着丈やシルエットなど、デザイン大きな変化はないものの多くの男性を虜にしているのがトレンチコートである。銀幕スターの着こなしや後ろ姿に憧れ、きっと多くの男性陣が真似をしたことだろう。トレンドを考えれば変化の少ないトレンチコートは廃りと思うかもしれないが、今でもファッション第一線で活躍する万能アイテムであることは誰もが認めざるを得ない。そのデザインは誕生当初にすでに完成されていた究極のコートである。
トレンチコートの魅力はロング丈である!
現代的にアップデートされたグレンフェル「キングストン2ドクター」
撥水、防風、防塵性に優れた高密度のコットンツイルを使用したトレンチコート。ミリタリーのディテールを残しつつも身幅などを絞ることにより、すっきりとしたシルエットでモダンな表情になっている。ライナーにはスコットランドの老舗生地メーカーであるBEGG(ベグ)のウールを使用し、夏を除いた3シーズン着用が可能だ。
誰もが認めるアクアスキュータムのトレンチコート「キングスゲート」
1914年の第一次世界大戦時に普及した当時のトレンチコートのディテールを、ほとんど変わらず現代に引き継いでいるのがアクアスキュータムの「キングスゲート」だ。膝下まである着丈にたっぷりとした身幅、エポーレットやガンパッチ、D鐶などに見られるミリタリー要素がたっぷりなコートは、いつの時代も男が憧れる名品である。今シーズンからは、英国と共通の生地「1052(テンフィフティートゥ)」(ポリエステル67%・コットン33%)を採用している。
着古した玉虫色が男臭さを引き立てるヴィンテージのトレンチコート
今では玄人好みとなってしまった玉虫色のトレンチコートも、長い年月が経つとどこか貫禄がある様に見えてくる。自分好みに作るたのしみもあるが、ヴィンテージ品に出合うのも自分の知見を広めるうえで良いのかもしれない。新品のハリ感があるコットン生地だと玉虫色はなんだか照れくさいが、幾度となく着込むことで柔らかくクタってきたコートなら、男くさくどこか哀愁が漂い色気が増す。ヴィンテージ市場ではまだ豊富に揃う玉虫色のコートはまさに狙いどきだ。
トレンドを意識するならブルーフラッグのトレンチコートがおすすめ!
綿織物の産地で有名な浜松産で、トレンド性の高い肉厚感のあるコットンコーデュロイは、液流染色機を使い、晒しと染色の工程を施すことで、深みのあるネイビーと独特の光沢及び、畝のふくらみが高級感のある表情に仕上がっている。ロング丈やボリュームのあるシルエットなどのクラシック要素を取り入れることで、トレンチコートが放つ重厚感や存在感を充分に楽しむことができる。
以上、ファッションの第一線で活躍するロング丈のトレンチコートの紹介をした。コートの醍醐味は何といっても10年20年先も変わらず使えることだ。レザーアイテムのようにコートを育てるのも楽しみのひとつである。
問い合わせ先
- コロネット TEL:03-5216-6521
- SANYO SHOKAI カスタマーサポート(ブルーフラッグ) TEL:0120-340-460
- デイビッズ クロージング TEL:03-3409-8822
- レナウン プレスポート TEL:03-4521-8190
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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