何ともインパクトある名のウォッチメゾンが2018年6月、日本に上陸した。スイス老舗ブランドで多くのヒット作を手掛けた、オクタヴィオ・ガルシア氏とルーカス・ゴップ氏によって、2016年にスイスで設立された「Gorilla(ゴリラ)」だ。
2人の輝かしいキャリアから、時計業界の注目が集まる中、ムーブメント、視認性、装着感、仕上げといったオルロジュリーの伝統を継承しながら、コストパフォーマンスも追求された、期待を遥かに超えるタイムピースが誕生する。
トラディショナルを尊重しつつも、新しいモノを求めるイノベーターに向け、“創造的破壊型”という時計づくりから生まれたのが、2017年発表のコレクション「THE FASTBACK(ファストバック)」だ。ケースには、フォージド・カーボン、アノダイズド・アルミ、チタン、セラミック、スチールを、クラウン、裏蓋、バックルにはチタンを採用。最先端のマテリアルをミックスしたエッジのきいたデザインは、“人に見られることを計算した設計”や“一度着けたら虜になる”といった「Gorilla」独自のコンセプトが見事なまでに体現された。
カーデザインの美学を腕時計で再現したFASTBACKコレクション
FASTBACK RSWHITE
FASTBACK PHANTOMBLACK
FASTBACK ACIDGREEN
ファストバックとは、1960年代に登場したクーペのカーデザインで、ルーフからリアエンドにかけてストレートに傾斜するフォルムのこと。このスタイルからインスパイアされたこだわりが腕時計の意匠やマテリアルに取り込まれている。
カラーリングは3タイプ。色に合わせケースのマテリアルや仕上げをセレクト。ケースとストラップが一体化し、装着感も申し分がない。発売以来、世界中で高い評価を獲得し、現在も入荷3ヶ月待ちという人気を誇る。
グランツーリスモへのオマージュFASTBACK GTコレクション
FASTBACK GT MIRAGE
FASTBACK GT BANDIT
2018年には「ファストバック」と同じ意匠と素材構成による「ファストバック GT コレクション」を2タイプりりースした。「ファストバック GT バンディット」は、1977年公開の映画『トランザム7000』に登場したバンディットの愛車、ポンティアック・ファイヤーバードにインスパイアされたモデル。
多層仕上げのフォージド・カーボンケース、ローズゴールド色調のアノダイズド・アルミピンストライプ、鏡面で仕上げたブラックセラミックベゼルのカラーコンビネーションによって、バンデッドへのオマージュとしている。
世界限定250本のリミデッド・エディション「ファストバック GT ミラージュ」の大胆なカラーコンビネーションは1968年に開催されたル・マン24時間レースを制したレジェンド「フォード GT40」の色彩的なスタイリングをもとにデザイン。
レクション唯一のチェック柄フォージド・カーボンケースに、六色製版方法によるオレンジ色のアノダイズド・アルミのピンストライプ、そしてパウダーブルーカラーのセラミックベゼルによって、カラーコードへのオマージュを実現させた。2モデルとも、“創造的破壊”をさらに強調し、文字盤の5時30分位置をスケルトン化。チタン製のオープンケースバックからは、90S5のキャリバーと特注したローターを鑑賞できる。
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- G&Rジャパン TEL:03-5422-8087
- TEXT :
- 安藤政弘 ライター