「ハイコンプリケーションを除く、自社製ムーブメント搭載の時計」という定義のこの部門で、複数の審査員の熱烈な支持のもとナンバー1に選ばれた「サクソニア・ムーンフェイズ」。「サクソニア」は、1949年、A.ランゲ&ゾーネがブランド復興後、最初に発表した4つのコレクションのひとつだ。
「機械」を語り、「外見」に陶酔したくなる
A.ランゲ&ゾーネ「サクソニア・ムーンフェイズ」
決して派手なモデルではない。デザインはあくまでもさりげない。だが、そのつくり込みの精度にはだれもが驚きを禁じえないだろう。何しろムーンフェイズは、122.6年に1日分の誤差しか生じないという超高精度。しかもそのムーンフェイズには、852もの星がちりばめられている。長年、機械式時計に触れてきた松山猛さんも「手間ひまのかけ方が他ブランドとは全然違う」と驚いたという。
ムーブメントには手作業で精緻な装飾を施し、プラチナ製の分銅をつけた18Kゴールドの大型センターローターが効率的にゼンマイを巻き上げる。時計はどうあるべきかを考え、それをとことん突き詰める。その真摯な姿勢を、上根亨さんは「異次元のスピリッツ」と語る。それが決して大げさではないということを、何よりもこの時計自身が教えてくれる。
※掲載した商品は税抜です。
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- 戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー)
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- 川上康介
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- 岡村佳代