先日映画

『ビル・カニンガム&ニューヨーク』

を観てきました。

よかったですね

『ファッションは

日々を生き抜く鎧だ』って。

僕はメンタルもフィジカルも弱いから、

その言葉がとっても腑に落ちました。

だって僕の場合、ヒザ下のロングシャツも

マントもツナギも着られるのに

Tシャツ1枚ってのがどうにもダメ。

言うならばN.Y.ハーレム(80年代)を

深夜ひとりで歩いているような・・・。

ドラクエで「ぬののふく」しか着ていないのに

間違って竜王の城の付近まで

迷いこんでしまったような・・・。

そんな心もとない気分になってしまうのです

そう考えると吉田栄作さんはすごいですね。

バブル全盛期に

ヘインズの白Tシャツに

リーバイスのジーンズを穿いて

TVに出ちゃうんですから。

しかも確か、TシャツはヘインズのパックT「赤ラベル」。

1回洗うとヨレヨレになるし、

けっこう乳首透けるヤツですよ。

で、ジーパンはヴィンテージとかではなく

そこらへんで買ったレギュラーの

ストーンウォッシュだったはず。

※昔の雑誌には「碑文谷ダイエー」と

クレジットが入っていました。。。

これって自分に対する強烈な自信と肯定が必要なわけで、

改めて尊敬している次第です。

そう、僕が着られる白Tシャツといったら

こんなものくらいです。

一見なんてことないプレーンな白Tですが

なんと素材がいわゆるカットソー地ではなく

リネン100%のシャツ地!

こんなTシャツ、初めて見ました。

ちなみにブランドはリネン製品を

アイコンにしている

マーガレットハウエル!

素材は恐らく高品質なアイリッシュリネンでしょう、

かなりクオリティは高いです。

価格は確か2万5000円くらいでした。

着るとこんな感じに。

多少透け感はあるのですが、

リネンならではの素材感が

さり気ない洒落っ気を漂わせて、

ちゃんと「鎧」になってくれるのです。

もう吉田栄作は無理ですが、

今夏はこの1着で

念願の白Tデビューを果たす所存です!

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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