2018年夏、マカオに泊まれる芸術がオープンした。メルコリゾーツ&エンターテインメントが運営する統合型リゾート「シティ・オブ・ドリームス マカオ」にオープンした「モーフィアス」だ。

統合型リゾートはアートなエンタメだ!

ザハ・ハディド建築による泊まれる芸術作品

「モーフィアス」エントランスの吹き抜けを見上げる。左右合わせて12台のエレベーターが昇降するのは圧巻。外骨格鉄骨構造による有機的・ランダムな造形に圧倒される!(C)Melco Resorts & Entertainment Limited
「モーフィアス」エントランスの吹き抜けを見上げる。左右合わせて12台のエレベーターが昇降するのは圧巻。外骨格鉄骨構造による有機的・ランダムな造形に圧倒される!(C)Melco Resorts & Entertainment Limited
  • 中心を貫くいびつな三つの穴がいかにもザハらしいデザイン!
  • 「シティ・オブ・ドリームス」に併設するホテル「グランドハイアット」に映り込む姿も一見の価値あり

外骨格に鉄骨が張り巡らされた構造はさながら繭のようだ。またその構造のため内部に柱がない。エントランスに広がる壮大な吹き抜けはこの構造による賜物。赤いガラスに覆われたエレベーターが昇降する様はフィリップ・K・ディックのSF作品を想起させる未来的光景。赴いた際はぜひその昇降を内部から味わうべきだ。

開放感溢れるロビー。エレベーター下のかごのように覆われた部分は「ピエール・エルメ」のカフェ(C)Melco Resorts & Entertainment Limited
開放感溢れるロビー。エレベーター下のかごのように覆われた部分は「ピエール・エルメ」のカフェ(C)Melco Resorts & Entertainment Limited

客室数はスイートも含めて772室。世界的に著名なインテリアデザイナー、ピーター・レメディオスが設計と監修を担当。彼はザ・リッツ・カールトン京都のインテリアも担当している。「モーフィアス」ではザハ・ハディドの外装に呼応するようにいびつな多角形が随所に用いられた洗練された空間だ。

  • 前面ガラス張りの部屋。テーブルや棚などが不規則な多角形だ
  • この美しくも歪んだバスタブを見よ! 因みにバスアメニティーはエルメス
  • クチュールデザイナー、バーニー・チェンによる制服。ポケットチーフの代わりのメタルフレームまでも建築に合わせて統一されている!

目が楽しんだ後は胃袋を満たす!

旅の楽しみの一つとして、食が重要なのは言うまでもない。「シティ・オブ・ドリームス マカオ」にはミシュランスター計8個の美食スポットが揃っている。中でも「モーフィアス」に入るマカオ初進出となる名シェフ、アラン・デュカスによるダイニング2店は注目だ。

一方はオーセンティックなフレンチ「アラン・デュカス アット モーフィアス」、もう一方はエスニックを加味したコンテンポラリーフレンチ「ヴォヤージュ・バイ・アラン・デュカス」だ。

左から「ヴォヤージュ・バイ・アラン・デュカス」エグゼクティブシェフ、アンソニー・バクルとアラン・デュカス。壁面のパネルにはフランス人アーティストのドローイングとデュカスのメッセージがプリントされている(C)Melco Resorts & Entertainment Limited
左から「ヴォヤージュ・バイ・アラン・デュカス」エグゼクティブシェフ、アンソニー・バクルとアラン・デュカス。壁面のパネルにはフランス人アーティストのドローイングとデュカスのメッセージがプリントされている(C)Melco Resorts & Entertainment Limited

後者ヴォヤージュはその名の通り食材を求めて世界を旅してきたデュカスが各地で出合ったエッセンスをフレンチとマリアージュした多国籍とも呼べるフランス料理を供する。バーも併設し、昼から酒と美食を楽しめる。アラン・デュカスが造った酒もそろえ、料理と共に楽しめる最高のひと時が供される。

また嬉しいのが、日本からインスパイアされている点だ。基調となるインテリアのオレンジ色は柿色という。食材でも和牛やハマチ、お好み焼きからインスパイアされフィンガーフードなどデュカスの日本好きが随所に感じられる。

  • サーモンのパイ包み焼き。詰められた葉物が高菜のようななつかしさを覚える味
  • 高級食用カエル・田鶏(デンチ―)の大蒜揚げ。鶏のささ身のようにプリプリとジューシーな食感
  • シャトーブリアンとフォアグラ。重厚なフレンチの味付けだ
  • バーワゴンでカクテルを作ってくれる
  • 緑茶のように見えるが、アルコールが強いシャルトリューズ

朝食はルームサービスなどではなくぜひ30階のラウンジでとりたい。ザハの三次曲面が織りなすダイナミックな空間が朝から気持ち良い。

30階に位置する朝食ラウンジ。ファサードの穴を構成する橋梁部分の一つ。ダイナミックな造形に眠気が覚める
30階に位置する朝食ラウンジ。ファサードの穴を構成する橋梁部分の一つ。ダイナミックな造形に眠気が覚める

この他、毎朝日本から魚介を空輸する寿司店「シンジ・バイ・カネサカ」(ミシュラン一つ星)、オーセンティック広東ダイニング「ジェイドドラゴン」(ミシュラン三つ星)などがリゾート内に構えており、様々な美食を楽しめる。

ディオールコラボで話題のスタチューも!

食事の合間にはショッピングタイムだ。「シティ・オブ・ドリームス マカオ」ではルイ・ヴィトン、グッチ、バレンシアガ、カルティエ、レポッシ、カルバン・クラインなど旬なラグジュアリーブランドが揃う。さらにそれらに彩りを添えるのが随所に据えられたアートたちだ。贅沢に空間をアートが彩る。ただ訪れたゲストを楽しませるだけというのに感服する。

アーウィン・ワームによる太ったポルシェ(C)Melco Resorts & Entertainment Limited
アーウィン・ワームによる太ったポルシェ(C)Melco Resorts & Entertainment Limited
日本人現代美術家・大巻伸嗣による空間アート。今旬なアーティストの作品に気軽に出合うことができる
日本人現代美術家・大巻伸嗣による空間アート。今旬なアーティストの作品に気軽に出合うことができる

「モーフィアス」内にもキム・ジョーンズのディオールファーストコレクションとコラボレーションし話題となったポップアーティスト・KAWSの巨大な立像があるのでこちらも要チェックだ。

KAWSによる立像「Good Intentions」。「モーフィアス」23階はこのためだけのスペース! (C)Melco Resorts & Entertainment Limited
KAWSによる立像「Good Intentions」。「モーフィアス」23階はこのためだけのスペース! (C)Melco Resorts & Entertainment Limited

ラグジュアリーという夢を体感せよ!

カジノ法案が可決され、統合型リゾートオープンに期待が高まる日本。今からその魅力を現地で味わっておくのをおススメする。アート、食、ファッションそれらを楽しめる至高のエンターテインメント空間が統合方リゾートの本質だ。マカオはマカオ航空の直行便が出ているので手軽に赴ける。モーフィアス=夢の神という名の通り、マカオでラグジュアリーな夢を体験してみないか?

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この記事の執筆者
デザイン誌、ウェブファッションメディアを経てデジタルエディター/マーケターとしてフリーに。ジャン=ポール・ゴルチエとピアノを愛し、日々ゴルチエのヴィンテージとピアノ曲をサーチ。タキシードにスカートが自分にとっての正装。メンズプレシャスのインスタグラムも担当している。