普段履くパンツは? と聞いたら、デニム、チノパン、カーゴパンツなんかが圧倒的回答だ。ワークやミリタリーなど、どれも男性カジュアルスタイルでは切っても切れない普遍的アイテムだ。そうなってくると、そんなパンツに合わせるのは華奢で繊細な靴やスニーカーではない。タフなパンツには、タフでゴツめなブーツがお似合いなのだ。要は1足持っていれば、履き回しが可能。幅広いコーディネートに対応ができる万能ブーツだ。

ボリュームのあるゴツめブーツが、ハードで男らしい足元を演出

コードバンを贅沢に使用したオールデンのタンカーブーツ

ブーツ¥135,000(ラコタ〈オールデン〉)
ブーツ¥135,000(ラコタ〈オールデン〉)

オールデンといえば、やはり革はコードバンだろう。コードバンの特徴は、なんといっても重厚感のある素材と、光輝く艶感にある。もちろん革としての価値も非常に高い。この「タンカーブーツ」は、長時間の使用による疲れを軽減させるクレープソールを使用し、クッション性と返りの良さを実現している。履き込むことで増していくコードバンの輝きと、足に吸い付くようなフィット感がたまらなく癖になる名品だ。

デニムに合わせるならやっぱりこれ! レッド・ウィングのアイリッシュセッター

ブーツ各¥36,900(レッド・ウィング・ジャパン)
ブーツ各¥36,900(レッド・ウィング・ジャパン)

アメリカのワークブーツといえば、レッド・ウィング。同ブランドの代表モデルとも呼べるコロンとしたモックトゥの「アイリッシュセッター」はまさに不屈の名作。アイリッシュセッターが誕生した1952年当初はハンティング用として作製されたブーツだったが、瞬く間に巷のワーカーたちの支持を得たことでワークブーツとしての地位を築き上げたのだ。オロラセットと呼ばれる赤茶色のなめし革(写真左)が、エイジングすることにより色が変化する様が、犬のアイリッシュセッターの毛色を思わせることからその名が付いた。

フランスらしからぬ粗野な風貌がおもしろいパラブーツのFREHEL/フレエル

ブーツ¥38,000(パラブーツ青山店)
ブーツ¥38,000(パラブーツ青山店)

キャンプモカシンをそのままブーツにしたようなデザインの「FREHEL」は、アッパーの素材にオイルドレザーを使用し、耐水性に優れた機能派なブーツだ。凸凹のソールは、滑りにくさとグリップ性の高さを実現し、まさにキャンプ地(川辺)を歩くキャンプモカシンのよう。味のある街履きの顔だけでなくアウトドアシーンにも使える、大人の嗜好品とも言える1足だ。

両サイドにジップを配したエシュンのライダー

ブーツ¥120,000(トレーディングポスト青山本店〈エシュン〉)
ブーツ¥120,000(トレーディングポスト青山本店〈エシュン〉)

サイドのジップにヒール部のベルトストラップ、ゴツゴツとした型押しレザーが「ゴツめ」なブーツ。実際には見た目とは違って革は柔らかく、両サイドのジップによって履きやすさは向上。ベルトストラップの調整でフィット感を調整できる優れもの。無駄のない機能美はフランスらしいエスプリの効いたブーツだ。

以上、ゴツめなブーツを紹介した。どのブーツを選んでも履き回しの効く使い勝手の良いブーツ。革の表情がそれぞれ違うので、実際に店頭で触れて自身にあったブーツを手に入れて欲しい。

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PHOTO :
島本一男
STYLIST :
河又雅俊
EDIT&WRITING :
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