魚が捕食する昆虫などを模した毛鉤を狙ったところにキャスティングし、魚をヒットさせるフライフィッシング。釣りはあくまでゲームだから、ほとんどの場合、獲物は食べることなく、そのまま川に戻される。いかにも英国紳士的な娯楽といえる。
王族から庶民まで大人気! 国民的娯楽を支える老舗メーカー「ハーディー」
エリザベス女王の刻銘が入った入所困難な限定リール
今なお英国でつくられ、世界中に名品として知られるフィッシングギアが「ハーディー」だ。1872年、鉄砲鍛冶だったウィリアムとジョン・ハーディのふたりが趣味にしていた釣り竿を自分でつくったのがこのブランドの始まり。
当時、釣り竿には様々な材料が使われていたが、中国に群生するトンキーバンブーという竹を使った釣り竿を発表、強い反発力と正確に投げられることでその名前は世界中に知れ渡る。竹を縦に三角に削ぎ、6本張り合わせ六角形にしたその竿は今でもフライフィッシャー垂涎の品。
マス釣りで有名なヘミングウエイは海釣りの道具まで「ハーディー」に発注したほどの愛用者だったとか。
※2012年夏号取材時の情報です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- パイルドライバー