今年もはや師走。
メンズプレシャス冬号の校了も終わり、
一息つくと同時に
お洒落の冬支度に取りかかっている
今日この頃・・・。
とっても格好いいコートに出合ってしまったので、
ご報告いたします。
テーラーケイドでコーデュロイスーツ、
平林洋服店でコートの納品があり、
もうこの冬は大物の出費は控えようと
心に誓っていたのですが・・・。
たまたま訪れた
インターナショナル
ギャラリービームス
通称「インター」で
ばったり遭遇した
Begin編集長カナモリさん&元編集長ハタさん。
ハタさんの「今どんなのがいいの?」
という問いに対してテキトーに・・・
いや、とっさに「コレっすね」と
手に取ってしまったのがコレだったのです!
う、運命ッ!!
ハタさんには「コレ買った方がいいっすよ」と
リコメンドしつつもハートは裏腹。
ふたりがお店を出たあと秒速で試着。
「おお、、、やっぱり滅茶苦茶格好いい!」
しかし、いち社会人としては
この出費は痛い、痛すぎる・・・。
というわけで
2晩ほど待ってから
改めて買いましたよ!
進歩ッ!
こちら、「イートウツ」という
ロンドンのブランドのもの。
サヴィル・ロウで
「ノートン&サンズ」というテーラーを経営している
パトリック・グラントさんが
ディレクションするこちらは、
ロンドンの既製服界NO.1の注目株。
英国流行りと言いつつも
ピッティのファクトリーブランドに対抗しうる
大人の英国ブランドがないのが
ファッション編集者として悩みのタネなのですが、
このブランドには個人的に
とても可能性を感じています。
なんといってもこのミリタリーコートの魅力は
たっぷりとしたシルエット。
着丈はかなり長く、すねの半ばまで届きます。
そしてバックスタイルも見せ所。
高い位置にとられたベルトと
プリーツ状になったベンツが描き出す
男らしくも優雅なAライン
はもうたまりません!
広い背中、
ふわりと翻るすそ・・・
これぞ
The.男の世界。
そもそも、
コートの格好よさって
こういうことだよね!
と再確認させてくれます。
クラシックな大きめシルエットには
いまさら抵抗のある方も、
こういったAラインなら取り入れやすいのでは?
そして、ただクラシックなだけではないのが
このコートの面白さ。
表地はカシミアのようにソフトな
メリノウールですが、
すそをベローンとめくると・・・
どわっ、全面オレンジ!
しかもただオレンジ色ということではなく、
このナイロンの裏地を
メリノウールの表地に芯地代わりに圧着することで、
マッキントッシュほどではありませんが、
ほどよくパキッとしたシルエットを
演出しているようです。
ロロピアーナのストームシステムのような
特殊な加工が施された生地なのかどうかは、
不明とのことでした。
このコート、スーツの上に着ても格好いいですが、
山下はジョッパーズパンツと
グッチのロングブーツを合わせて、
バリバリに英国ミリタリーな着こなしを楽しむ予定。
これを着てサヴィル・ロウを歩きたいなぁ・・・!
心はポカポカしていますが、
銀行の口座には関東平野名物、
からっ風が吹いております。