的なデザイン」というブランドポリシーを表現している。
6時位置のインダイアルと輪列受けは秒針と同じ高さでスケルトンになっており、秒針と連動する歯車の精緻な動きを実際に見ることができる。本来、ダイアルの下に隠れているギアがダイアルの上に表れ、それがデザインにまで昇華しているところがこの時計の大きな特長と言える。
2018年の新作「フライング・レギュレーター オープン ギア限定モデル
「CH-8751R-BLSI」18KRGケース×ガルバニックブルーダイヤル
「CH-8753-SIBL」SSケースケース×ガバニックシルバーダイヤル
ダイアルカラーは、SSモデルはホワイト×ブルーの分表示サークル、長短針の外枠と秒針もブルーカラーが施されている。また18KRGモデルは、ブルー×ホワイトの分表示サークル、長短針の外枠HAローズゴールド、秒針はレッドカラーが採用されている。どのモデルも35周年を記念してミニッツスケールの35分にあたる数字が赤く彩られている。また限定モデルのギョーシェ模様が施されたダイアルは、ルツェルンのクロノスイスの工房で職人が手作業で仕上げており、限定モデルの証であるシリアルナンバーと共に、「Atelier Lucerne」の文字がダイアルに刻印されている。
クロノスイスが持つ職人技とブランドポリシーが表現されたモデルだ。SS、18KRGのモデル、いずれも35本限定だ。
問い合わせ先
- 栄光時計株式会社 TEL:03-3837-0783
- TEXT :
- 小暮昌弘 エディター