「ハイコンプリケーションを除く、自社製ムーブメント搭載の時計」という定義のこの部門で、複数の審査員の熱烈な支持のもとナンバー1に選ばれた「サクソニア・ムーンフェイズ」。「サクソニア」は、1949年、A.ランゲ&ゾーネがブランド復興後、最初に発表した4つのコレクションのひとつだ。 

「機械」を語り、「外見」に陶酔したくなる

A.ランゲ&ゾーネ「サクソニア・ムーンフェイズ」

「サクソニア・ムーンフェイズ」●自動巻き ●18KWGケース×アリゲーターストラップ ●ケース径/40mm ¥3,130,000(A.ランゲ&ゾーネ)
「サクソニア・ムーンフェイズ」●自動巻き ●18KWGケース×アリゲーターストラップ ●ケース径/40mm ¥3,130,000(A.ランゲ&ゾーネ)

決して派手なモデルではない。デザインはあくまでもさりげない。だが、そのつくり込みの精度にはだれもが驚きを禁じえないだろう。何しろムーンフェイズは、122.6年に1日分の誤差しか生じないという超高精度。しかもそのムーンフェイズには、852もの星がちりばめられている。長年、機械式時計に触れてきた松山猛さんも「手間ひまのかけ方が他ブランドとは全然違う」と驚いたという。 

ムーブメントには手作業で精緻な装飾を施し、プラチナ製の分銅をつけた18Kゴールドの大型センターローターが効率的にゼンマイを巻き上げる。時計はどうあるべきかを考え、それをとことん突き詰める。その真摯な姿勢を、上根亨さんは「異次元のスピリッツ」と語る。それが決して大げさではないということを、何よりもこの時計自身が教えてくれる。

  • ブランドのアイコンともいえるアウトサイズデイト。複雑機構をさりげなく組み合わせている。
  • 122.6年に1日分の誤差しか生じないという驚異的な精度のムーンフェイズを搭載した。ひとつずつのパーツにこだわり、高い信頼性を確保。72時間のパワーリザーブなど実用性も高い。

※掲載した商品は税抜です。

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<出典>
MEN'S Precious冬号「今こそ学ぶべき、お洒落・モノ生き方、伊丹十三STYLE BOOK」
【内容紹介】今こそ学ぶべき、お洒落・モノ生き方、伊丹十三STYLE BOOK/この冬、紳士に捧げる究極の「黒靴」&名品「アウター」/幻のエルメス「ロシアンレザー」独占公開/発表!「今年の一本」はこれだ! 第1回 MEN'S PreciousWATCH AWARD 2018
2018年12月6日発売 ¥1,200(税込)
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PHOTO :
戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー)
STYLIST :
関口真実
COOPERATION :
安里昌悟
WRITING :
川上康介
EDIT :
岡村佳代