60年代以前にはロンドンの株式仲買人や銀行家、非番時の近衛将校たちのシンボルとして君臨したボウラーハット(山高帽)。それを1850年に、初めて販売した帽子商こそ「ジェームズロック」だ。
一癖ある男に愛される「ジェームズロック」
頑固に硬い本家本元
そんな伝説的帽子をいまだに商い続けている事実だけでも敬服するほかないが、触れてみるとまた驚く。そのドームもプリム(つば)も、ちまたのボウラー風ハットなど問題にならないほど硬いのだ。それは狩猟時の枝よけのためにオーダーされたボウラーハットの精神を、寸分違わず守り続けている証。
そして、そんなかたくなな姿勢がそうさせたのか、この帽子の愛用者も、チャーチル元首相やチャールズ・チャップリンなど一筋縄ではいかない頑固者ばかりだ。きっと彼らなら現代に生きていたとしても、流行など歯牙にもかけず悠然とこの帽子をかぶり続けるはず!
VARIATION!
※2012年夏号取材時の情報です。
※価格は税抜きです。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- パイルドライバー