紳士のためのグローブといえば「デンツ」しかない。創業1777年のグローブづくりの老舗というだけではなく、極上のペッカリーを使ったグローブは存在感が違う。グローブをつけたまま紙幣を数えられるとか、新聞をめくって読めるとか、「デンツ」はフィッティングのよさを喧伝される場合もあるが、むしろ色と革の質感が特徴的なペッカリーを使ったグローブは、着こなしとの親和性が高い。

女王誕生の瞬間にも寄り添った由緒正しき老舗のグローブ「デンツ」

ポケットのチーフの代わりにしたくなる!

もはや「デンツ」の代名詞ともいえるペッカリーレザーのグローブは、特に写真手前の発色が美しいものを選べば、独自の革の凹凸感が楽しめる。英国紳士がさりげなくチーフ代わりにコートの胸ポケットにグローブを挿す小業も、ぜひ盗みたい。(リーミルズ エージェンシー〈デンツ〉)※秋冬展開の定番
もはや「デンツ」の代名詞ともいえるペッカリーレザーのグローブは、特に写真手前の発色が美しいものを選べば、独自の革の凹凸感が楽しめる。英国紳士がさりげなくチーフ代わりにコートの胸ポケットにグローブを挿す小業も、ぜひ盗みたい。(リーミルズ エージェンシー〈デンツ〉)※秋冬展開の定番
  • 【MATERIAL】これが、イノシシの一種であるペッカリー。革質は非常にやわらかく、ぬれた後も硬くならないため、高級手袋に採用されることが多い。
  • 【OUTSIDE】ホールド具合を調整するスナップボタンには、「デンツ」の名と創業年が刻印。オリジナルパーツへのこだわりも男心をそそるポイント

スーツスタイルでは、クラシックななかに色気を醸し出し、カントリーな着こなしでは、粗野でたくましい男を演出するアクセサリーとして、最大の効果を発揮するのが、独特なシボを備えたペッカリーのグローブだ。

優れた型紙にも「デンツ」伝統の積み重ねがある。今日使われているグローブの型紙は、なんと1839年にまでさかのぼり、当時すでに20ものサイズをそろえていたというから驚きである。「デンツ」を選ぶなら、素材はペッカリー、しかもコルクという黄土色が王道だ。

BRAND HISTORY

中西部の街ウースターで1777年に創業。熟練した手袋専門の裁断士を有し、今なお手作業で32もの工程を経て、世界トップクラスの手袋を生産。英国郊外にある自社工場に併設されたミュージアムでは、1953年のエリザベス2世女王の戴冠式(写真)のために誂えられた、歴史的な手袋が展示されている。資料提供:リーミルズ エージェンシー
中西部の街ウースターで1777年に創業。熟練した手袋専門の裁断士を有し、今なお手作業で32もの工程を経て、世界トップクラスの手袋を生産。英国郊外にある自社工場に併設されたミュージアムでは、1953年のエリザベス2世女王の戴冠式(写真)のために誂えられた、歴史的な手袋が展示されている。資料提供:リーミルズ エージェンシー

※2012年夏号取材時の情報です。※価格は税込みです。

この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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