1968年に誕生した「黄金の楕円」は、’70年代に爆発的なヒットとなり、「カラトラバ」と並ぶパテック フィリップを代表する時計となった。 

誕生から50周年となった、2018年は、ブラック・ソレイユのダイヤルで、やや大きめのラージサイズモデルが登場。黄金分割から着想を得た個性的なケースにシンプルな文字盤。秒針や日付表示もなく、長短針は毛髪のように細い「シュヴー針」と呼ばれる針だ。松山猛さんによると、「サイズが変わっても繊細な美しさは昔のまま」だという。

華麗に進化した、歴史的名品の完璧なるデザイン美!

パテック フィリップ「ゴールデン・エリプス」

「ゴールデン・エリプス」●自動巻き ●ローズゴールドケース×アリゲーターストラップ ●ケースサイズ/縦39.5×横34.5mm ¥3,360,000(パテックフィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)
「ゴールデン・エリプス」●自動巻き ●ローズゴールドケース×アリゲーターストラップ ●ケースサイズ/縦39.5×横34.5mm ¥3,360,000(パテックフィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)

モダンとクラシックが融合したドレスウォッチは、今見ても新鮮。ブランドや時代を代表するアイコンとしての存在感は抜群だ。今回のアワードでも、審査員たちの間で大きな話題となったのは当然といえるだろう。 

櫻井賢之さんは、「ゴールデン・エリプス」のデザインを「絶対的な美しさ」と絶賛。美しさのポイントを「手首に張り付くような薄さ」だと語る。ちなみに新作モデルも厚さはわずか5.9mm。この薄さを守るために偏心マイクロローターを搭載した自動巻きムーブメントが採用されている。 

本当の美は、時代を経ても変わらない。それを裏付ける超名門の傑作だ。

  • バックルにも楕円形を採用。装飾的デザインを施していないにもかかわらず、美しさを感じさせるのは、完璧なプロポーションゆえ。
  • ケースはパテックフィリップの現行ラインナップ中では最薄。カボションにはブラックオニキスがあしらわれ、さりげなく主張する。
※掲載した商品は税抜です。

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<出典>
MEN'S Precious冬号「今こそ学ぶべき、お洒落・モノ選び・生き方、伊丹十三STYLE BOOK」
【内容紹介】今こそ学ぶべき、お洒落・モノ選び・生き方、伊丹十三STYLE BOOK/この冬、紳士に捧げる究極の「黒靴」&名品「アウター」/幻のエルメス「ロシアンレザー」独占公開/発表!「今年の一本」はこれだ! 第1回 MEN'S PreciousWATCH AWARD 2018
2018年12月6日発売 ¥1,200(税込)
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PHOTO :
戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー)
STYLIST :
関口真実
COOPERATION :
安里昌悟
WRITING :
川上康介
EDIT :
岡村佳代