マウンテンブーツといえばその名の通り、山登りなどアクティブなシーンで役立つ機能派ブーツだ。そんな本格的ブーツだが、その男臭さと愛くるしいキャッチーな表情が実は冬の装いを引き締めてくれる。デニムやチノパンだけでなく、ウールのスラックスやカシミヤのニットパンツなどの上品なパンツにもなんなくコーディネートできるのがこのブーツの特徴だ。今回は、街履きでも使えるマウンテンブーツを紹介する。

ボリュームのあるマウンテンブーツで足元を主張せよ!

「フラテッリ ジャコメッティ/マルモラーダ」のマウンテンブーツは、ラグジュアリーな存在感を足元に与えてくれる

ブーツ左から¥185,000・¥270,000・¥130,000・¥180,000(ウィリー〈フラテッリ ジャコメッティ/マルモラーダ〉)
ブーツ左から¥185,000・¥270,000・¥130,000・¥180,000(ウィリー〈フラテッリ ジャコメッティ/マルモラーダ〉)

エレガントなマウンテンブーツを履くなら、このブランドをおいて他にはない。それがイタリアブランドのフラテッリ ジャコメッティの山靴ラインのマルモラーダ。左からエレファント、カイマンクロコ、カーフ、オストリッチと様々な素材を使用したマウンテンブーツはまさに大迫力。ノルヴェジェーゼ製法による足元のチェーンステッチも一層気分を上げてくれる。従来のラウンドトゥに加え、新型のスクエアトゥ(左から3足目)は、どこか懐かしくも新鮮な表情をしたブーツとなっている。

本格派を街履きにも使うなら、「ダナー」のマウンテンブーツしかない

ブーツ¥25,000(ダナー)
ブーツ¥25,000(ダナー)

ダナーのトレイルフィールドは、防水・透湿性に優れたGORE-TEX®を使用した本格派マウンテンブーツ。シンプルなデザインはどんなコーディネートにもすんなり馴染む優れもの。アウトソールにはVIBRAM®社製のクレッターリフトソールを採用し、高いグリップ性と耐摩耗性を兼ね備えているので、悪天候の日の足元にも充分に活躍が期待できる。

次世代の日本ブランド「ザ・ハーヴィー」のマウンテンブーツはエレガント×ハードの2面性が楽しめる

ブーツ¥65,000(ワールド フットウェア ギャラリー 神宮前本店〈ザ・ハーヴィー〉)
ブーツ¥65,000(ワールド フットウェア ギャラリー 神宮前本店〈ザ・ハーヴィー〉)

無骨さだけでは物足りない方はこちら、メイドインジャパン製ザ・ハーヴィーのマウンテンブーツがおすすめ。アメリカの老舗タンナー、ホーウィン社製のクロムエクセルレザーを使用したしっとりとした艶感のある表情とヒール側に施したメダリオン(穴飾り)が、マウンテンブーツが持つ本来の無骨さだけではなく、さりげなくエレガントさを取り入れている。ヒールの積み上げ部分をあえて不揃いにするなど、日本人らしい繊細なディテールにこだわった秀逸なブーツだ。

フランスの名靴「パラブーツ」のマウンテンブーツも忘れるなかれ

ブーツ各¥68,000(パラブーツ青山店)
ブーツ各¥68,000(パラブーツ青山店)

パラブーツには、「ミカエル」や「シャンボード」などの人気の高い名品が多いが、こちらの「アヴォリアーズ」もその一つ。パラブーツ独自のリスレザーを使用したマウンテンブーツ(黒・茶)に加え、新しくグレインレザーを使用したホワイトも登場。マウンテンブーツという概念を一新させてくれるカラーリングは、注目度大の1足だ。抜群の履き心地とクッション性を兼ね備えた自社製ソール「ジャンヌソール」で、見た目以上の軽快な足元をお約束する。

以上、マウンテンブーツの紹介をした。オールレザー製の上品なマウンテンブーツなら、ドレスブーツ同様に街履きでも活躍が期待できる。ぽってりとしたシルエットとパンツの裾から覗くDカンや靴紐は、それだけでファッション性の高いディテールなので、シンプルなパンツに合わせることを心がけていただきたい。

※価格は全て税抜きです。

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PHOTO :
島本一男
STYLIST :
河又雅俊
EDIT&WRITING :
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