どんなに携帯電話やメールが普及しても、英国はやはり手紙の国だ。

取材の申し込みを電話でしても、正式な手紙を送るように言われることがままある。自分の名前が入った便箋や封筒を持つ人も多く、私的な手紙に会社の便箋を使うなど英国紳士にとって最も無粋な行為といわれてきた。

こうした英国人の習慣を19世紀のヴィクトリア朝時代から支えてきたのがニューボンドストリートの老舗文具店「スマイソン」だ。

「スマイソン」と言えば高貴なナイルブルー!

美しすぎるシンプルな便箋

「スマイソン」のパッケージにも採用されているシンボルカラーの便箋は、自分好みにカスタマイズが楽しめるよう装飾が一切ない仕様に。万年筆のインクが裏抜けしない紙質にも定評が。[H25.3×W20.4㎝](ヴァルカナイズ・ロンドン〈スマイソン〉)※参考商品  
「スマイソン」のパッケージにも採用されているシンボルカラーの便箋は、自分好みにカスタマイズが楽しめるよう装飾が一切ない仕様に。万年筆のインクが裏抜けしない紙質にも定評が。[H25.3×W20.4㎝](ヴァルカナイズ・ロンドン〈スマイソン〉)※参考商品  

「スマイソン」の代名詞といわれるのが、便箋などに使われる「ナイルブルー」の色。創業者フランク・スマイソンがエジプトを旅したとき感銘を受けたナイル川の色から考案されたものだが、このブルー、なんと高貴な色だろうか。

透明感のある深く、美しい色で、便箋一枚一枚には透かしまで入る。現在、エリザベス2世女王、エディンバラ公、チャールズ皇太子の3人から御用達を授かり、文具で唯一のワラントホルダー。高貴なブルーを見れば、書き手の気持ちも高揚するというものだ。

英国王室御用達ブランドでつくる世界一贅沢なレターヘッド

ロンドン本店にあるビスポークラウンジでは、レターヘッド50枚から、イニシャルやロゴなどを入れてくれるビスポークサービスがある!(注文から納期までは、約1か月。インビテーションカードを同社でオーダーするのも、英国国民のステイタス。●40 New Bond Street LONDONW 1 S 2 DE 資料提供:ヴァルカナイズ・ロンドン
ロンドン本店にあるビスポークラウンジでは、レターヘッド50枚から、イニシャルやロゴなどを入れてくれるビスポークサービスがある!(注文から納期までは、約1か月。インビテーションカードを同社でオーダーするのも、英国国民のステイタス。●40 New Bond Street LONDONW 1 S 2 DE 資料提供:ヴァルカナイズ・ロンドン

※2012年夏号取材時の情報です。

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名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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