英国の定番アイテムは、どれもこぞって質実剛健を旨としている。その本質は、重厚で長く使える実用的なつくりにある。スーツしかり、コートしかり。もちろん靴もその例に漏れることはない。英国靴のなかでも特に写真の両ブーツは質実剛健なうまみが凝縮された一足だ。

質実剛健なロイヤルワラントホルダーシューズ

アウトドアのみならずタウンユースも様になる!

左/「ハンター」のラバーブーツ。今や街ばきでも知名度を高める英国のアウトドア靴の代表。1856年、米国人のヘンリー・リー・ノリスがスコットランドにて創業。天然ゴムでつくる完全防水のブーツは『バルモラル クラシック』の名で親しまれる定番だ。足首を的確にホールドするつくりにより、一般的なゴム製長靴とは異なるはき心地を誇る。また、「ハンター」はエディンバラ公とエリザベス2世女王のロイヤルワラントを獲得している。右/「トリッカーズ」のカントリーブーツ。カントリージェントルマンの足元を飾る上品でタフな老舗のロングセラー。1829年に創業し、英国靴の聖地であるノーザンプトンにて製造。チャールズ皇太子からロイヤルワラントを獲得していることでも有名。なかでもカントリーシリーズのフルブローグブーツは英国靴の象徴的美観を随所に盛り込んだ傑作。粗野でありながら 男性的な気品を感じさせる希有な一足である。
  • ライニングにレザーが採用された同社の高級ライン『ソブリン』は、いつかは手に入れたい逸品。
  • 「トリッカーズ」をガンガンはきたいというジェットセッターには、ダイナイトソール仕様もおすすめ! 

ともにソールのタフさは象徴的である。「トリッカーズ」は耐久性と安定感に富む幅広の二枚底がポイント。また「ハンター」はいわゆるゴム長だが、グリップのよいソールパターンは悪路もまったくお構いなしだ。

狩猟と釣りは、英国のカントリージェントルマンにとって欠かせない娯楽である。このふたつのブーツがそんなスポーツにしっかりと応える質実剛健さを備えているだけでなく、両ブランドが共に英国品にとっての最高の誉れたる、ロイヤルワラントが授けられている事実も見逃せない。実用的にして品格も十分。だからこそ世界中の目利き紳士たちに愛され続けているのである。

※2012年夏号取材時の情報です。

この記事の執筆者
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MEN'S Precious編集部 
2019.3.12 更新
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パイルドライバー